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誰かに響く

恐い人

作者: 宮原叶映

 僕が、想った恐い人に、出会った。


低学年の小学生のはさみの持ち方。


はさみの刃のところ持つのが正しい。


そうしないと、怪我をして危ない。


その子は、それをしなかった。


しかも、小走りで他の小学生が歩いているところでしていた。


僕は、注意をしながら想った。


親や教師に教えてもらわなかったのか。



 僕は、恐い人に出会った。


小雨と少し風が強かった日のこと。


僕は、道を自転車で走っていた。


たぶん、僕はカッパを着ていた。


僕の前にいた一人の女性は、違った。


ビニール傘を片手で持っていた。


自転車だがら風の方向は、前だ。


その人も、それを前に向けていた。


ゆっくりと、自転車をこぐ女性。


僕は、その人の前に行こうとした。


次の瞬間、それを阻まれた。


風で傘が飛ばされ、自転車をこぐ僕の足元に落ちた。


僕は、危機一髪で傘が飛んでくるのを見たおかげでなんを逃れた。


傘の先が下向きで、道路をクルンクルンと回る。


僕は、傘を取り女性に渡す。


お互いが、すみませんと謝った。


その後、僕はその場をあとにしながら、その女性を見た。


その女性は、驚くことをした。


もしかしたら、事故になったかもしれないのに、


あろうことか、もう一度傘をさした。


反省なんて、していないのだろうか。


僕なら、諦めるのになと想った。



 僕は、恐い人に出会った。


太陽が沈み、お月様が空を照らす頃。


街灯は、ある道。


自転車を無灯で、しかも少しだけ片手で運転する人がいた。


道を歩きながら、自転車を乗りながらスマホを操作する人がいた。


前を見ない。


僕は、想った。


あなたは、スマホと命どちらが大切?


ながらスマホをして、命を失うのが本望?


自分だけじゃなく、相手の命を奪うのに。


ながらスマホをする気持ちも分かる。


するなら、安全なとこに避けるとか。


我慢するとか。


しないと、危険だと想うんだ。


反対する人がいると想うんだ。


そんなこと、考えてないってね。


ニュースで、見たことがないのか?


失われた命があるのを、悲しむ人がいるのを。



 僕は、恐い人に出会った。


人を見下し、自分を守り続ける。


存在を無かったことにするのを気づかない人達。



 僕は、恐い人に出会った。


これからも、出会い続けるのだろう。


そこには、命があるのを忘れてはいけない。

読んでいただき、ありがとうございます!

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