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308日 嵐は過ぎた


「一口隊、こちら上天。」

「お疲れ様だ。しかし、むしろ戦火は勢いを増している…どうしてだ…」

「あの黒幕は…中ボスだったようだ。」

「え…嘘でしょ…」

「今本当の黒幕はどこにいるのでしょうか…」


5月3日。飛翔は戦場から引き離された。戦場はより激しい戦争になってしまった。


「僕のせいだ…僕がやってしまったんだ…」

「自分を責めないでください。あれは…そういう作戦だったんです…」

「でも…今…」

「…私が今から言うことはもしかしたら傷つけてしまうかもしれないけど…いい…?」

「構いません…」

「…あの事は…本当は飛翔が悪いだなんて全く思ってないの。確かに君は人を殺したけど、ああしなければ他の人が殺していた。少しだけ早くなっただけなの。」

「そうですか…」

「…いつかは忘れられる。いじめっ子はそうやって忘れるけどいじめられっ子はそうもいかないの。それが戦争だと私は思うの。」

「だからやり返すなと…」

「そう。でも、辛かったわね。昔の辛い記憶を思い出して…本当はわかってても…ねぇ…」

「すみません…」

「謝らなくていいの。でも、もう戦争の前線には立たない方がいいね…」

「そうですね…」

「さて、できましたわ。」


机には豆ごはんと豚汁があった。


「あ、この豆はうすいえんどうって品種で…って!もう食べてますわね。」

「結花さんのご飯も飛翔くんと同じような暖かさがあるんだよね~何が違うんだろう。」

「うーん…だしの取り方とかなのかな…美味しいですけど。」

「何か文句でもあるのですか!?」

「違うの。あまりにも同じだと思ったからね。」

「そうなんだ。僕のと何が違うんだろう…」

「一回見せてもらってもいいですか?豚汁でいいので…」


こうして豚汁を作り始めた。ごぼうをささがきにして水にさらす。大根とにんじんはいちょう切りに、里芋とこんにゃくは一口大にし、野菜をいため、肉と炒め合わせ、だしを入れて味噌を入れる。


「できました!」

「…あ、ちょっと違う。」

「美味しいです。でも…少しだしが強めですね。」

「なるほど…本当に少しだけどね…」

「今回はまともに作ってます。いつもはゴマ入れたり玉ねぎ入れたりするので慣れなかったのですが…」

「だからですか!」

「もしかして…いつもの感じじゃないの!?」

「そうなんです!いつもはもっと甘いんですよ!」

「そうだったんだ…」

「…でも、少し休まないと…ごめんなさい。僕のわがままでこうさせてしまって。」

「飛翔は飛翔だからいいのよ。」

「わたくしたちがついてます。」

「戦場は…どうでしょうか?」

「飛翔!今ね…壮と恵斗が説得しているの。」

「ありがとう、明日海。」

「…飛翔、自分を責めないでね。気持ちは痛いほどわかるから。」

「…ごめんね、迷惑かけて…」

「大丈夫、私たちは一緒だから!」

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