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幼なじみは☆魔法使い!?

[RY-08]幼なじみは☆魔法使い!? -Special-

作者: 須賀隆太郎


この作品は、拙作『幼なじみは☆魔法使い!?』の特別編です。

こちらを読む前に、できれば本編を少しでも読んでいていただけると、すんなりストーリーに入っていけると思います。

ホントは本編読んでなくてもイケるつくりなのがベストなんでしょうけど、無理でした……

 これは、今から1ヶ月ほど前のお話。

 峻佑が朝起きると、妙に上半身、特に胸部が重い気がした。筋肉痛にしては妙な感じで、しかも起きあがって下を向いてみると、いつもより床が近く、視線も心なしか低い位置にある……気がした。


 同じ頃、隣の部屋で寝起きしているみちるは内心焦っていた。

(な、なんで下のベッドに峻佑くんが寝てるの……!? 姉さんは……? 昨日は確かに私のほうが先に寝たけど……私が寝た後に何があったの!?)

 と、下のベッドでもぞもぞと動き出す気配がした。

「し……峻佑……くん?」

 みちるが恐る恐る呼びかけてみると、

「はぁ? みちる、あんた寝ぼけてるんじゃないの? 峻佑くんは隣の部屋でしょ? あら、なんか声が変ね、風邪でも引いたかしら?」

 みちるはまた驚いた。声や姿は峻佑だが、しゃべり方はちひろそのものだった。

「姉さん……なの? どうしたの、そのカッコ……!?」

 もうみちるにはわけがわからず、峻佑の姿をしたちひろ? に手鏡を渡して聞いた。

「変なみちる。あたしはどこからどう見て……も……」

 途中まで言いかけて手鏡を受け取って、自分の姿を見たちひろ? は、目が点になった。

「…………はい?」



 一方その頃、峻佑? も洗面所で顔を洗おうとして絶句していた。

「…………なんで、ちひろになってんだ?」

 直後、ドタドタと階段を駆け下りる音がしたかと思うと、峻佑の姿をした何者かが洗面所に飛び込んできた。

「……ちひろ?」

「峻佑くん……なの?」

 2人は同時にお互いに対してたずねていた。



「じゃあ、みちるのしわざじゃないんだ?」

 居間で、なぜこんな状況になってるのか3人で話し合ってみたが、この状況で一番ありそうな、“みちるの魔法によるイタズラ”の線は本人の強い否定により消滅し、早くも行き詰まった。

「それにしても、変な感じだな。まさか女の子になるなんて……」

 峻佑は言いながら、寝間着の胸元を覗き込む。

「って、なにやってるのよ! 胸をのぞき込むなっ!」

「ちょっと、峻佑くん! 状況を楽しんでる場合じゃないよ!?」

 2人から同時にツッコミが入った。見事なまでのダブルハリセンだった。驚いたことに、ちひろが現状で峻佑の身体に入ってるにも関わらず、魔法でハリセンを出現させてひっぱたいたのだ。

「ゴメンゴメン。あれ? そういえば、今のオレはちひろの体に入ってるってことは、もしかしてオレにも魔法が使えたり……」

 峻佑はおもむろに立ち上がると、手のひらを上に向けて、いつもちひろがやっているように、光の球を出そうとした。しかし、いくら頑張っても、小さな光すら出現することはなかった。

「ムリだよ、峻佑くん。もしかしたら体のほうにも少しは魔力が残ってるかもしれないけど、ほとんどはあたしの精神のほうに宿ってるから、素人の峻佑くんじゃ、まともにできるほうがびっくりだよ」

 ちひろが笑いながら峻佑を諭した。

「やっぱダメか……ってか、自分の顔でそういうこと言われるとショックだな……」

 峻佑は諦めて再び座ったものの、あからさまにヘコんでいた。

「まあまあ、それは置いといて、さ……今日も普通に学校あるけど、どうするの? 中身が入れ換わってるなんて異常事態、バレるわけにはいかないでしょ」

 みちるが真面目な顔をして話を本題に引き戻す。と、

「峻佑くん、ちょっと」

 ちひろが峻佑を呼んだかと思った、次の瞬間――


 ゴツッ――!!


