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日記  作者: ふきの とうや
十月分
8/20

三日 見つけた

 五年、同じ道で駅に向かっている。毎朝毎朝同じ景色。さして注意してみてみることもしなかった。それもよくないと、今日の帰り道、少々周りを気にしてみた。


 すると、まあ何もなかった。何もなかったが、どうでもいいような発見はあった。

 駅を出てしばらく走ると、コンビニがあって、その先に焼き鳥屋がぽつねんとある。この焼き鳥屋というのが、目の前の通りの車通りは多いのだが、むしろ多いからか、絶妙に車を止めにくい。大抵ドアから明かりは漏れているのだが、前に停まっているのはいつも同じ車。その様子を、いつもは視界の片隅に追いやって帰るのだ。

 しかし今日ゆっくりと眺めてみると、その焼き鳥屋、二階の部分はアパートだった。といっても四部屋くらい。焼き鳥屋はそこの住民が経営しているのか。普段自分の気にしないところで誰かが生きている、という当たり前のことが確かに実感された日だった。

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