345日 大迷惑
「ここはどこ…僕は誰…」
説明しよう!飛翔は愛の逃避行中だ!まさか新しく嫁になったあの子が…いわゆる普通のヤンデレちゃんだった!だからその子の魔の手から逃げている。前回は谷山まで来ていたのだが、そこからの足がない…そう思われていた。しかし、飛翔は自分の足で踏みだしてよくわからない地へとやってきた!
「逆らうと…首になる…マイホーム…没になる…」
ユニコーンも叫ぶほどの大迷惑な話、飛翔の頭には帰りたい…帰りたい…と思っていることだろう!
「…というか本当にここはどこだよ…大富?」
「大富へようこそ。飛翔。」
「その声…よっしー?」
「正解。私の家の近くの街へようこそ。まぁ、ここ廃墟街だけどね。」
「そうか…ところで、どうしてここに?」
「それはこっちのセリフでしょ。どうしてこの町に来たの?」
「谷山から走ってたら…ここに…」
「そっか…まぁ、俊徳大学までそこまでかからないし…そうだね…どこに行こうか。」
「…僕は逃げているんです。なので…気の向く方にお願いしてもいいでしょうか?」
「わかった。それじゃあ私の家に行こうか。」
気が付くと、吉乃の家に到着していた。家に入ると…
「葉子さん!?それに沙恵さんも!?」
「いたら悪いのか…まぁ、嘘だよ。ところで、どうして飛翔がここに?」
事情をかくかくしかじかのこのここしこしたんたんと話していく。
「なるほど…やっぱりそうなりましたか…」
「はい…ところで梨穂さんの姿を最近見かけませんが…」
「あの子は弁護士になったんだよ。すごいよね。私とは違って天才だもん。」
「ところで、どこかに行くって教えましたか?」
「つむぎちゃんですか?いえ、全く。」
「…それならよかったです。実は出会う前からずっとつけてたんですよ。あなたの事。」
「そうだったんですか…」
「まさかで合わせたらこうなったなんて…私のせいですかね…」
「葉子のせいじゃない。むしろ、飛翔は少し楽しんでるでしょ。」
「その通りだね。」
「沙恵さんの言うことって結構当たるんだよね…いいなぁ。」
こうして、他愛もない会話が続いていき、気が付けば夜になっていた。夕飯もごちそうになり、吉乃の家を出た。
「あぁ、今日はごちそうになったよ…結花さん…しばらく帰ってこれないかもしれないけど大丈夫そう?」
「えぇ、浩介さんもその方がいいって言ってましたわ。あと、つむぎさんね、浩介さんの所から逃げましたわ。」
「え…」
「今真音さんたちが捜索しているのだけど…飛翔さんはどこなのですか?」
「…大富という場所で…」
「わかりましたわ。そこからかなり歩くと森石という場所がありますわ。そこからなら帰れると思いますわ…」
「ありがとう、帰ったら家の布団でゆっくりしたい…」
「いつでも待ってますわよ。」




