表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

禁止された遊び

作者: かれんこ

春休み集中製作月間12こめ

昨日、となり町で家が焼けたそうです

空から降る火の粉

零れる雫はすぐ干上がった


昨日、となり町で誰かが死んだそうです

吹き飛ばされる塊

小さな町はすぐ無くなった


そんな日に僕らは

古い小屋でいつものように

大人に内緒でいつものように

ふたりだけの秘密の遊び


それは古から禁止された遊び

歴史の罪に怯え、傷だらけの僕らは

それ無しでは灰色の時代を生きられなかった

今日も花の蕾にくちづけて

この古い小屋で一緒に眠ろう


今日、この町で僕の腕が無くなりました

僕はなぜだか生きています


今日、この町であの子が亡くなりました

綺麗な顔は何処に?

無い腕よりどこか痛い痛い痛い・・・・・


その日まで僕らは

古い小屋でいつものように

飽きもせず、いつものように

ふたりだけの秘密の遊び


それは古より禁止された遊び

いけない事と知りつつ、遊んでた僕らへの

これは意地悪な神様からの天罰ですか?

もうあの遊びはしないから

僕が変わりに罰を受けるから

どうかあの子を返してください,,,,,,,,,,,,,,,,,,,



明日、偉い人が不幸の終わりを告げました

短い言葉で不幸が終わりを告げました


いいえ、僕らの不幸は終わりません。

目蓋の裏に焼きついた地獄は死ぬまでずっと消えません。

理不尽な不幸に奪われた多くの人々は生き返りません。


ねぇ、本当に終わったと言うならば、

無くなった僕の町を返してください。

無くなった僕の腕を返してください。

亡くなった僕の家族を返してください。

亡くなった僕のあの子を返してください


返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください

返してください...........



そんな日に僕は

古びた小屋でいつものように

遊びたいけど君が居ないと

ふたりだけの秘密の遊びは,,,,,,,,,


それは古から禁止された遊び

遊びたいけど、大好きな君が居ないと

君がじゃないとあの遊びは出来ないんだ

菊の花弁にくちづけて

この古い小屋で静かに眠ろう


この小屋でひとりで・・・・・


今回は一部、直接的な表現を使っているので、

警告タグを入れさせていただきました。


今回の物はどうしてもこういう表現を使用したかったので・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