表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクの名は  作者: 深海くじら
睦月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/237

――月波140字小説(一月二十三日~二十九日)「白い部屋」4

月波 @tsukiandnami


「ちょっと待ってください。ケィさん今、交換って言いましたよね。てことはなんですか?ボクのオリジナルの世界線で、今まさにハルがボクを演じてるってこと?」

ケィさんが頷く。

「時間の流れはまったく同じってハルは言ってた。少なくとも計測可能な範囲では、こっちと向こうは同じ速さで流れてる」


午後7:41 · 2023年1月23日

月波 @tsukiandnami


「過去二回では、少なくとも元世界のハルの不利益になることはしてないって言ってたよ」

まあ気休めだけど、とケィさんは繋いだ。

「ケィさん、今の日本時間ってわかります?」

「ちょっとまって。えっと、九時半かな、朝の」

ヤバい!もう期末試験がはじまってる。

「ボク、帰ってテスト受けなきゃ」


午後7:00 · 2023年1月24日

月波 @tsukiandnami


「テストって何時まで?」

今日は四科目。午前中に三つ、午後にひとつ。今はたしか数学のはず。

「最後のが終わるのは午後二時過ぎです」

そっか。ケィさんは嘆息をつく。

「最後の奴の途中で帰ることになるかな。その科目は?」

「英語です。今日の科目は数Ⅱ、現国、世界史、それに英語の長文読解」


午後7:00 · 2023年1月25日

月波 @tsukiandnami


「基本、試験は大丈夫だと思うよ。あの子本気で賢いから」

むしろ点取りすぎちゃうかもとケィさんは言ってるけど、現国なら負けない、とか張り合ってしまう。

「でも今回は試験かあ。ハル残念だったかもね。あの子、他所の世界線での体験をすっごく楽しみにしてるから」

前はどんなハルやったのかな?


午後11:19 · 2023年1月26日

月波 @tsukiandnami


「最初に入れ替わったのはやっぱり高校生だった。なんか凄く貧乏でおまけに怖がりだったわ。両親が離婚してて嫌な男が出入りしてたらしいの。そのときは三日ほど滞在してたんだけど、ハルはその男を二度と来ないよう言い含めて追い出した、って言ってた。ちゃんと伝言は残したそうよ」

はあ?世直し?


午後8:50 · 2023年1月27日

月波 @tsukiandnami


「二人目はピアニストを目指してるハルだったそうよ。入れ替わった先もウィーンだったって」

え。それって別世界線のボクですよね。ピアノ?ボク、そんなことできるの?

「テストじゃ無かったけどレッスンがあったって言ってた。天才ハルでも流石にピアノは難しかったみたい。なんとかしたらしいけど」


午後11:11 · 2023年1月28日

月波 @tsukiandnami


「ケィさん、さっき『招待』って言いましたよね。この入れ替わりってハルが、この世界のハルが人為的に行ってるってことなんですか?」

「最初のは偶然の要素が強かったと思う。でも、その結果をイメージしてたのは間違いないわ。二人目は完全に確信犯。細かい制御はあなたの回も含めてまだだけどね」


午後9:40 · 2023年1月29日

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