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最悪でムカつく

俺らは、同じ高校一年生だ。


しかも、幼稚園からずーっと同じクラス。


入学して1ヶ月がたって、高校生活も慣れてきて平和で平凡な毎日だ。


毎日変わらない生活を過ごすのは、嫌いではない俺は、高校行く前にいつも飲んでいるキウイ牛乳をコンビニに買い飲みながら学校に行くのが日課だ!


希佐「ちょっと、コンビニ寄ってくるなぁー」


新「早くしろよ!それでも、いつより遅いんだからなっ!」


希佐「分かってますよっ!」


新「ったく!いつも同じ物飲んで飽きないのかねっ」


奈々「まぁまぁ。希佐は、あれ飲んでからじゃないと気合い入らないんだからさぁ(笑)」


新「確かにな!」


みーちゃん「奈々、新くんおはよう!」


奈々達の同じクラスのみーちゃんが話しかけてきた。


奈々「みーちゃん、おはよう」


新「おはよ!」


みーちゃん「あれ?希佐くんは?」


奈々「コンビニに寄ってるよ。」


みーちゃん「そーなんだぁ〜。てか、奈々一緒に行こう」


奈々「うん!新、先行くね。希佐にも伝えといてね。」


新「はいよ〜。気をつけてなぁ!」


奈々「うん!新達もね。じゃ、みーちゃん行こう!」


奈々は、みーちゃんと先に学校へ向かって行った。


その頃、希佐はキウイ牛乳を探していた。


希佐「キウイ牛乳…キウイ牛乳っと…

   おっ!あった!」


(しかも、ラストじゃん!ラッキー)


希佐は、最後のキウイ牛乳を手に取ろうとしたら横から肌白くて指が細く綺麗な手が最後のキウイ牛乳を取られてしまった。


希佐「えっ…」


希佐は、気の抜けた声を出した。


希佐(このままだと、ラストキウイ牛乳が持っていかれてしまう!同時だったんだから、話し合って俺が買うんだ。)


希佐「あの〜。」


と言いその女性の肩を叩き、女性は振り返った。


振り返った女性は、希佐と同じ制服を着ていた。髪色が赤く綺麗な長い髪の綺麗な顔立ちをしている女性だ。


希佐「その飲み物、俺も貴女と同じタイミングで取ろうとしたんだけど…」



女性は、希佐の顔を見たが少し驚いた顔をしていた!


それもそのはず、生まれつき希佐の目は右目が赤で左目色が青で左右の目の色が違う。


初めて見る人は、皆んな驚いく。


でも、その女性はすぐ冷たい目をして希佐を見た。


女性「だったら、棚の取れば良いじゃない?」


希佐「いや、だからそれがラストのやつで…」


女性「それは、残念ですね!」


希佐(えっ?何?コイツ、理解してる?それとも俺を馬鹿にしてる?)


希佐「だから、その飲み物を取る時ほぼ同時だったからどっちが買うかじゃんけんで決めませんか?」


女性「えっ…?じゃんけん…?」


希佐(わぁ〜、じゃんけんとか言っちゃったよ…ダッセ〜な俺…でも、キウイ牛乳を買うためだ!俺はじゃんけんに負けた事ないし。)


希佐「そっ!じゃんけんで勝った方がその飲み物を買う!」


女性は、呆れた様な顔している。


女性「そっ!良いよ!でも、じゃんけんしたところで意味はないと思うけど。」


希佐(はぁ?俺が負けると思ってんのかアイツ!)


希佐「じゃーんけんーんぽん!」


希佐(えっ…………負けた?俺一度も負けた事ないのに…?)


女性「だから、言ったじゃない。貴方みたいな何も苦労してない弱者にアタシが負けるわけないでしょ!」


女性は、じゃんけんに勝ちキウイ牛乳を買ってコンビニを後にした。


希佐は、何も買わず新の所に戻って行った。


新「おい!おせぇーよ!いつまで待たせる気だよ!」


希佐「……………わりぃ。」


新「ど、どうしたんだよ!」


希佐「キウイ牛乳買えなかった…」


新「売れ切れだったって事か?それは、残念だったなぁ〜まぁ、明日は買えるって。」


希佐「あの糞女め〜!!!何で、じゃんけんで負けた上にあんな言われ方されなきゃなんねぇーだよっ!腹立つなぁ!」


新「何、お前じゃんけん負けたの?

  一度も負けた事ないのになぁ!

  とうとう、負けちったかぁ!はっはっは!」


希佐「うるせぇ!」


希佐(でも、アイツなんか何処かで会ったような感じすんだよなぁ?しかも、なんだろうこの感じ…でも、腹立つ!)


新「気にすんなって(笑)」


希佐は、新を睨んだ!


