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ボクの名は  作者: 深海くじら
弥生

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四十三話 瑞稀、啓蟄(三)

 週明けの福岡は、日曜に続き朝からよく晴れています。スプリングコートを羽織ってはいますが、駅から会社までほんの数分小走りしただけで背中が汗ばんできちゃう。もうすっかり春ですね。


「波照間さん、ぎりぎりセーフ」


 部署の後輩に囃されながら席に落ち着いた私は、大きく溜息。なんとか辻褄は合ったけど、昨夜の夜更かしは完全に余分でした。


 女優の橋本愛さんがインスタグラムのストーリーであげられてたという個人的な、でもとても真っ当な意見について、ある種の人たちから相当なバッシングがあったらしくて、そのことに対する反発と橋本さん擁護のツイートがタイムラインに連続して流れてきたのです。

 橋本さんは私の一学年上(早生まれだから生まれ年は一緒)で、高校生の頃に私が好きだった大森靖子(せいこ)さんの『ミッドナイト清純異性交友』という曲のミュージッククリップに出演されてて、綺麗な人だなって思ってました。なにかの記事で読んだんですけど、大森靖子(せいこ)さんのファンを公言してたりしてて、あんなに美人でまともそうな人でもめちゃめちゃ尖がっててかなり病んでる系の音楽を好きになったりするんだ、って不思議に感じたのを憶えてます。

 そういえば彼女、『あまちゃん』にも出演()てたんですよね。この前栄さんと飲んでたとき、やたらと薦められましたよ、あまちゃん。観ないと死ぬから、とまで。のんさん(当時は能年玲奈さん、ですね)と橋本さんの対比がとっても良かったんだとか。

 その橋本さんが、トランスジェンダー絡みのトイレや銭湯といった公共の場での差別(?)撤廃という動きに対する女性としての恐怖感を自分の言葉で語っていたようなのです。私も読みましたが、とても共感できる内容で、少なくとも攻撃的な印象は微塵も感じませんでした。にも拘らず、ある種の偏向した活動家の方々からトランス差別というレッテルで非難され、謝罪文を公開させられるに至ったということらしく、私にはもうワケのわからない流れになっているのでした。

 わからないままでは喉に刺さった骨みたいで気持ち悪かったので、ついついあちこちネットを彷徨っていて、気がついたら午前三時を過ぎていた、という体たらく。

 非難する人たち、非難する人たちを非難する側の人たちそれぞれの理屈を読みながらも結局は落としどころが判らなくて、ただ世の中がなんだか生きにくくなってきてるのかなって感じながら、そんなことよりも寝なくっちゃって布団に潜り込んでたら寝坊してしまったのです。おかげで今朝の『舞いあがれ!』は見そびれちゃった。



 月末処理もひと段落して、比較的穏やかな通常業務をこなしながら、私は先週のスカウトの話を思い出していました。多少の人事権も預かったという灰田課長の話のわりには、うちの部署の上司たちの動きは無くて、来月のお仕事に私を組み込もうというようなことも聞かされたりして。

 ホントに異動あるのかなぁ。


          *


 今週はおおむねゆったりなので、『エミールの旅』の今後の構想を練ってたりします。今は半年近くかけて街まで移動する行程を書いてるけど、実はまだ街のイメージができてません。異世界なんだけど、魔法とか竜とかは今のところ出てないし、かといって文明レベルは産業革命以前みたいな書き方をしてるので、どんなふうに料理しようかしら。この前の『白い部屋』に比べると、用意しなきゃいけない設定が随分と多くなるはず。ていうか、なにも考えずに書き進めすぎですよね、私。

 しばらくは他の人の作品でも読み漁ろうかな。

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