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空路での侵入

 研究所まで行くのには二つの道があった。

 一つは陸路である。総人口35万人を下らない大都市に車で向かうことを想像して欲しい。

 生存者に囲まれ、物資を奪われ、裸にされて引き回されるのは目に見えている。

 さらには、感染者も沢山いるだろうから、クルマの発するエンジン音がバイキング開始の合図とならないとも限らない。


 二つ目は空路である。

 空からの侵入。日本はお気楽なことに対空装備が貧弱で、レーダーこそ諸外国に比べて高性能のものがあったが、高価なミサイルに関してはからっきし在庫がなく、機関銃に関しても退役を行っているという有り様であった。


 日本に潜入するなら空路が良い。


 幸いにも空には感染源はいないし、渋滞もない。運良く建物の屋上に付ければ移動時間を大幅に短縮できるし、物資も節約できた。


 空港のフェンスはボルトクリッパーで簡単に開けることが出来る。セスナの旧式のローリング錠は100ボルトの電動ドリルで簡単に破壊できる。


 さらにその操縦はとても簡単で、今時VR で誰でも訓練できる。


 一番難しいのは離陸で、着陸は考慮しない。なぜなら飛行機は上空で乗り捨てるからだ。


 飛んでいる飛行機の窓を開けたことはあるか?

 俺はなかったね。マジで死ぬかと思った。風、風、風。頬を鞭で打つかのような暴風が上空には吹き荒れていた。


 操縦桿を離したことで不安定になった機体から転がり落ちるように身投げして、パラシュートが二つ開いた。

 こうすることでほとんど音を立てることもなく、夜陰に乗じてひっそりと侵入したのである。


地面に降りたら忘れずに硫酸でパラシュートを溶かす。持ち歩くと目立つので、最低限パラコードなど使えそうな物を回収した上での証拠隠滅である。


「ニンジャ!ニンジャ!」


 この訪日外国人みたいなガキはほっといていい。こういう性格なのだ。


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