 ちひろが自分から思いきり峻佑の頭に自分の頭をぶつけた。

「いってぇ〜!」

「いったぁ……うーん、ダメか……こういうのって、頭をぶつけると治りやすいって本で読んだんだけどな」

 2人は同時に痛さで飛び上がったが、本の受け売りごときで元に戻るはずもなく、ただ額の痛みだけが残った。

「みちる〜、あんたの魔法でなんとかならない〜?」

 痛みに涙さえ浮かべながら、ちひろがみちるに頼むが、

「やってみれなくもないけど、多分無理だと思うよ。これが魔法のしわざなら、かけた人にしか解けないだろうし……」

 みちるもすっかり困った表情(かお)で、ちひろの頼みを断った。

「うーん、やっぱりダメか。仕方ないわね、このまま行くわよ」

 もう8時を回って、遅刻への刻限が迫りくる中、ちひろが決断した。

「このまま行くって、マジで? てことは何、オレちひろになりすまさないといけないの? 無理無理、絶対ボロが出る。素直に今日病欠でいいんじゃないの?」

 峻佑はようやく事の重大さに気づいたのか、かったるそうな顔でそう提案した。

「仮病は却下よ。大変なのは承知の上だし、それに、今日中に戻れるとは限らないんだから、戻れるまで休み続けるわけにもいかないでしょ? ほら、着替えて……って言いたいところだけど、それじゃ大変よね。着替えさせるから、目を閉じてて。薄目でも開けたらお仕置きだからね」

 ちひろは先のことを考えた上で、峻佑をそう説得すると、着替えの制服をそれぞれの部屋に取りに行った。

「こらっ! 目を開けるなって言ったでしょっ!」

 開けるなと言われると人は開けたくなってしまうもの。峻佑はこっそり薄目を開けようとして、ちひろに見つかり、電気ショックでお仕置きされていた。



「いい? こんなこと誰かに話しても信じてもらえるハズないし、上手くお互いになりすますのよ。でも、ボロを出さないためにも、風邪を引いて喉を痛めたことにして、あまりしゃべらないほうがいいかもね」

 学校への道すがら、3人は学校での対策を話し合っていた。しかし、普段より遅く家を出たにも関わらず、話に夢中になるあまり、3人はその日揃って遅刻した。


 HR終了後、峻佑(中身はちひろ)は後ろから肩を叩かれた。

「わっ! 誰?」

 ちひろが奇声を上げて振り向くと、耕太郎が肩を叩いた状態で固まっていた。

「なんだ、さわ――じゃなくてコータローか。驚かさないでよ」

 言ってからちひろはしまった、と思ったがもう遅い。

「どうした、峻佑? なんか口調が変だぞ。それにいつもと声の感じも違うし、なんかあったのか?」

 耕太郎は不思議そうな表情で聞いてきた。

「く、口調はいつもちひろたちといるから、少しうつっただけ。声がおかしいのは、オレとちひろが風邪を引いて喉を痛めたからなんだ。だから、少なくとも今日はあまり話しかけないでくれるか? 正直、結構ツラいんだ」

 ちひろはどうにかいつもの峻佑の口調をマネして、耕太郎をごまかそうとウソを並べ立てた。

 正直、こんな怪しげな理由を信じてくれるかは五分五分だったが、まだ耕太郎は魔法の存在を知らないので、本当のことを話すわけにもいかないのだ。

「そうか、わかった。あんまり無理するなよ。ちひろさんも、無理せずに辛くなったらすぐ保健室行くか、最悪早退したほうがいいですよ。じゃあ、俺はみんなに今のことを伝えておくな。しゃべるのもツラいんだろ? あとは俺に任せとけ」

