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日記  作者: ふきの とうや
九月分
2/20

二十七日 ヒグラシ

 近頃、随分と肌寒くなってきました。もう夏も終わり、秋を迎え、時間の過ぎ去ることの早さを実感しています。


 しかし、何故か最近耳にするのはこんな会話。


「蚊が飛んでる!」

「え、今更?」

「あ~かゆいかゆい」


 蚊と言えば夏、というイメージがあり、ムヒのCMもすっかり見なくなったというのに、今更出てきたのです。今年の酷暑は、蚊も堪えていたのでしょうか、ようやく本気を出してきたようです。幸い私は大丈夫ですが、友達が何人か犠牲となりました。


 さて、この時期になってくると私の楽しみとなるのが、ヒグラシ。涼しい空気に当てられながら、ささやかな草の匂いを知り、一日を終えた後の疲労感と、やり遂げた満足感、あるいは終わってしまったというある種の寂寥、そんなものを感じながらヒグラシの鳴き声を聞くと、なんとも心地のよい哀愁に包まれるのです。


 夏には夏休みがあるからか、学生たちが生き生きとしており、青春になぞらえられることがあります。そんな青春のひと時が過ぎ去り、ふと日常に立ち返ったときの寂しさが、ヒグラシの哀愁となるのでしょう。

 今は私は特に青春らしいことをしてないなあと思うのですが、大人になって思い出せばいい思い出だったと捉えられるのでしょうか。今この瞬間を大事にしたいものです。

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