禁止された遊び
春休み集中製作月間12こめ
昨日、となり町で家が焼けたそうです
空から降る火の粉
零れる雫はすぐ干上がった
昨日、となり町で誰かが死んだそうです
吹き飛ばされる塊
小さな町はすぐ無くなった
そんな日に僕らは
古い小屋でいつものように
大人に内緒でいつものように
ふたりだけの秘密の遊び
それは古から禁止された遊び
歴史の罪に怯え、傷だらけの僕らは
それ無しでは灰色の時代を生きられなかった
今日も花の蕾にくちづけて
この古い小屋で一緒に眠ろう
今日、この町で僕の腕が無くなりました
僕はなぜだか生きています
今日、この町であの子が亡くなりました
綺麗な顔は何処に?
無い腕よりどこか痛い痛い痛い・・・・・
その日まで僕らは
古い小屋でいつものように
飽きもせず、いつものように
ふたりだけの秘密の遊び
それは古より禁止された遊び
いけない事と知りつつ、遊んでた僕らへの
これは意地悪な神様からの天罰ですか?
もうあの遊びはしないから
僕が変わりに罰を受けるから
どうかあの子を返してください,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
明日、偉い人が不幸の終わりを告げました
短い言葉で不幸が終わりを告げました
いいえ、僕らの不幸は終わりません。
目蓋の裏に焼きついた地獄は死ぬまでずっと消えません。
理不尽な不幸に奪われた多くの人々は生き返りません。
ねぇ、本当に終わったと言うならば、
無くなった僕の町を返してください。
無くなった僕の腕を返してください。
亡くなった僕の家族を返してください。
亡くなった僕のあの子を返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください
返してください...........
そんな日に僕は
古びた小屋でいつものように
遊びたいけど君が居ないと
ふたりだけの秘密の遊びは,,,,,,,,,
それは古から禁止された遊び
遊びたいけど、大好きな君が居ないと
君がじゃないとあの遊びは出来ないんだ
菊の花弁にくちづけて
この古い小屋で静かに眠ろう
この小屋でひとりで・・・・・
今回は一部、直接的な表現を使っているので、
警告タグを入れさせていただきました。
今回の物はどうしてもこういう表現を使用したかったので・・・