 耕太郎はあっさりと信じてくれた。登校途中にみちるが魔法で用意した小道具、マスクが効いたらしい。その後、耕太郎はクラスメートに今の話を伝えて回っていた。


 その後、峻佑とちひろは全くしゃべらずに過ごしたので、2人が入れ替わってしまっていることは誰にも気づかれずに済んだ。マスクと耕太郎の話のおかげで、クラスメートも心配そうな顔をしてくるが、気を使って話しかけようとはしなかった。


 昼休み、峻佑たちは、屋上で今後のことを話し合うことにした。

「何も手がかりないね……誰がこんなことを……」

 ちひろが屋上のフェンスにもたれかかりながらつぶやいた、そのとき。

『クスクス……』

 どこからか、小さな笑い声が聞こえた。

「そこにいるのは誰っ!? 出てきなさい!」

 みちるが屋上の出入り口の陰に誰かいるのに気づき、声を張り上げた。

『あれ、気づかれちゃったか』

 そう言いながら声の主の気配は陰から出てきた――が、そこに確かに気配はあるし、声も聞こえるのに、姿は全く見えなかった。

「あ、あなたはいったい何なの? そして、あたしたちに関する騒動の犯人はあなたなの?」

 ちひろもやはり相手の姿は見えないものの、わずかに感じる気配を頼りに問いかけた。

『僕はユウ。君たちの言い方だと幽霊ってのが当てはまるかな。2つ目の質問はイエスだよ。君たちの魂を入れ換えたのは、この僕だ。ああ、見えないと不便だよね。そら、これで見えるはずだよ』

 ユウと名乗った少年は、自らを幽霊だと言った。と、何かをしたのか、突然姿が見えるようになった。その姿は、中学生くらいに見えた。

「キミは、なんでこんなことをしたの?」

 峻佑がユウにたずねると、

『僕、生きていたころはそこのお姉さんたちと同じ、魔法使いだったんだ。でも、そのことが友達にバレて、いじめられるようになったんだ。何をやっても魔法でズルしたって言いふらされて、すごく落ち込んでた。そしたら、ある日の帰り道で、すごいスピードで走ってきた車がカーブを曲がりきれなくて、歩道を歩いてた僕に突っ込んできたの。あまりに突然すぎて、魔法で逃げる余裕もないまま、僕はその事故で死んで幽霊になったんだ。そのまま成仏するのももったいなくてさまよってたら、同じ魔法使いなのに、周りに受け入れられてるお姉さんたちを見て、嫉妬しちゃったんだ。それで、ちょっと困らせてやろう、くらいの気持ちでやったの。幽霊になったら、生きていたころよりも魔力が強くなってたから、試してみたかったってのもあるし、あとは誰かに気づいてほしかった。僕はここにいる、って』

