氷室神社に奉納させてください
〈『スーパーヒロインズ! ものぐるほしきことども』第六段 没次回予告!〉
「なんだ金時かよ、珍しくまゆみが二〇三に一番乗りだと思ったらよっ」
「宇治金時ではありません! 宇治紘子です! そして、安達太良先生を軽々しく、名前を呼び捨てしないでください!!」
「四角四面っ、カタブツ全開だなっ。宇治金時がお似合いだっ」
「ごごごご、誤解していませんか!? 好きなかき氷の味は、苺味なのですよ!!」
「てめえ、意外と乙女なんだな」
―次回、第七段 「宇治華の合戦」
「おっ、趣味はお菓子作りと手芸なのか。ますます乙女」
「わわわわ『註釈スーパーヒロインズ!』のネタバレしないでください!」
〈元の次回予告!〉
「空満大学文学部日本文学国語学科の中世文学担当、四回生担任、宇治紘子です!」
「平平凡凡な自己紹介だなおいっ。カタブツ全開なのは伝わるけどよ」
「なななな、なんなのですか!? 初めて次回予告に出させていただいたのですよ、誰がお送りしているのか、最初に説明しておかなければいけないじゃないですか!」
「あーそーですかー。四角四面っ、真面目スギるといろいろ大変だなっ」
「ああああ、あなたこそ、その適当さを直すべきではありませんか!?」
―次回、第七段 「宇治華の合戦」
「金時とバトんのか。三行で終わるんじゃねえの?」
「わわわわ、私の事を侮りましたね!? 後悔しても知りません! 誤解を正しておきますけど、私の好きなかき氷の味は、苺味、練乳抜きです!」
「意外と乙女チックなんだな。あたしはメロン味だけど。果汁とくり抜いた実に氷かけてもらうんだっ、器はメロン半玉だぞ」
「裕福な暮らし向きじゃないですか! ですけどけど、財産が全てではないのですよ! 絶対に負けたくありません!」
ひとりごと(めいたもの)
『註釈スーパーヒロインズ!』は、あるのでしょうか。寓話集でしたら、いつか編者になりたいものですね。




