ひとやすみ
〈『スーパーヒロインズ!』第十三番歌 没次回予告!〉
「なんだお前達、喫茶店に来ておいて一言も喋らないのか。通夜の席ですら気の利いた言葉を交わしている」
「いちいち嫌味ったらしいやつだよなっ。生徒受け悪いんじゃねえか?」
「いわユル残念系美女デスな。リアルで会ウとナカなかキツいっスね」
「ふっ、好きに言うが良いのだ。その不遜な唇は、いずれ割り箸のささくれで切れて腫れるだろう」
「み、見た目は似ているけれど、性格はまゆみ先生と対照的だね」
「まゆみさんより、細い、でも、不健康……ですね」
「黒い服を着てはるから、もっと痩せて見えるんとちがいますかぁ? メイクがパープル系ですし」
「生物学上女のため、身だしなみの一環として仕方なく鏡の前に立っているのだ」
「センセにソッくりデスかラ、白スーツとエレガントメイクで化ケられソウっスね⭐︎」
「已己巳己っ、声も似てっから、しゃべり方変えたらまゆみと一緒だ!」
「ポーチ、持っている……です」
「ヘアピンありますよぉ、前髪の分け目を逆にしましょう」
「皆、飲食の場ってことを忘れないでよね」
〈元の次回予告!〉
「お前達、注文を取れ。ここは喫茶店だ、無料の給水所ではないのだ」
「そ、そうですよね。とりあえず何か頼もっか。私はホットコーヒーで」
「私も……です」
「コーヒーは、マスター特製ブレンドなんですかぁ。うちは、紅茶にするわ。フレーバーがぎょうさんあるんやね、ハッピーシトラスセレクションにしよ」
「萌子、マンゴスチン・パッションフルーツパフェと、ライチソーダにしマース」
「華火さんは……?」
―次回、第十四番歌「雲に隠れて」
「知らない人に飲食物をもらってはならない、だったか? 義兄に聞いた。僕はお前の顧問の家族だ。問題あるか」
「しゃらくせいっ、メニュー貸せ。決めたっ、あたし、キウイクリームソーダっ!」
「ダブルメロンブラマンジェはいらないのか? 瓜系統はお前の好物だと姉から聞いているのだが」
「今から注文するとこだったんだよっ!」
「思春期は鬱陶しいのだ。さあ、お前達、質疑応答の時間だ」




