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日記  作者: ふきの とうや
十月分
11/20

六日 心動く

 朝焼けを見た。


 詳しくは昨日の日記を見てほしい。いろいろあって、朝五時に起きて走ることにした。これが意外なほどに疲れる。朝は体がかたく、思うように動かない。それでも軽くトレーニングをして、三十分を終えた。その時、朝焼けを見たのだ。


 家を出た時、空にはまだ月があった。弧を下にした月は、にかっと笑った口のようで、なんともかわいい。しかし月明かりで昼間のように明るい、なんてことはなく、雲で翳っているからか真っ暗だった。家の前に猫がいたのに気付かず、猫が突然動いたのに驚いて飛び跳ねそうになった。土曜日なのに猫に横切られた、と馬鹿げた不吉な妄信を起こしたりした。


 それがどうだ。朝焼ける空の、紺から紫、白へと変わるグラデーション。夕焼けとはまた違う、どこか新しさを、希望の念を抱かせる美しさだった。


 そんなことを思いはしたが、このランニングが効いたのか、筋肉痛に悩まされた。足を踏み出す度にピキ、ピキ、と来るもんだから、学校から帰る時に急ぐことができず、電車に乗り遅れた。土曜日は午前で授業が終わり、今日は部活もなく、真昼間に電車に乗ることとなった。しかし田舎の真昼間というと三十分に一本しかないもんだから、乗り遅れるとつらい。暇。偶然友達が来て本当に助かった。そんな一日だった。

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