希佐「って、奈々は?」


新「同じクラスの子と先学校に行ったよ!」


希佐「そっか…」


新「落ち込むなって!また、学校で会えるよ!」


希佐「はぁ?落ち込んでねぇよ!早く学校行くぞ!」


希佐達は、走って学校に向かった。


希佐「はぁ、はぁ、はぁ…久々走ったせいで息が苦しぃ…」


希佐は、クラスに着き自分の席に座った。久々走ったから息がかなり上がっていた。


新「たまには、運動しろよ!」


新は、毎朝ランニングしてる為余裕だった。


奈々「遅っかったね!」


新「希佐がコンビニから出てくんの遅かったんだよ!しかも、毎日飲んでる飲み物買えなかったみたいだしさぁ!」


奈々「えっ?そうなの?あれ飲まないと希佐調子でないのにね!あっ、ちょっと待ってて。」


奈々は、自分のカバンの中から、何かを探していた。


奈々「あったあった。希佐が毎日呑んでたの見てたら私もなんか飲みたくなって昨日買ったんだけど買ったの忘れててずっとカバンの中に入れてた物だからぬるいと思うけどこれでも良いなら希佐にあげるよ!」


希佐「奈々ぁ〜、ありがとう!」


希佐は、奈々からもらったキウイ牛乳を飲み始めた。


ガラッ!

先生が教室に入ってきた。


先生「ホームルーム始めるぞ!席つけー!」


皆んなは、自分の席に着いた。


先生「出席取る前にお前らに転校生を紹介するー。」


先生の言葉で教室がザワめいた。


希佐(入学して1か月しかたってないのに転校してくるとか家の事情か?)


先生「入れー!」


先生の一言で転校生が教室に入ってきた!


希佐(はぁ?アイツは…コンビニの女!)


転校生「本城 望美です。よろしくお願いします。」


クラスは、またザワめいた。


可愛いー、細いー、髪綺麗ー、とか色々言っていた。


先生「はい!皆んなよろしくなぁ。で、本城の席は窓側の1番後ろの席だ。」


希佐(はぁ!よりによって俺の後ろかよ!)


望美「はい。」


望美は、自分の席に向かう途中希佐と目があったか何も言わず通り過ぎて席に座った。


希佐(さっき、目合ったよな!でシカトかよ!

アイツ、コンビニのこと忘れてんのか?)


希佐は、イライラし始めた。


そんな、イライラしている希佐を自分の席から見ていた奈々と新が不思議そうな顔をしている。


キーンゴーンカーンコーン♪


チャイムが鳴りクラスの女子は、転校生の本城 望美の席の周りに集まって「どこから、きたの?その髪、地毛?美人だね!」とか色々聞いていた。


新「希佐、どうしたんだよ!イライラして」


奈々「そーだよ!本城さん来てから、なんかイライラしてるよね。本城さんとなんかあったの?」


と小さな声で希佐に聞いていた。


希佐「実は…」


希佐は、朝のコンビニの出来事を話した。


新「はっはっは!お前、早速嫌われたのかよ(笑)」


奈々「えっ、じゃんけん負けたの!!!?」


希佐「うるせぇ…」


奈々「まぁまぁ、そんな事もあるって。」


奈々は、希佐を慰めていた。


ガガッ


椅子の弾く音が聞こえた。


望美「ごめん。アタシ、トイレ!」


望美は、クラスの女の子達から色々聞かれていた中何も答えずトイレに行った。


クラスの女子達は、「なんかまずい事聞いたかな?みんなで聞きすぎた?」とか色々言っていた。


そしたら、男子達が女子達に向かって「お前ら寄ってたかって皆んなで色々聞いてたせいだろ」と言って女性と言い合いになっていた。


なんだかんだで一日が終わって希佐達は帰る支度をした。


望美は、一番先に帰って行った。


奈々「希佐、新帰ろ〜!」


新「おう!」


希佐「わるい、俺今日バイト!」


新「はぁ?」


奈々「えっ?バイトなんたいつから始めたの?」


希佐「昨日から!」


奈々「さらちゃんは、知ってるの?」


希佐「まだ、言ってない。」


奈々「ちゃんと、言わないと。心配しちゃうよ!」


希佐「分かってるよ!そろそろ、行かないとだから行ってくるわ!じゃぁなっ!」


希佐は、走って行ってしまった。


新「アイツ何でバイトなんか始めたんだろうなぁ?」


奈々「また、三人で居る時間減っちゃうね…」


新「大丈夫だよ!俺らは、ずっと一緒だ。」


新は、悲しそうな奈々を見て頭をポンポンした。


奈々「そーだね!新、帰ろ!」


2人は、帰って行った。




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