 ユウはポツリポツリと理由を話した。

「そっか……ユウくんは友達に恵まれなかったんだね。でも、こんなことして、ユウくんの気分は晴れた?」

 ちひろはユウに理解を示した上で、ひとつだけ聞き返した。

『ううん、あまりすっきりはしなかった。むしろ、だんだん罪悪感って言うのかな、僕は一体何をしてるんだろう、って思ってた』

 ユウはちひろの問いかけに一瞬ビクッとすると、うつむいて首を振りながら話した。

「いきなり死んじゃって辛いだろうし、悔しいよね。でも、他人(ひと)に迷惑をかけちゃダメだよ。それはわかってくれるよね?」

 だんだん泣き出しそうになってきてるユウに対し、峻佑(外見はちひろ)が優しくユウを抱きしめて諭した。すると、

『自分でやっといて、言えた義理じゃないのはわかってるけど、いくら外見がお姉さんでも、中身が男に抱きしめられるのはなんかイヤだ』

 ユウが急に険しい顔になって、思い切り峻佑を突き飛ばした。魔法を使ったのか、峻佑は激しく吹き飛び、ガシャンという音と共に、フェンスに背中を強打した。

「峻佑くん!」

「ってか、あたしの体!」

 みちるは峻佑を心配して駆け寄り、ちひろも同じ……と思いきや、自分の体を優先して心配していた。

「いってぇ……」

 峻佑はなんとか立ち上がったが、その目には涙が浮かび、フェンスは人型に大きくヘコんでいた。

「それじゃあ、ユウくん。そろそろあたしたちを元に戻してくれるかな?」

 ちひろ(外見は峻佑)がユウのもとに歩み寄って、元に戻すよう要求した。

『うん、わかった。ゴメンね、お姉さん』

 ユウはちひろに謝ると、峻佑と一緒に並ばせて、両手をかざした。2人が光に包まれ、その中で2人はふわりと浮くような感じを覚えていた。実際には1ミリも浮いてはいなかったが、おそらくは体から魂が抜けて元に戻ろうとしているのだろう。

 光が消えたとき、2人は元の体に戻っていた。

「あー、やっと戻れた……女の子の体に入るなんて経験、まずできるものじゃないけど、二度とやりたくないな」

 峻佑はふう、と大きくため息をついてつぶやいた。

「うん、そうだね。男の子の体になるなんてもうまっぴらだよ。だって、その、お手洗いとか大変だったし。それにしても、身体が痛いわ……」

 ちひろも少し顔を赤らめながら峻佑に同意しつつ、さっき激しくフェンスに打ち付けられた背中をさすっていた。

「ところで、ユウくんはこれからどうするの?」

 みちるがふと気づいてユウにたずねると、

『成仏するつもりだよ。いつまでもグダグダしてたって、どうせ誰にも気づいてもらえないんだから。もし生まれ変わるなら、今度は普通の人になりたいね。ちひろお姉さん、みちるお姉さん、峻佑お兄さん、迷惑かけてゴメンナサイ。あと、ありがとう。それじゃ、僕は行くね。さよなら……』

 ユウは峻佑たちに謝り、礼を言うと、静かにその姿を薄れさせ、やがて完全に見えなくなった。

「行ったか……思えばかわいそうな子だったのかもな」

 峻佑がつぶやくと、頷くちひろたちと一緒に教室へと戻った。



「え? もう大丈夫なのか?」

 元に戻ったので、いつもどおりの声で峻佑が耕太郎にもう大丈夫、と話すと、案の定耕太郎は不思議そうな顔をした。

「昼休みに、一旦家に帰って、いつも舐めてるのど飴を取ってきたの。それですっきりしたわ。沢田くん、心配かけてゴメンね。それと、ありがとう」

 そこに、他のクラスメートと話していたちひろも加わって耕太郎に礼を言った。

「いや、もう大丈夫ならいいんだけど。でも、あんまり無理するなよ?」

 耕太郎はまだ不思議そうな顔をしていたが、そのうち忘れたのか、いつもどおりのバカ騒ぎをしていた。




 それから1週間ほどした、ある日。

「なに? あれ……」

 授業中に突然、閉まっていたはずの窓が全開になり、教室内を強風が吹き荒れた。さらに、黒板のチョークがふわりと浮き上がり、勝手に字を書き始めたのだ。

「ちひろ、なんかやってる?」

 峻佑は教室が騒ぎになる中、小声でちひろにたずねるが、ちひろはただ首を振るばかり。すると、黒板に書かれた字が、英文になっていることにちひろが気づいて、読んだ。

「えーと、“My name is Yu.This trick is played by me.”<僕の名前はユウ。このイタズラは僕のしわざだ>」

 ちひろが英文を読み終わると、

「ユウ? ユウって、こないだの幽霊か? アイツ、成仏したんじゃねーのか?」

 峻佑がピクッと反応して、またもちひろに小声でたずねた。

『アハハハハ……』

 すると、先日も聞いた少年幽霊、ユウの笑い声が教室内に響き渡った。姿は見えないのに笑い声だけ聞こえる状況に、峻佑とちひろを除いて全員教室から逃げ出し、教室内は静かになった。

