第1話(少年Tの行動)
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(【 白い銀河に謎の宇宙 】)
惑星シャンプー。不要なもの・汚れなどを洗い流す または分解してくれる液体。
必ず ご使用後は『衛星リンス』でケアをして下さい。
軽井真木はミルキーウェイ星人。なのに、本人よくは覚えていないが小さい頃に地球に居た。公園のゴミ箱をあさって食べ物を探していたところを、教師・軽井岩生に拾われ保護され時間を経て一緒に住むようになったのだ。
発見された始め、真木が手に持っていたのが『惑星シャンプー』。使った事は無い。
当時の真木は超おデブで、もはや今は仮装用ぐらいにしか存在しないであろう黒の牛乳ビン底メガネに、貧乏ドン底、いじめられていたので人生もドン底だった。
そこで。
突然「いっそ死んでやる!」と決心し、地元の背犬川というソコソコ有名な川に架かる大橋の下で、『惑星シャンプー』を……何と、全部一気飲みした! ゴクゴクゴク。
そして本人の お望み通り、もがき苦しんで倒れたわけだが……。
救いの手が……さしのばされた。
「オイオイお前、まさか『惑星シャンプー』を“飲んだ”のかっ!? ……何て奴だ。小さかったけどミルキー電波をキャッチしたんで来てみたら……」
と、倒れている真木の側に落ちていた、空になった『惑星シャンプー』のボトルを手に取り、興奮する少年T。
ミルキー電波を受信できたという事は、少年もまたミルキーウェイ星人。以下、ミルキー星人と略させて頂く。
少年Tの とった次の行動。
何と少年Tは、自分の持っていた『衛星リンス』を真木に飲ませた。
惑星シャンプーの出所も謎だが、衛星リンスの存在も謎に包まれたままだ。
そして……飲まされた真木は いまだグッタリとしたままだった。ただ、青白かった顔には赤みが戻ってきたようで。
「俺の理論じゃ助かるはずなんだが。まあいいや、起きると面倒だし」
と、少年Tは一度は手にした空の惑星シャンプーのボトルを自分の服で拭いた。それを元の地面に戻して「じゃあな」と言って去って行った。
まだ起きない真木。
起きなければ、物語は『ユーレイ真木の探偵ファイル』に すり変わってしまう……。
……大丈夫。真木は目覚めた。
よって、物語の始まりである。
【あとがき】
連載当時は毎日更新で1話1000字前後で頑張ってました。
もうやりません(しんどい)。
100話めまで辿りつける読者様を尊敬する作者。