表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクの名は  作者: 深海くじら
長月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

247/257

――笠地蔵六140字小説(九月十一日~九月十七日)「三十日間のペアリング」17

笠地蔵六 @kasajizorock


もっと遠くに捨てるべきだった。

放棄したナイフを利用されてしまったサトルは、人質として盾にされた現状を酷く後悔していた。

せっかく警察が来てくれたのに。

ライトを消すよう命じられた警官がなす術もなく立ちすくむ横を、サトルを引き摺った男たちが進んでいく。玄関は目前。

と、車が停まった。

―――――午前0:17 · 2023年9月11日



開いたスライドドアから何かが摺り抜けたのは誰にもわからなかった。

次の瞬間、サトルは宙を舞っていた。

状況も解らず、錐揉(きりも)みする我が身に気づくのが精一杯で、恐怖を感じる暇さえなかった。

落下したサトルは、自分が抱き止められたことすらわからないくらい柔らかく、二本の腕に受け止められた。

―――――午前1:22 · 2023年9月14日



足からそっと下ろされたサトルは、警官の点けた光に照らされた顔を見上げた。

「ちさと……さん」

「はじめましてサトルさん。私はちさと(レイ)です。28の10-78(応援要請)を受けてここに来ました。もう心配は要りません」

彼女の足元には二人の男が倒れていた。

「大丈夫。電撃で失神しただけで再生可能です」

―――――午前0:38 · 2023年9月16日



サトルは開け放った玄関の上がり(かまち)にちさと(レイ)と並んで座っていた。扉の向こうでは警官や見慣れぬ制服たちが忙しく動いている。手錠を繋がれ担架で運ばれる男三人。足と身体に深い傷を負って動かないちさとを、数人の制服が抱えて連れていく。見送るしかないサトルの肩を、ちさと零が優しく叩いている。

―――――午後6:52 · 2023年9月16日



現場検証なのか、武骨な靴でずかずかと庭に入っていく警官たちを不安げに眺めるサトルに(レイ)は静かに告げた。

「心配しないで。28の90sILⅴインテリジェントレベルは引き継いでいます。彼らがお姉さまの木に何かすることはありません」

その言葉を聞き零に向き合うサトル。

「ちさとさんはこのあとどうなるんですか?」

―――――午後8:08 · 2023年9月17日

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