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活動国変更

「さてと、次はどこの国にする?」

「そうねぇ……まあ私的には稼ぎが良い場所ならどこでも良いんだけど」

「そうか……フィールは?」

「私も……稼ぎが良いなら……どこでも……」


 ある宿の一室にて、三人のAランク冒険者がそんな会話をする。


「それじゃあ……どこの国にする? 行きたい国選んじゃってよ」

「そうねぇ……私は……どれか選ぶならヴァーヴに行きたいかしら。ここから近いし、ヨルドントルとも近いし」

「私は……ヨロプが良いな……。本場のボリーブ……久しぶりに食べたい……」


 しかし、ここで二人の意見が割れた。


「いやいやフィール、ヴァーヴの場合は良いクエストが無かったとしてもヨルドントルっていう保険がある訳なんだから、そこに行くべきでしょ」

「でも……ヨロプだってバハムと近いじゃん……」

「ヴァーヴとヨルドントルの距離に比べれば遠いでしょ!」

「それはそうだけど……あそこには名物と呼べる名物が無いし……」

「そんな理由でヨロプに行くのは違うでしょ。私達は今稼ぎの良いクエストを受けれそうな国を探しているんだから」

「なら私……ヨロプになんかありそうな気がする……!」

「はぁ? 何言ってんのよあんた! そんな勘で行くわけ――」

「ねえねえ二人とも、ちょっと白熱してるとこ悪いんだけどさ、これ見てよ」


 その時、ルドーが新聞を二人に見せる。

 二人が言い争いをしてある間に、宿の人がドアの下からスルリと入れたのだ。

 そしてその新聞のトップ記事には……


『ヨロプの闘技場、爆発!』


 と大々的に書かれていた。


「……ね?」

「何でこういう時のフィールの勘は当たるのよ……」

「ともかく……行ってみないかい? ヨロプで爆発事件、つまり俺らA級冒険者の力が必要かもしれないんだ。ならばかなり報酬に期待出来るだろ?」

「……まあ、ルドーがそう言うなら……」

「やった……!」


 そうして、三人の冒険者はヨロプへと向かう準備をし始めた。


「やっぱり、長い間馬車に乗るんだしおやつとか必須よね……」

「ヨロプのガイドブックとか……買っとこうかな……」

「装備品とか、色々新調しとこ」


 各々向こうに行く際に必要だと思う物を買い、遂にヨロプ行きの馬車に乗り込んだ。


「ふぅー、ヨロプ行きの馬車にようやく乗れたね」

「そうね、大分待ったものね」

「まあ……その間和気藹々(わきあいあい)と話せたから……良いんだけどね……」

「それもそうね。……ところでフィールはさっきから何を読んでるの?」

「え…………ガイドブック……」

「観光する気満々じゃない!」

「だ、だってぇ……」

「まあまあ良いじゃないか。毎日ずっとクエストをする訳では無いんだし、時折観光する程度の気分ではいないと」


 そう言って三人で談笑する彼ら。

 ミリスが買って来たおやつなんかも食べ、三人でワイワイと観光についての話をする。

 恐らくこの時の三人の脳内には、クエストの事は入っていなかっただろう。

 何せ、ヨロプのボリーブや、王宮、その他諸々の観光地に夢中になっていたからだ。

 流石、知識王が治める国と言ったところか。


「もぐもぐ、ところでさ」

「ん? ってああちょっ、二個取らないでよそれ! 残り丁度三人で分けれたじゃない!」

「ん? あぁごめんごめん。死角でこれ以外あるの見えなかった」

「で、何を言いかけたの?」

「そう言えばルイド君達もヨロプに行ってた気がするなーって」

「え? あの人達今ヨロプにいるの?」

「らしいよ。前に掲示板の前で睨めっこしてたガラスさんから聞いた」

「へぇ、ガラスさんが。というか、ガラスさんが掲示板の前にいるのって珍しくない?」

「うん。あの人滅多にいないからラッキーってノリで話しかけたら今のやつを話してくれたんだよ」

「そっか……ヨロプにいるのねぇ……」

「? え、何……? 何がヨロプにいるの……?」

「ルイド君達が今ヨロプにいるらしいわよ」

「ルッ……ルイドさんが!?」

「ちょっ、何であんたそんなに興奮してんのよ!」


(ルイドさんに会えるかもなんて……! 会ったら絶対に職業やなんであんなに強いのか聞かなきゃ……!)


 ルイドとルドー達が出会ったあの日、フィールはルイドに質問した際に秘密にされた職業や、何故あんなに強いのに無名なのかが非常に気になっていたのだ。


「おっ、どうやらそろそろみたいだよ」


 そう言ってルドーが指差す先には、ヨロプの街へと通ずる門があった。


「「わぁ……」」


 何も彼女達は初めてヨロプに来た訳でない。Aランク冒険者は世界各国で引っ張りだこだからだ。

 だが、それでもあの門やその他の建物なんかは、何度見ても初めて見た時のような感動をルドー達に覚えさせる。

 やはり、知識王の力は凄いらしい。


「乗客の皆さんー、ヨロプに到着いたしやしたー。階段を付けるまでどうか座っていて下せぇー」


 御者さんがそう言い、馬車に階段を付ける。


「それじゃあ行こうか」

「そうね!」

「早く会いたいな……」


 こうして、Aランク冒険者三人は、ヨロプへと踏み出したのであった。


※お知らせ※


 これにて、在庫(書き溜め)が無くなりました。

 なので、これからは基本的に、三日に一話投稿を目指して執筆するといった具合に投稿頻度が落ちます。

 投稿する時間は、大体午後十二時当たりになるかと思います。

 投稿頻度が落ちるのを、皆様に楽しんで頂く為に完成度を高めている、と思って下されば幸いです。

 どうかこれからも、『雑魚すぎて追放された召喚士はダンジョンの奥底に手最強となる〜召喚魔法がチートすぎただけ……ではない〜』を、よろしくお願いいたします。

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