13話 新たな出会い
すいません!この間イベント報酬で手に入れた武器を機関銃って書いてしまったんですが、ガトリングガンへと変更しました。それに伴って、ガトリングガンの能力を物攻+150へと変えました。
今日は闘技場に行こうかと思っていたのだが、大型アップデートで急所に攻撃を当てても一撃で倒せるわけでは無くなったということを思い出し、上級者エリアへと来ていた。
「ここならプレイヤーとモンスターの両方で急所に当てた際の反応が見れるな」
そう言って、早速見つけたモンスターへとヘッドショットを決める。
相手の体力が少しずつ減っていく。そのペースは明らかにいつもよりも遅い。
今回は一応一撃で倒すことができたが、さらに強いモンスターになれば一撃で倒すことは出来ないだろう。
「イベントの報酬でガトリングガン取ってから気づいたんだけど、初心者用の武器って本当に弱いんだよな。まぁ仕方ないんだけど・・・。流石にこのままじゃやっていけないし、そろそろ新しい武器に変えるか」
そんな事を思いながら歩いていると、女の子が盗賊に絡まれているのを見つけた。女の子を助ける為にその場所へと急いで近づく。
近づいて盗賊の顔を確認すると、どこか見覚えがある。
「あれ? お前ら、あの時の……」
「え? 何でこんな所に?」
「そんな事はどうでもいいだろ。てかお前らまだ盗賊なんてやってたのか?」
「いや、そういう訳では……。あっ! 今日この後用事があるのを忘れてやした。では、あっしらはここで……」
そう言って盗賊達は一目散に逃げていく。
「仕方のない奴らだな」
振り向いて、先程まで盗賊達に絡まれていた女の子の方を見る。
髪の色は銀色で、長さは腰のあたりまである。これだけ長いと手入れは大変な筈だが、艶やかでとても綺麗な髪の毛をしており、顔は少しあどけなさが残る可愛らしい顔立ちをしている。恐らく年齢は高校生くらいだろう。
少し見惚れてしまいそうになるが、その女の子に話しかけられて我に帰る。
「私の名前は真白と言います。助けていただきありがとうございました! あの方達とは知り合いなんですか?」
「知り合いと言えば知り合いだが・・・。俺も以前あいつらに絡まれた事があったんだ」
「あっ! そうなんですね。お名前聞いても宜しいでしょうか?」
「俺の名前はルインだ。こちらからも一つ質問があるんだが、何故お前はこんな所に一人でいたんだ?」
「私生産職で、武器などを作るための素材を集めにきたんです。私が回復系魔法を使える事もあり、普段はパーティーに入れてもらうんですが、今回はたまたまパーティーの募集がなくて、少しなら大丈夫かなと思って来てしまったんです」
ルインはここである事に気づく。自分たちを囲うように30人程の人がいるのだ。
「ちょっと待て、囲まれている」
その言葉を聞いて、周りから次々と人が現れてくる。
「今更気づいても遅いけどな。もう既にお前らは袋の中の鼠なんだよ! 大人しくやられてもらうぜ」
そう言って周りの敵が一斉に襲いかかってくる。
ルインはイベントで手に入れたガトリングガンを使うのにちょうど良い機会だと思い、すぐにガトリングガンへと装備を変更し、周りの敵に向かってぶっ放す。
勿論、真白に当てないように注意する事は忘れない。
ガトリングガンは重量も重く、反動も凄いので狙いは付けにくいのだが、とにかく弾数が多く、攻撃力が高い。
少しの間乱射していると避ける事もできず、周りの敵は全員倒れていった。
「すごく強いんですね」
「そうか? あまり自分ではそう思わないんだが・・・」
「かなり強いですよ! 少なくとも今まで私が組んできたパーティーの方々にそこまで強い方いらっしゃいませんでしたもん」
そんな話をしながら、歩いていると、街へと着いた。
「私はこれから用事があるので、ゲームから抜けますが、今度お礼をしたいので、フレンド登録していただいてもいいですか?」
「あぁ」と短く答えて、真白から送られてきたフレンド申請を受理する。
真白は一度こちらに手を振ってからログアウトしていった。
「俺も試したい事は試せたし、今日はもういい時間だからログアウトするか」
そう言ってルインもログアウトしていった。
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