「ユウくん、あなたなの?」

 ちひろが虚空に向かって話しかけると、徐々に姿が見えてきた。

『あ、こないだのお姉さん……』

 完全に姿を現したこないだの少年幽霊、ユウはちひろに気づいて、気まずそうな声をあげた。

「ユウくん、キミはこないだ成仏したんじゃなかったのか? なんでまだここにいて、またイタズラを起こしているんだ?」

 峻佑がしかめっ面でユウにたずねる。

『こないだはそうするつもりだったけど、やっぱもうちょっと遊びたくなったから、残ることにしたの。こないだみたいな大きなイタズラはもうしないけど、このくらいならいいかなって。まあ、お姉さんたちがいたのは計算外だったけどね」

 ユウは、舌をちろっと出して笑いながら話した。すると、ちひろと峻佑が同時に叫んだ。

「「この、イタズラ坊主! さっさと成仏しろーっ!」」


 結局、怒りの収まらない2人がユウを思い切り説教し、めちゃめちゃになった教室もすべて元通りにさせたあと、みんなを呼んできちんと謝罪させた。


「で、なんで峻佑やちひろさんにはあの騒動の原因があの幽霊だってわかったんだ?」

 事件が解決したころにはもう放課後になっていて、帰り支度をしていた峻佑たちに、耕太郎が問いかけた。

「あの風はすごかったけど、人には危害を加えないみたいだったから、しばらく様子を見ていたら、みんなが出て行ったあと、あの幽霊が自分から姿を見せたの。で、彼は少し前にあたしたちとちょっとした因縁があったから、とっ捕まえて事情を聞いて、反省させたのよ。まあ、もう他の街に行く、そのうち成仏はする、って言ってたから大丈夫よ」

 ちひろはあははと笑いながら耕太郎に事情を話した。ユウが魔法使いだった、ということは当然伏せて。

「ふーん、ま、もう起こらないならいいか。そんじゃ、俺は帰るな。峻佑、ちひろさん、また明日」

 耕太郎は理解したのかしてないのかわからないが、興味なさそうな顔をすると、そのまま帰っていった。

「ま、オレたちも帰るか。ほら、みちるも来たし」

 峻佑は扉のほうを指差してちひろに笑いかけると、いつものように3人で帰路についた。


「それにしても、ここんとこ変なことばかりだったな」

 峻佑は帰り道で、ここ1週間の妙な騒動を振り返った。

「そうだね。全く、今日みたいな騒動はともかく、こないだみたいな入れ替わりだけはやめてほしいわね」

 ちひろが頷いてため息をつく。

『呼んだ?』

 そこに、どこからともなくユウが現れた。

「呼んでねえから、とっとと成仏しろっ!」

 峻佑の素早いツッコミが炸裂した。しかし、相手は幽霊。物理的な攻撃(ツッコミ)が通用するわけもなく、峻佑のツッコミは空振りし、派手に転んだ上に、ドブにはまるオチがついたのだった。


 その後、ユウは峻佑たちの前に姿を見せなくなったが、しばらくして、隣町である松林(まつばやし)市の高校などから、怪奇現象が頻発し、マスコミが取材に来たとか来ないとか、どこでどんな怪奇現象が起こったかなど、噂話に火がつき、竹崎市とその隣の松林市、さらにその隣にある松海(まつみ)市は、一躍怪奇現象が体験できる街として有名になってしまった。



 元魔法使いだった少年幽霊・ユウ。彼が成仏したかどうかは、誰も知らない。

いつもの連載の1話ぶんより2倍ほど長い特別編、いかがだったでしょうか。

感想などいただけたら嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 起承「転」結とオチが明確についていてよかったです。 ただ、いつもと同じ光景ともいえるので、本編の中の一章として読みたかったとも思いました。
[一言] 8時30分 まだ朝の静寂が残る時間。そんな静寂を切り裂くようにおっさんの声が響き渡る。 「また、ちひろがヒロインかよ。」 明らかに落胆した声である。 だが次の瞬間、熱血ド根性アニメのよう…
[一言] 本編に続いて特別編にお邪魔しています☆ 精神交換、私も誰かとしてみたひ……。個人的には、突き飛ばされる「あたしの体」が可笑しかったです☆ あの場面で突き飛ばすって、どんだけ嫌いなんだって、…
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