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我が家のお犬様事情  作者: けんの じょーこ
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休日の朝

 休日の朝。折角の休みなのだから、起きてももうちょっとくらい布団の中でゴロゴロしていたい。

 と、ここで注意しなければならないのが、半自営業のようなカレンダーの赤い日など関係無くいおっさん(父)が仕事だとゆっくりと惰眠は貪れない。

 作業着に着替えるために二階に上がってきたおっさんの腕の中にあゆがいるのだ。

 おっさんの着替えに付き合って二階に来るのはあゆが楽しみにしている日課。

 あゆに甘な々なおっさんは嬉々として階段下でスタンバイしているあゆを連れてくる。


(おはよー)


 そうして、あゆは布団を乗り越え、枕元に朝のご挨拶にやってくるのだ。

 勝手にゴミ箱を漁る要注意のお犬様が居たから、足音が聞こえた時点で目は覚めているけど。起きてはいるけど…!

 一応、寝起きの私を捕まえて、顔を舐めたり、触れと要求したり、とあゆはハイテンション。


「ハイハイ、おはよう」


 要求通りに構っていると、暫くして私の部屋からまた布団を乗り越えて出ていく。

 尻尾を楽しそうに揺らす後ろ姿を残し、隣の部屋(母の部屋。但し、もう起きていて居ない)を探検しに行くのだ。

 扉が閉まっててもあゆのためにおっさんが開け放つので意味がないんだよな、とか起き上がって髪を撫でてると再び登場のあゆ。

 ぼすぼすと布団を踏み付けて、朝の挨拶の続きにやってきた。

 ええ、分かってますよ。触りますよ、わしゃわしゃと。

 休日しか満足するまで相手が出来ないからとあゆの言いなりの私を大概だ。


 と、まあ。こんなことをしていれば、あゆは着替えを終えたおっさんに置いていかれる。私がいるからだろうけど。

 最終的にあゆは私が一階まで下ろす羽目になる。その後は眠気なんぞ既にないので身支度を整えて、起きるしかなくなっている。


 一階に下りたら、下りたで、りくからもまたあゆからも朝の挨拶代わりのスキンシップを要求される。


 …エンドレス?


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