表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイドルの裏の顔?  作者: 中腸腺
3/15

かくとうぎ?2

 屋敷の中に炸裂音が鳴り響く。

此処は関東最大の暴力団、海原組組長 海原秀夫

の屋敷である。

 何時もであれば静かな屋敷、しかし今現在、屋敷はこれ以上無いほどに騒がしい。海原子飼いの兵隊が手に手に銃やナイフ、ドス等で武装して駆け回っている。


「ヤッベーなぁ、見っかっちまったかあ。」

騒ぎの原因、髪を二つ結びにした少女、楓が

ライフルを連射しながら呟く。

楓は、ここまでサプレッサー付きのハンドガンによって気づかれずに敵を殺していた。しかし

サプレッサーは消耗品である。

とうとう限界を迎え、その機能を失ってしまったのだが…

「ってか弾切れより先にサプレッサー

オシャカになるとは思わなかったぜ

…不良品掴まされた…。」

そう、いくら何でも劣化が早すぎる。使い古しの中古品を、ガワだけ偽装して新品のように見せかけたものだったのだろう。

そのおかげで、予期せぬところで銃声が轟き、

敵に侵入がばれてしまった。

「クッソ。やっぱ慣れねーことするもんじゃねーな。」

今回、楓が使っている武器弾薬は楓自身が用意したものだ。いつもは調達はマネジャーに任せているのだが…

(あの駄マネ、マジで仕事ぶん投げ

やがった!!)

いや、確かに言っていたのだ。「武器の用意、自分でおねがいね。」みたいなことを。だが、

「だからって職務放棄はねーだろ!!いや、確かに目利き出来ないあたしも悪いけれどな!?って、うぉっ?」

隠れていた壁に弾があたり、とっさに顔を隠す。

先ほどから敵の攻勢が酷い。複数でこられたから

リロードの隙を突くことも出来ない。一人が弾切れになつても、他が撃ってくる。

(こうなりゃ多少の無茶は覚悟の上だ。)


 ひとつ深呼吸。被弾覚悟で遮蔽物からとびだし、走りながらライフルを射撃する。今、楓がもっているのはさっき倒した敵から奪ったライフル、AK47カラシニコフ。7.62㎜弾を使用する、ソ連製傑作アサルトライフルだ。AK47はその信頼性と威力の大きさからソ連のみならず各国軍隊が採用、様々な紛争に投入され、世界で最も人を殺した兵器とも言われている。

全く頼もしい。頼もしいが…

(やつば、生きて帰れる気がしねー、

しねーけどもし万が一生還できたらあのクソマネは絶対犯す。)

相手の火線が楓を捕らえる直前、間一髪で次の遮蔽物に逃げ込む。(二人殺ったか、あと五人。もう、弾あんま無ーな。)

かなり厳しい状況である。いくらAK47が名銃とはいえ弾薬がなくなれば棍棒と変わらない。むしろ殴るのに特化した作りのぶん棍棒の方がましだろう。

(しゃーない、次のアタックでけりつけるか。)

そう決めるやいなや、楓は壁から飛び出し敵の火線に身を晒す。体勢は、なるべく低く。

敵の武器はその大部分がAK47だ。アサルトライフルは、フルオート射撃の際、反動で銃口が上にぶれる。つまり下方への射撃が苦手なのだ。特にカラシニコフは威力が大きいぶんその傾向が強い。これが熟練な兵士なら単発、或いは三点バーストといつて三発ずつの射撃をしてくる。

そうなれば銃口のぶれもクソもない。7.62㎜弾の強力な破壊力が楓を襲っただろう。しかし、

(まぁ、たかがやくざの兵隊にそこまでのことは期待できねぇよなぁ。)

敵は尚も愚直にフルオート射撃を続け、銃口を盛大に暴れさせている。

数人、ハンドガンを持った敵もいたが、それは相手がこちらを撃つ前に仕留めた。

身を低くして銃弾を掻い潜り、敵に肉薄する。

「こんにちは、そして永遠にサヨウナラ。」

悪魔じみた、いや悪魔そのものの笑みを顔に張り付け敵の中へ。混戦に持ち込むことで敵の火力を封殺する。弾の切れたライフルで頭をかち割り、敵のドスをいなし、奪い、そのドスで殺す。

楓がその場を制圧するのに要した時間は。一分にも満たなかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