いびられ婿
〈『スーパーヒロインズ! ものぐるほしきことども』没次回予告!〉
「真弓と次回予告をしなければならないのか。手短に済ます」
「なゆみさん、私には一応、春彦と名前が有りますが……」
「五月蝿い、真弓であることに誤りは無いのだろう? それとも、偽名を使っているのか? 自身をまともに名乗れない輩に、姉さんの婿を名乗ってほしくないね」
「偽名に非ず、ですよ。次回は千鶴さんとなゆみさん、私が登場します」
―次回、第十九段「名に弓とる者ども」
「姉さんとの結婚が許されたこと自体、僕は夢物語だと思っているのだ」
「真弓先生に懇願されては、承らないわけにはいきませんよ。其れ以前に、私はまゆみさんを」
「言わせてなるか、耳が腐る」
〈元の次回予告!〉
「アヅサユミさん、私は、家内の事で不自由していることがあるんですが……」
【良し。聞かむ】
「毎日、家内に食事を調理してもらっているのは感謝しております。しかし、どの献立もなぜかカレーになってしまうのですよ」
【なに、我が子孫がさやうなしわざを……】
―次回、第十九段「名に弓とる者ども」
「先日は、ハンバーグを所望しましたが、ハンバーグ入りカレーを出されましたし、昨日なんか驚嘆しましたよ、ぶり大根がそのままカレーの具材に!」
【汝、苦しみたるか。されども、其は我の好む物ぞ】
「ええ、カレーは大昔からあったんですか!?」
【乾飯なり。我、永きにわたり、食んできし。飽くまで】
「音は似ていますが、違いますよ!」




