327日 7度目の青空だと?
「ただいま帰ってきましたわ…って、あれ?人増えてません?」
「たまたまだって。」
「あ、飛翔がお世話になってるわ。」
「お世話してるのはこっちですわ!」
「…ところで夕飯は僕が作りましょうか?」
「…あなたは!」
やっと気づいたようだ。彼が3つ星レストランシェフの幸崎壮であることを。
「えぇ、僕と恵斗でやりますよ。」
「…私たちディナーもいいかな?」
「…いいだろう。」
「わたくしも甘えてよろしいですか?」
「構いません…設備をお借りします。」
「はい!」
「まずは食材…は問題ない。むしろ少し良すぎるぐらい。」
「これは素晴らしい。」
「次に調味料もある。何も足さなくていいな。ちょっと軽く作り始めるから…みなさんおしゃべりでも楽しんでください。」
「は、はい。」
「ところで葉子、今回のテストの日程は変えられる?」
「問題はないよ。学力テストからにしようか?」
「そうだね…あれ?私と話す時だけ敬語を解除してる?」
「別に特に何もないよ?」
「まぁ、いいや。」
「ところで梨穂、学力テストからグループディスカッションにしてそのあと面接でいいのかな?」
「あぁ、いいけど。」
「そうなると…長光大学が有利なのよね…」
「それはそうね。」
「だから話さないといけない。」
「資格を失った人たちにね…」
「これは沙代里と壮がやるって話じゃないの?」
「いちおう名簿を作ってきたからさ。」
「そうか。ありがとう。」
「ところで…会場や試験日程も…」
「それはあとでいい。それに…まだ人数確定してないから。」
「あとは何ができるだろう…」
「そういえば、みんな仕事とかってどうなの?」
「…学食がない今でしょ?みんな困ってるんじゃない?」
「僕は天使会とか旅館で何とか。」
「私と京子と雪は最近動画配信を始めたわ。」
「結構登録者多いよね。」
「そう、しかもなかなか面白い。」
「私と明日海ちゃんは今アイドルのプロデューサーをやってるんだよ。」
「神楽阪48だっけ?」
「46ね!?」
「でも結構いい曲あるよね。国道246号とか。」
「あれはさくらと明日海が書いたんだよね…」
「インフルエンザ―も良かったけど…でも神楽阪46の知名度は低いよね…」
「だからプロデューサーも舞台に出てるんじゃない?ほら。」
映像にはライブが映されていた。二人もステージで歌い踊っていた。
「この曲いいね。」
「7度目の青空やん。」
「あ、そんな曲なんだ。」
「イオンのcmで聞いたことがある。」
「あ、そういうこと。」
「ところでキッチンはどうなってるの?」
「今ね。すごい美味しそうな感じ。」
「もう少し待っててくれ。」
「よかった、無事で。」
「ところで京子と雪はどこ…」
「ごめんね、飛翔。少しだけいいかな。」
「…真音?珍しいね。どうしたの?」
「さぁ、フルコースができたぞ!」




