295日 ひとくち全員集合
おかえりなさい!
…どうしてそんな挨拶をするんだ?
…やっぱり不評だったね、葉子。
負けないんだから…負けないんだから…
「おかえりなさい!」
「さぁ、私たちも全員集合…なのかな?」
「いや、まだよ。」
「それじゃあ…なぜこの挨拶にしたのか…それはキャラづくりよ!」
別にキャラ付けをする必要はないのだが…あ、すみません。
「というわけで…名前順で席を決めてみたよ。次回からは自由席の予定。」
「今日の司会は私、桜木と森山が担当します。今日はこの司会や書記も決めます。」
「あとは活動目的や活動日もね。」
「それと便座カバーです。」
「…京子は何か困っているのか?」
「真面目な話にはできないか…あ、お昼は…?」
「そこまでには終わらせます!」
「遅れました!」
「今入ります!」
「…それじゃあ出席…を取りたいけど、今日は自己紹介からしていきたいと思います。そのあと役割決めなどを行います。」
まるで朝礼のようだ。こうして自己紹介が始まる。
「天河きらりです。今は舞台で役者をやっています。趣味は読書で、最近は洋書にはまっています。」
「…きらりん!ちょっと固くない?」
「もう少し笑顔で!もっと緩くいきましょう!」
「…ありがとう。」
「どうも!石原ひよりでーす!今はスーパーで見習いバイヤーやってまーす!」
「そして私が!内山ひなたです!ひなたって呼んでください!」
「折尾クロエデース!フランスからやってきましたわ!よろしくデース!」
「蟹江京子です!役者ではなく学食業者になりました!」
「神崎飛翔です!ここから茶番でいいよね?」
こうしてなんやかんや自己紹介は終わり、役割分担に移った。
「はい、それでは役割分担に移ります。まずは私たち…名前を決めたいんですが…どうしましょうか?」
「葉子、やっぱり喫茶ひととせで!」
「却下。他作品もってきてどうするの。」
「私たちの集団は?」
「なんかもっといい感じの!」
「petit...何かありマースか?」
「…クロエは私たちの言葉わかるでしょ。」
「そうですね。」
「ちゃんと喋れてるし。」
「子ウサギたちは?」
「いやよ。」
「…スカイウイング?」
「却下に決まってるわ。」
「金曜日の妻たち!」
「あの…もっとまともなアイデアはないの?」
「26…千葉ロッテ!」
「それも…もっとこう…なんか…」
「~の一口ってかわいくないですか?」
「ひなた!それ採用!でも~が気になるね。」
「それに、役割も…いや、委員長は葉子で私が副会長、書記を沙恵、会計を吉乃…広報はどうしましょうか…」
「広報なら明日海ちゃんがいいと思う!」
「そうね…それじゃあ真音は人事、営業を…好海ちゃんとかひよりちゃんとか行けそう?」
「はい任せてください!」
「それでは一口隊!出陣!」
「隊にしちゃったよ…」
「まぁ、僕たちも頑張ろう。」
「あ、飛翔は料理担当ね。」
「その方がいい。」
「つーことで!飛翔よろしく!」
やった!私も人事だ!
それを言うなら私広報よ!
わー!ぎゃー!
…そろそろじゃない?葉子?