時進先生(のモデルとした国語学の先生)へ
この世のどこかにいらっしゃる時進先生、
お元気ですか。
毎年楽しみにしている、母校の会報が届きました。まゆみ先生(のモデルの一人である、僕の担任)が、
時進先生との思い出を書いていましたよ。
時進先生は、ちょっとの間だけ、まゆみ先生に代わって担任をされていましたね。学生として最後の一年に、担任が二人です。卵を割ったら黄身が二つ、みたいな幸運でした(長編シリーズで、主人公の担任が一時期変わりますが、そのことを下敷きにしています)。
先生の講義で、最も印象に残った言葉は、比喩の説明の「茶道部のハイケル・マクション(あえて拙作風に、もじりを使いました)」でした。「アウ!」か「ポウ!」と言いながらお茶を点てるのか、月面を歩くように畳を移動するのか、想像が止まりませんでした。
まゆみ先生も仰っていましたが、時進先生といえば「めぐりあわせ」なのですよ。僕が先生を、小説の登場人物にしたのも、きっと、そうなのではないかと思っています。白うさぎちゃんや年末恒例のお笑いグランプリが大好きだった、時進先生……また、会いましょう。
僕の素朴な質問を、出席票代わりのミニカードに書いたら、きっと先生は「んん、まったく意味が、わかりません」と仰るでしょうね。




