309日 結局血の雨
…5月5日、ボスの本拠地では…
「すまないが戦争を止めていただきたい。」
「戦争?そっち側がそう言ってるだけでしょ。」
「ですが…こっちの街を壊して…」
「街を壊したからって何?別に関係ないでしょ。」
「…恵、その拳を下ろそうか。」
「だって…」
「え?殴ればいいじゃん。殴れば気持ちいいじゃん。」
「いえ、我々は暴力による…」
「いや、知らないし?ぶっちゃけ俺ら被害者っつーか?まぁ、目障りなんだよね~」
「さっきから言わせておけば…」
「おい…」
「へぇ、結局ビビりってことじゃん。まぁ、お前らぶっ潰せるからいいもんね~」
「…そうですか。」
交渉は平行線となり、追い返される二人。戦争を止めるつもりは無いようだ。
「まぁ少々手荒な真似しすぎちゃったな。でも、問題はない…って!」
「何が問題ないんだろう…ねぇ、ボスさん。」
「お前…お前が一番ムカつく…」
「あぁ、そうですか…私を殺した犯罪者さん。」
「犯罪者って…どういうこと!?」
「ごめん、いつかみんなに話す時が来る。それはそうと…なんで私を殺した?」
「存在がムカつく。何もできないくせに…私より劣ってるのに人気なのがムカついたの。だから夜道に襲った。何も悪くないじゃん。」
「ムカついたから殺すって…ただの嫉妬でただの自分勝手じゃない。」
「そんなの勝手だろ!」
「勝手ってねぇ…そんな勝手が通用されるわけないでしょ!大体誰なの!」
「同じクラスだった佐藤詩織だよ!やっぱり忘れてんじゃん!」
「佐藤さんって…あの佐藤さん?」
「逆にどの佐藤がいるの…」
「クラスメイトの佐藤さんの事なら…確かに話したことなかったわね…でも、私のせいじゃない。」
「…どうして話さなかったの!」
「話しかけてたのに無視したから話しかけちゃダメなのかなって…」
「じゃあ察してよ!」
「なんで察さないといけないの…」
「…」
その瞬間、詩織は真音の顔を殴った。そのあと馬乗りになって彼女の気が済むまで殴り続けた。
「ねぇ…もう満足した?」
「本当は殺したい。殺して倉田さんを私だけのものにしたい!」
「そう、でも…ごめんね。君が私のものになってしまうかも。」
こういうと、血を吸い始めた。
「え…どうして…」
「私、吸血鬼なの。いつもは抑えてたけど、君を見てるとちょっと滾っちゃってね。」
「…じゃあ、私は…」
「…吸い終わったからもういいわ。あなたのことは警察に突き出す。血が足りなくてきっと死んでしまうことになると思うけど。それとも…私の眷属として一生を過ごしてみる?」
「い…嫌だ…」
「じゃあ警察を呼ぶわ。そうだ、飛翔があなたの仲間を殺した。どうしてだと思う?」
「知らないわ…飛翔って誰よ。」
「私にとって大事な人。そして、大事な人を傷つけられたから殺しちゃったの。どっちが悪者だと思う?」
「そんなの…わからない…」




