第二話「魔法」
異世界。
ないこともないと思っていたが、行けるなんて思わなかった。
昔から興味あることだけは全力な俺。当然魔法にのめり込んだ。
目の前のランタンを丸一日調べた。
父さんも教えてくれた。忙しくしてたけど
今思うと嬉しそうな顔をしていた。
反面母さんがは悲しそうだったかというとそうではなく、
ようやく好きなものがわかったとにやけていた。
(なるほど)
ランタンを分解する。
後に知るが、このランタンかなり高い。ちゃんと直せたから良かったけど。
父さんは太っ腹だな 実際はバッキバキだけど。仕事がないときはずっと剣振り回してたからね
そしてわかったことが3つあった。
一つ、緑色の石は魔石といって魔力を溜め込んでいるそうだ。いわば電池。
二つ、割った中にある黒いのが魔臣。同音異義。いわば回路
三つ、木が光に変化している?木がどんどん小さくなっている。どっかの舌ペロ天才科学者も質量とエネルギーは同質のものっていってたし、たぶんあってる。
俺は魔力を使って魔臣を動かし、何かを変化させることを魔法というのだという仮説を立てた。実際合ってた。
[1137]
五歳。剣を教えられることになった。
「今からやる。見ていろ」
この世界では剣はかなり普遍的だ。
「はい 父様」
いやあっちでも昔は普遍的か
「...わかったか?」
「はい」
「やってみろ」
風を切る音。
「力みすぎだ 力を入れるのは振るときだけ。やってみろ」
「はい」
「腕を先に出すな 体から入れ」
「はい」
空気を裂く音。
「いいな 吸収が早い」
「そうですか?」
「そうだ」
剣の訓練が終わった。ほめられてちょっとうれしい
中高大バドしてたからか、吸収が早かった。棒に力をうまく伝える意識は散々やった。
日が落ちかけている。
(本でも読むか)
魔法の本を読むのが最近の趣味だ。
魔法についてさらにわかったことがあった。
魔法を使うには二つ方法がある。
まず 魔臣を使った方法。これは実は結構稀有で、父さんは出張の際 そこの伝統工芸品をお土産で買ってきてくれたらしい。一部地域でしかこういった物は見られないんだと。
そして、一般的なのが詠唱。メラつって炎出す感じ。俺が想像してたのに近い。
魔法使い、魔術師って呼ばれるような奴らは全部こっち。そもそもいないけど。
なんでも魔人は人間の間では迫害されてるかららしい。千年前の魔王がやらかしたからって聞いた。それを倒したのがアルガストンで、倒した時を起源とした退王歴がある。いまは1137年。んで、最近魔人から伝わった魔法は忌避されてるってわけ。もったいねないねえ
「持つ手に空間を作れ」
「はい!」
「前に押し出す感覚だ」
「はい」
「体をもっと使え」
「はい...」
「..少し休むか」
「ふぅ」
剣。それ自体は結構楽しい。けど一日中作法・勉強・剣と、結構きつかった。充実してたとも言えたが。
「なぁ、アル」
「? なんですか?」
「剣は好きか?」
「はい!とっても!」
「そうか...」
「?」
「....」
「あ でも相手が欲しいですね」
「? 相手か?」
「自分と互角くらいの競い合える相手です」
「──そうか。」
息を漏らしながら父さんはそういった




