「引く」力の歌
〈『スーパーヒロインズ!』第十四番歌 次回予告の裏話!〉
八十島は短歌も好きですので、当シリーズにも自作の短歌が出てきます。図に乗って歌詞まで書いたこともあります。
登場人物のひとり、安達太良まゆみに宿った「引く」力にも歌がございまして。「空ニ満ツ」は、分かりやすいですね、舞台であります宗教都市、空満を掛けています。まゆみの名前がカタカナの時は、得体の知れない存在を指している、と解釈してください。詠んだ後に気づいたのですが、「萬引キ引キ」はまゆみが研究している『萬葉集』と字が同じだ、と。こじつけかもしれませんけれどもね。
あらゆる物事を「引く」、くじの当たりを「引く」ぐらいなら、楽しいな、幸運だ、程度で済みますけれど、災いを「引き」寄せたり、人の財産や運命を「引き」出して自分のものにしたりしたら……裁けないレベルの悪事になりますよね。まゆみは不惑だけれど、第三部以降、危険な力からの誘惑に日々苛まれていたのではないでしょうか。もしも力に屈して、まゆみが災いになっていたならば、ヒロインズはどのように乗り越えたのか……。まゆみとヒロインズが納得できる答えに至れたのでしょうか。
〈元の次回予告!〉
空ニ満ツ アダタラマユミ 矢ヲ番ヒ
―次回、第十五番歌 「梓弓抄」
萬引キ引キ 言霊ムスブ




