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俺のスキル【配信】、コメント欄が戦国武将だった~秀吉の教えでどん底から成り上がる~  作者: 清松
暁は銀色

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導きの星

 戦闘面では役に立てない。その分他の部分でカバーを。

 そう思っていたのだが僅か一日で風向きが変わった。


「……リゼ。準備は?」

「何時でも」


 リーデルから少し離れた森の中に俺とリゼは居た。

 ゴブリンの巣穴を駆除するためだ。

 俺だけなら即却下だしリゼならやれても甘え過ぎるのは良くないからまず受けない依頼。

 その依頼を受けた理由が、


「“導きの星よ、我が(ともがら)を照らせ”!!」


 これだ。


「いぃいいいいっくわよぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


 俺の強化を受けたリゼは、体を光らせながら巣穴に吶喊して行った

 そして十秒ほどで返り血塗れで帰還。早過ぎだろ。トイレ行く方がまだ時間かかるわ。


「どうだった?」

「すっごいわね! 強化魔法ってこんな感じなんだ!!」


 剣の腕は確かだが魔法とかはからっきしみたいだからな。

 まあ剣の腕はダメダメで魔法は使えない俺に比べたら雲泥の差だが。


「正確に言えば魔法じゃなくてスキルなんだけどな」


 パーティ結成翌日。朝一で宿まで迎えに来たリゼと合流し早速ギルドへ赴いた。

 パーティの申請を済ませてさあ依頼をというところでレナさんから待ったがかかる。


『昨日は忘れていましたがステータスの更新をしてはいかがでしょう?』


 何もやってないから変わらないのではと思ったが違うらしい。

 オーク三匹から短時間と言えど立ち回り生き残ったというのは駆け出しには大きな経験になる。

 レベルが上がっているかもしれないと言われ、そういうことならとやってみたらこれだ。


『まあ、スキルが二つも! やっぱり良い経験になったんですよ!』


 この世界由来ではない【配信】を除く冒険者として初のスキル開花。

 それが【導きの星】と【大器の兆し】だ。

 前者は自分が率いる人間を強化するスキルで後者はその補助。

 強化する人間が俺に信を置いていると強化の度合いが更に増えるらしい。

 これらは強力だが同時に少し“厄介”なスキルでもある。


「それより強化の度合いは分かるか? 体感で良い」

「んー、大体2.5倍ぐらいかしら?」

「……マジか」


 この世界において他人にかける強化魔法は高等技術に分類される。

 他人の体に干渉するのだから当たり前と言えば当たり前だが最初は驚いた。

 ゲームなどのイメージが強かったからだと思う。

 そしてこの他人への強化。かけられても一人か二人、多くて五人程度。

 しかも数が増えれば増えるほど効率は下がってしまう。

 聞いた話では自分への強化が平均して2倍で他人(一人)なら1.8とかだったか?


>@Super_monkey

名目上の大将としてお主を置けば軍を丸ごと強化なんてことも出来るやもしれん。

強力ではあるが弱い立場のおみゃあにとっては厄介な力よのう。


 その通りだ。

 俺の意思を無視して利用しようとするような輩には絶対、知られてはならない。


>@Super_monkey

検証もおいそれと出来ぬし実に面倒だが武器であることに変わりはない。

分かってるとは思うが己が身を斬らぬよう、かと言って怖じて腐らせぬよう肝に銘じておけ。


 分かっていると頷く。

 スキルの発現で軽く浮ついていた気持ちが完全に落ち着いた。


「ところで何でこれ他人にバレたら駄目なワケ? いや秘密にしろって言うなら絶対秘密にするけど」


 キョトンとするリゼを見て自分のミスを悟る。

 スキルの話をした時、あっさり納得したから承知の上だと思ってた。


「ちゃんと説明するよ」


 と噛み砕いて良からぬ輩に知られることの危険性を説明すると、


「ちょ、何で私に教えたのよ!? 私にも内緒にしてた方が良いじゃない!!」

「それはない」


 焦ったように言うリゼに俺はキッパリと否定を返す。


「何でよ?」

「命を預け、命を預かる仲間に秘めておくべき事柄じゃない」


 誰に隠そうともリゼにだけは伝える。

 それが相手を信じるということなのだから。


「――――そ、そう。まあ、そういうことなら仕方ないわね」


 照れているのだろう。ほんのり頬を赤らめそわそわしている。

 ホント見た目とのギャップ凄いな。


「でもこれ、今回は要らなかったわね。素のままでも普通に皆殺しに出来たし」

「あくまで実験だからな。いざって時、しょぼい効果だと困るだろ?」


 リゼでも苦戦するような敵と出くわした際、ぶっつけ本番で使うわけにもいくまい。

 事前に知っておけば立ち向かうのか逃げるのかの選択を間違う可能性も減らせる。

 そう説明すれば、


「確かに!」


 と深く頷いた。実に素直だ。紛れもない美徳だと思う。


>@Super_monkey 素直さではおみゃあも負けとらんがの。


 いや俺はここまでじゃないだろう。


>@Super_monkey 儂からすりゃ変わらんわい。似た者同士仲が良くて結構結構。


 からかわないでくれと言って意識を切り替える。

 依頼は達成したしスキルの確認も出来たがまだやることがあるのだ。


「よし、巣穴を探って金品やらがないか確認しよう」


 ゴブリンの習性で奴らはその手のもの巣に貯め込むのだ。

 俺の提案にリゼは心底いや~な顔をした。


「……中、血と臓物だらけなんだけど?」

「臨時収入があるかもしれないんだ。我慢しろ」


 終わったら市場に行って美味しいものでも食べよう。

 そう提案すると、


「ホント? しょうがないわね。ちゃっちゃと片づけるわよ!!」


 渋面がパッと花が咲いたような笑顔に。本当に可愛いな。

ここまで読んでくださりありがとうございます。

励みになるので気に入って頂けたらブクマ、評価よろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
そりゃ貴方に比べたら素直な子よね。 晩年はアレだったけど跡を継いで日ノ本を纏めた方なんだから。 しかも自分の最初期に似た男子だもんね。 応援するわな。
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