第一話「この世界」
「この世界」 日本語 リデンラール・アルクス 今川 大
やぁ こんにちはかな?さぞ混乱していることだろう
ここは君からしたら異世界と呼べる。
色々思うとこもあるだろうが 楽しんだほうがいい
ではこの世界のことわかりやすく、おもしろく、俺の過去話で語ろうか
それは深夜 明日の手前。
押し付けられた仕事をこなしてた、その日のこと。
のどが渇いて 重い体を上げる。知ってるだろうか セブンイレブン。
知っててくれないとこの本を書く意味ないんだけどね
とにかく、コンビニに行ってたんだ 運がなかったよ。
死んだ
車にはねられたんだ
ここまで来たらわかると思う それで異世界に来たんだ。
俺は転生した
ドンッ
[1132]─生誕─
「ラック...ラック...]
(いッ───)
(たい...?)
「ナジュレン ナーチャイ ム ロン」
(え?)
(は?)
(どこ...は?)
(どこだよ)
(え?)
(何この手)
視界に映る手は、まるで赤子だった。
どうやら俺は転生したらしい。それを知るのには結構かかった。
だって目の前には号泣してる知らんイケオジ
励ましてる美人さん
消えた激痛
知らん言語
スパコンでも処理できないだろ
[1133]
転生。
最初は懐疑的だった。でも事実はそうなので受け入れるしかなかった。
このときは異世界だとも知らないから、やけに雰囲気が昔なのに金持ちなのは疑問だった。電気とかないし。
俺の名前はアルクスというらしいと知った。
由来はアルガス神話の英雄アルガストンと、幸せって意味のラックス。
ちなみにアルガストンはめちゃめちゃ多い
アルって聞くと振り向いちゃう
「アルーどこー?」
「アルー?」
俺の家はめっちゃデカかった。
けどなぜか絶対わからんだろって思ってもすぐ見つかった。
「あー いたー」
うちの母ちゃんはすごい
「もうまたこんなとこに...」
「うん やっぱ私の赤ちゃん 超かっわいー」
「ばぶー」
そしてめっちゃ甘い
そうそう、言葉もすぐに理解できた。
脳みそが新品だから物覚えがよかったのかな。
怖がられそうだからあんま喋んなかったけど
父さんはあまり家にいなかった。アルガス教団の重役だから忙しかったのだ。
ちなみに母さんは貴族。どうりで家が広いのかと納得した覚えがある。
*アルガス教団はこのとき俺がいたアルス王国の国教。 my from is アルス
「奥様、そんなに甘やかしてはダメですよ」
このひとはメイドのリューナ。この人はこの人で甘い。
何人かメイドはいるけど、この人が仕切ってた。
あ 母さんはマリス、父さんはライスね
米じゃないよ
(暇だなー)
[1134]
誕生日。
珍しく父がいた。去年は来れなかったのだ。
「アル、元気にしていたか?」
そう言いながら小包を渡してきた。
第一印象は厳格。そうでもないんだがな
「んー?」
受け取って開ける。
(なんこれ )
木で作られて緑色の石が埋め込まれている、俺の大切なものだ。
それが、動き出す
淡い光を放つ
「おー」
(えぇ?なに..これ?)
聞く
「なんですか?これは」
「魔法だ」
(ん?なんて?)
「魔人が作った、世の理を操る術だ」
魔道具ポワランタン。
今でも思い出の品だ。




