盆
8月14日 茨城
お久しぶりです。最近ではめっきり夏の様相を醸し出してきましたこの茨城でまだ生きております。皆様におかれましては、腐った死体どもとの共生関係いかがお過ごしでしょうか?
先日は希望をもって世界を救うために行動いたしましたが、結論としては空振り。研究者は研究に失敗して感染していたというのが事の端末でしたとさ。最悪なのは、研究者を守るために外から隔離された研究所の中で感染が起きたために、外にいた人たちが誰も把握できなかったというね。どうなんだろうね。玉手箱みたいだ。開けたらそこには現実しかなかった。
茨城としては今朝は涼しかったです。午後にはお天道様がジリジリ熱くなって温度計も32度を観測、エアコンをつけての休養となりました。
ええ。俺の住んでいる地域では盆と正月には畑に入ってはいけないという言い伝えがありますのでお仕事はお休みです。
迎え盆では先祖の霊を提灯ぶら下げてお墓まで迎えにいって帰ってきたのですが、これはこの地域独特らしく、客人は「へんなの~」などと言っていましたね。
日中はやることもなく何とはなしにテレビをつけましたがどの番組もやっておらず、当たり前ですが、甲子園もやっていないので1日が長い長い。幸いにも本の虫であったので、倉庫から昔の本などを引っ張り出してきて舐めるように読んだ。
本は段ボールに3箱しかないからね。こんなことならば捨てるんじゃなかった。惜しいことをした。
今年はあんまり熱いからナスも思うようにとれなかった。あの優秀なナス科がこれほど追い込まれたのだ。他のものがどうなったかは想像に固くない。雨が降らなかったから、新潟とか日本海側ではもっとひどい状況になったと思う。
この災害の中での干ばつは、飢えに拍車をかけただろうな。
俺達は農薬や、農業機械に支えられているために、商売相手が環境そのものであることを忘れていたのだ。
環境は俺達に無数の物資を与えもするが、同時に奪いもするのだった。
土は生き物を材料にして作られる。
想像するだけでもおぞましい。
ネットで連絡を取り合っていた人がまた一人、また一人と消え、ついには誰も返事を返さなくなった。
これを見ている人がいるのかすら、俺にはもう分からない。誰か見ている人はいるのだろうか? また、他に無事な所はあるのだろうか?
また、遠くから叫び声が聞こえて……。




