2. 女神との会話(前編)
かなりグダグダ感が否めない…
まだ主人公の転生は先になるかも
「本当に申し訳ありませんでした…」
あれから女神にO☆SI☆O☆KI☆をしてあげた。俺は非力な分、人体の急所なんかを勉強していた。神にも通用するか分からなかったが、ちゃんと効いているようだった。
「で、その事を報告しにきただけじゃないよな?」
「はい。貴方様には本来渡すはずだった力と3つの願い事を叶え召喚されていたはずの剣と魔法のある異世界に行っていただきます」
やっぱりそうくるか。剣と魔法があることにウキウキしながら俺は質問する…
「俺が貰っていた力ってなに?」
「貴女様が受けとるはずだった力は空間魔法です」
空間魔法?なんだそれ、期待ハズレだなぁ。もっとハデなやつが良かった。なんて思っていると…
「空間魔法は本来転移者のみしか発現しない力なのです。確かにハデさはありませんが空間に物を入れたり、知っている場所なら転移も可能で、かなり使い勝手がいいです」
ふーん、そういうものかー。あまり戦闘向きじゃないような気がするけど…
「それに空間魔法を発現した転移者は勇者の力を発現した転移者の次に生き残らないといけない存在なのです」
あれ?勇者の力って皆が持つものだと思ってたけど…。それに空間魔法を使える転移者がなんで生き残らないといけないんだ?
「勇者の力は皆が持てるものではないのです。それと空間魔法を使える転移者が生き残らないといけないのは元の世界に帰る手段が無くなってしまうからです」
あー、そういうことか。それなのに俺死んじゃってるじゃん。まぁ、生き返らせてくれるみたいだけど。でもそれだと…
「転移されたその日に空間魔法使えば皆帰れるじゃん」
誰もが思いつくであろう結論にはそう簡単にいかないみたいだ。
「魔法を使うことが出来なかった人間が世界間を大移動することは出来ないのです。それに転移が済んだ時から魂が異世界に定着し始めます。完全に定着するには2年ぐらいかかりますが、その間に魔王を倒し、異世界から魂が切り離されてようやく元の世界への転移が可能になるのです」
色々と面倒なんだなぁ…。しかも期限付きか。そこで俺はふと思う…
「異世界召喚も空間魔法じゃないのか?」
「確かに異世界召喚は空間魔法です。異世界召喚は昔あらゆる魔法を使える大賢者と呼ばれた男が作った魔方陣で行われています。大賢者は魔王を倒した際に次の魔王出現を恐れ、魔王が現れた時に自動で発動する魔方陣を作ったとされています」
大賢者も余計なことしてくれる。おかげで俺死んじゃったじゃん。まぁ、直接的には異世界召喚のサポートしてた女神に殺されたんだけどね…