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売名目的、日々エッセイ2  作者: 井上達也
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日が経つにつれて我に帰る日々

 とんでもないことをしてしまった、と後悔しているわけではない。


 小生は10年来の異性の友人を失った。

 失ったけれど、日々時間が過ぎていくと冷静になってきた気がする。


 正直友人は、横柄だった。

 若い頃とかは自分の考えが一番、自分の話していることが世界一正しいと思う時期だったりする。

 友人はそれがまだ続いている。人は歳を重ねるにつれて、どんどん他者の考え方を尊重できるようになっていくと思う。小生はそうだった。高校生、大学生の頃は本当に他人がアホに見えた。でも仕事などをするにつれて、どんどん他者の考え方を許容できるようになっていった。


 小生の意見はもしかしたら聞くに値にしなかったのかもしれない。それはしょうがない。

 ただ、おそらく他の人の意見も聞かなかったと思う。

 それ故、今思うと友人の考え方はちょっと変わっていたように思う。


 あいつがやるのはダメだが、自分がするのはいい。

 嘘なような話であるが、本当の話である。本気でそんな話をしてきたことがある。


 オタクな会に出席して、オタクな格好をした知り合いを、気持ち悪いと言った。

 その話をしている目の前にいる意中の人は、実はオタクな格好をしてきていた。

 じゃあ、友人自身の服装はセンスがあったのかといえば、センスはない。申し訳ないが、年齢不相応。


 ものすごく、自分勝手な人なのだなと今思い返すとそう思う。

 圧倒的に他者への興味というか、理解というか。その辺りの感覚が欠如していたように思う。

 

 自分より年収が低い人は平気でバカにしていたりもしたな。(小生は上回っていたから、その話をするたびにやめなさいと言った)。年収で人の価値など決まらないのにね。


 自分の中で、自己中心的という言葉がアップデートされたような気がする。

 昔は、自分の好き勝手に物事を進めるような時に使う言葉だと思っていたけど、他者の考え方を尊重しないとか人のアドバイスを聞かないとかそういう面でも使えるのだなと思った。


 小生のあの時の苦しみは、やはり正解だったのだろう。

 違和感が体を蝕んでいたのだ。だからこそ、自分は距離を取りたかったのだ。


 時間が経つにつれて、自分は悪くないと思えるようになってきた。

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