警部の捜査記録 その1
遺体発見時刻:4月2日(土)18:00頃
検視結果:鈍器による後頭部頭蓋骨骨折による撲殺。
死亡推定時刻:3月28日12:00頃から3月29日0:00頃
(時刻に幅がある原因:浴室で、発見時まで水につかっていたため遺体の損傷が激しかった事が原因)
第一発見者:白井 加奈子
28才
(株)イワイ企画 事務員
306号室入居者
:久保 敏
55才
当ビル管理人
101号室入居者
白井加奈子の供述
17:00時頃帰宅(外せない業務があったため休日出勤したとの事。いつもより早めに帰宅)
自宅天井からの水漏れに気づく。
管理人宅へ電話するも留守。
仕方がないので当ビル管理会社で、知人(恋人?)の沖田真治の携帯へ電話。
状況を報告。
4Fオーナー宅を訪問するよう勧められる。また、沖田から久保の個人携帯へ連絡をする約束をし、電話を切る。
*このときの時刻17:14(携帯会社からの通話履歴より裏づけ)
白井、エレベーターで4Fへ。チャイム鳴らす(白井の指紋検出)が不在。
エレベーターで306室に戻る際、なかなか上ってこないため階段で降りる。
3階踊り場付近で上っていくエレベーター内の電気工事士らしき人物とすれ違う。
白井、3Fベランダから4Fベランダを見上げる。(3F、4F、屋上はひな壇構造)特に変わったことはなし。電気もついていない。
ベランダ側天井隅から窓際にかけて水が浸水したため。室内を掃除。
17:45頃 合鍵を持って久保、306室訪問。
白井、久保、エレベーターで斉藤宅へ。
脱衣室へのドア付近から水浸し状態。脱衣室の洗面台蛇口、浴室のシャワーが、どちらも流しっぱなしの状態。(浴槽のフタは、伏せられていた。桶に水がためられ排水口を塞いでいる)
白井が浴室に入り、シャワーを止め、桶を退かす。久保、洗面台蛇口しめる。(各所から指紋検出)
ここで白井の携帯に沖田から着信。白井、電話に出る。
久保、脱衣室ベランダ側のガラス戸を開け、水切り等の掃除道具を探し始める。沖田に状況を報告しつつ浴槽のフタを開け遺体を発見する。白井は腰を抜かし、携帯を浴槽に水没させてしまう。
*このときの時刻17:58(携帯会社からの通話履歴より裏づけ)