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ボクの名は  作者: 深海くじら
葉月

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――月波140字小説(八月二十一日~八月二十七日)「エミールの旅」16

月波 @tsukiandnami


「お前の父親、アグリコラが俺に送ってきた手紙だ。読めるとこだけでいいから読んでみるといい」

ボクは黙って開いた。細かい文字でみっちり書かれた五枚綴の手紙はこんな感じで始まっていた。


俺とアガの娘、あんたがまだ会ったことのないあんたの娘について。

十二になった。アルハイドはまだ来ないが。

―――――午前1:57 · 2023年8月23日



でも、それももうじきだろう。

この子は死にゆく村から解放してやりたい。あと五年もすれば俺たちの他はみんないなくなる。でもそれじゃ遅過ぎる。

どうか頼まれてくれないか。この子を外の世界に連れ出す役目を。

そして願わくば、俺たちがあと十年生きていけるよすがも。アガは二十八。まだいける。

―――――午前1:57 · 2023年8月25日



二枚目以降には、村の今の構成や食料事情などの近況が細かく綴られ、できるなら持って来て欲しい薬や道具のことも書かれていた。ところどころに図や絵が挟まれ、可能な限り正確に伝えようとする努力の跡が窺えた。


父さんらしい。ボクはほんの少し笑った。どうやら知らぬ間に、涙が流れてたみたいだ。

―――――午後6:23 · 2023年8月25日

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