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10話 第一回イベント②

 急いでスナイパーライフルからハンドガンへと持ち変えてそちらの方を振り返ると、五人組の男が森から出てきた所であった。


 本来ならパーティーを組むのは禁止のはずであるのだが、どこにでもルールを守らない奴というのはいる者である。


「お前ら、パーティーを組むのは禁止のはずだが?」


「うるせぇな、バレなきゃいんだよ。てか銃なんて使ってる雑魚に言われたきゃねーよ」


「銃使ってるとかお前頭いかれてるんじゃねーの?」


「お前ら、そんな事言ってて後で後悔しても知らねーからな」


 ルインは、この男達の発言に内心かなり怒りを感じていたので、早々に会話を終わらせて戦闘を開始することにする。


 先手必勝だと思い、両手のハンドガンから〈ヤマタノオロチ〉を放つ。


 しかし、その攻撃を全て1人の大楯使いに防がれてしまった。


 今の攻撃で全員倒せると思っていたので、少し驚いたが、大楯使いはその攻撃で倒し切ることができた。


 後は冷静に対処していくだけだ。


 もう一回〈ヤマタノオロチ〉を使おうかと思ったが、ルインのMP的に後一回しか使用出来ないので、温存しておくことにする。


「残念だったなー、それが最強の攻撃だったのかもしんねぇけど、たった1人に防がれちまって。今度はこっちの番だぜ」


 そう言って、鎌を持った男が襲いかかってくる。


 相手は全然鎌を全然ルインに届かないような位置で振りかぶっている。


「調子に乗ってるだけで、こいつら弱いな」と思っていた時に、突然相手の鎌が伸びてきた。


 これは普通に躱していては避けれそうにないなと直感し、〈極限集中〉を一瞬だけ使用し、無駄のない動きで相手の攻撃を間一髪で避ける。


「あれをよけるたぁやるじゃねえか!でも次はどうかな? お前らもこっち来い! さっさとこいつ倒しちまうぞ」


 目の前の鎌を持った男が仲間を呼ぶ為に後ろを振り返る。ルインはその隙を見逃さない。


 後ろにいる敵の仲間達と自分の位置を確認して、この位置ならと思い、〈圧縮弾〉を目の前の男の頭目掛けて放つ。


 相手も〈魔力障壁〉を使用し防ごうとするのだが、〈圧縮弾〉はそれを破壊して、相手の頭を撃ち抜くことに成功する。


「あと三人!」


 残りの三人が急いで襲いかかってくるが、銃なんかに仲間が目の前で2人もやられた事で少し動揺しているのか動きがバラバラで統率が取れていない。


 特に動きの酷い二人を狙って、両手のハンドガンで同時に弾を撃ち出しヘッドショットを決める。


 最後に残ったのは、パーティーのリーダーらしき振る舞いをしていた男だ。しかし、実力でいうのなら、初めに倒した二人の方が上だろう。


 さっさと残りの一人も倒してしまおうと思い、銃を構えると、相手がおもむろに距離を取り、何か言ってくる。


「最初に馬鹿にしたのは悪かった。あんたが強いのは分かったから見逃してくれ。もしあれなら俺と一緒にパーティーを組もう。あんたがリーダーでいいからさ。」


「命乞いか? そんな事をした所で俺が許すとでも? それに最初に言っただろ? 後悔しても知らないと」


 そう告げると、相手の顔が一気に青ざめる。既にルインとの力の差は分かっているのだろう。諦めてぐったりとうな垂れている。


 その男の元に一歩ずつゆっくりと近づいていき、額に銃を当てる。そして、躊躇う事なく引き金を引いた。


「ようやく全員倒し終わったか……。でも結構時間をロスしてしまったな。急いで倒しに行かないと」


 残りプレイヤー数を確認すると、始めは七万人以上いた参加者がもう既に一万人ほどしか残っていない。


 何が貰えるかは知らないが、出来るだけポイントは集めておいた方が良いので、出来るだけ多くのプレイヤーを倒すために、また新たな狙撃ポイントを探すために移動を始める。

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