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初仕事

「ねぇ、せっかく登録したんだからスキル判定してけば?」


そう言うのは冒険者ギルドの受付嬢だ。やけに気安いが色々と教えてくれるお姉さんだ。

「スキル判定? そういうのもあるのか・・・やってみたい!」

「そうそう。何でもチャレンジしてみなきゃね。なんてったって、たったの1ゴルだもの」

「1ゴル?」

「あれ?そうよぅ?いくらなんでも無料って訳にはいかないわよ」


なるほど、ゴルは通貨の単位のようだ。


「今は手持ちがないから謝礼を受け取ったら、それで払うよ」

「そっか・・・。君、1ゴルも持ってないの?大丈夫?」


何か心配されてしまった。その様子から非常に少額だという事が解る。

とにかく初仕事を受ける事にした。

仕事の内容は荷物を運ぶ事。運送だ。

オレには秘策が有った。

魔法の扉とピンが有れば、どんなに遠くても一瞬で移動することが出来るからだ。


「それじゃあ、これが荷物ね。 ・・・重いけど大丈夫?」


受付嬢は心配しているが、思ったほど重くない。

軽々と持ち上げる様子に受付嬢は驚いている。


「キミ、意外と力持ちなんだね・・・。スキル判定が楽しみになってきたわ」

「まぁね」


とはぐらかしながら、荷物を持って移動する。

なるべく人気のない所まで行くと魔法の扉から出ようとした。

・・・しまった。荷物が扉を通らない。

・・・なら、小分けにすれば・・・。

と思ったが、新しい事実が分かった。


”異世界の物は元の世界に持っていけない”


そう言えば服も異世界の時と元の世界の時とで違う物を着ている。

オレは諦めて地道に初仕事をこなす事にした。

街道をひた走り、3つの街を経て目的の街へ。

重いと言われる荷物を持ちながら走り続けたが、あまり疲れなかった。

異世界は元の世界よりも重力が低いのかな?


その理由は冒険者ギルドに戻ってスキル判定をした時に解った。


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