夢物語の少女
新しい物語の連載版を執筆しているのですが、
その合間に書いた話です。
良ければ、他の話も読んで見てください!
ミアンという少女がいました。
その少女は幸せに暮らしていますが、
それには理由があるのでした。
その理由は明かされていません。
その少女の生まれ変わりの冒険が始まるのでした。
おしまい
サキナは、その話を聞いたことがあった。
誰から聞いたのかは覚えていない。
だか内容は、しっかりと脳内に刻まれていた。
それを聞いて毎回思うことがある。
なんて羨ましいんだろう!
私も真似したら、幸せになれるかな?
しかし、同時に分かっていた。
そんなの夢物語だ。叶うはずはないと。
そして、ふと最後の行に目を通す。
そこには、
その少女の生まれ変わりの冒険が始まるのでした。
と、何度見ても忘れない一行があり、引き込まれてしまう。
やってみようかな、と思った。
叶うわけない。と、心の何処にいる自分が吐き捨てる。どうせ無理なんだから。という追い打ちが精神を支配しそうになったその時、ガルルという大きな声がした。大きな体躯に鱗、間違いなく竜だ。
周りを見ると、殆どの住民が居なくなっていた。
これはまずい、と何処か他人事のように考える。
竜は爪を振り下ろそうと、私に向けた。
死を感じ、目を瞑った瞬間に影が見え、何かと竜の爪がぶつかった音が聞こえる。
痛みが無いのを感じ、目を開けるといつの間にか
竜は倒れており、鎧を着けた背の高い人が、前に立って手を差し伸べていた。
私は手を掴み、立ち上がる。
「ありがとうございます。」
その人に私はお礼を言った。なぜならこの男には血が付いてるし、竜には剣が刺さった跡があるので、この人が倒したと思ったから。もし違くても、差し伸べてくれたお礼として言ったことになる。
万々歳だ!
さて、表情は……、わからないな。真顔過ぎる。
「そうか。救われたな。」
そう男は言って立ち去ろうとした。
「あのっ…!」
思わず声をかけてしまった。
「なんだ?」
怪訝そうな男に声を変えようとしたが、何を言えばいいのかが、パズルのピースが散らばったように思い出せない。何か言わないと……!
なんだか意識が……………。
目を覚めるといつもの部屋だ。
何か夢を見ていたような気がするが、思い出せなかった。まあ、思い出せない夢はたいしたものではないだろう。そう思いながら、朝の支度を始めた。
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