↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/67

⭕ 攀盖の都 1


──*──*──*── 3ヵ月後


マオ

「 ──いよいよ、1つ目の関所がある≪ 都 ≫に到着するんだな~~。

  3ヵ月かぁ……結構、掛かったよな 」


セロフィート

しんしょうの解放を優先してますし 」


マオ

「 面倒な場所に封印されてるんだもんなぁ~~。

  でもさ、無事にしんしょうを解放出来たのはマオキノが大活躍してくれたお蔭だよな! 」


マオキノ

「 チョロい妖怪でしたエリ 」


玄奘三蔵法師

「 …………………… 」


マオ

げんじょうさん、疲れてるみたいだし、≪ 都 ≫に着いたらぐに宿屋を探さないとな 」


セロフィート

「 その心配はないです。

  セノコンが宿泊する宿やどを用意してくれてます 」


マオ

「 宿屋を探さなくていのはがたいよな!

  ≪ 都 ≫には滞在するんだ? 」


セロフィート

げんじょうさんの体調次第です。

  セノコンが用意してくれる宿屋には温泉があります。

  暫くは温泉を堪能しながらようじょうしてください。

  観光を楽しむのも旅の醍醐味です 」


マオ

「 キノコンの目が光ってる≪ 都 ≫なら、げんじょうさんが狙われる心配もなさそうだな! 」


マオキノ

「 怪しいやからは正門でらわれますエリ。

  毒殺犯も錫杖を盗んだ犯人も正門で逮捕エリ! 」


マオ

「 うんうん。

  げんじょうさんの安全を確保する為にも怪しいやからは始末しとかないとな! 」


玄奘三蔵法師

「 ………………申し訳無い…………。

  馬の背にまたがっているだけなのに………… 」


セロフィート

「 気にんではいけません。

  じょう身体からだに負荷が掛かるものです。

  足場の悪い場所が続いた事も疲れの原因です 」


マオ

げんじょうさんの場合は、歩くより馬に任せてかったんだよ。

  しんしょうを解放するのにりょくをゴッソリと持ってかれるなんて知らなかったもんな!

  歩いてたらしんしょうもとに着いたときには体力が尽きてたと思うし、解放するどころじゃなかったよ 」


マオキノ

「 あんな場所で1泊したらさんぞうは死んでますエリ~~ 」


マオ

「 だよな……。

 ( げんじょうさんは人間だもんな…… )」


セロフィート

「 日が暮れる前には≪ 都 ≫に着けるでしょう。

  もう5時間の辛抱です 」


マオ

「 5時間も歩くのかよ…… 」


マオキノ

「 マオ様!

  ボクのかさの上に座ってくださいませエリ! 」


マオ

「 え……遠慮しとくぅ~~~~ 」


マオキノ

ですエリ~~!? 」


マオ

「 大事な御世話がかりのかさの上に座るなんて出来る訳ないだろ。

  マオキノは椅子じゃないんだからさ 」


マオキノ

「 エリ~~…………。

  マオ様の負担を減らしたいだけですエリ~~ 」


マオ

「 泣くなよぉ~~!

  オレはマオキノを大事にしたいんだ! 」


マオキノ

「 マオ様ぁ~~~~!!

  ボクを大事にしたいなら、ボクのかさに座ってくださいませエリ!!

  ボクはマオ様の足になりたいですエリ!! 」


マオ

「 えぇ~~………… 」


セロフィート

「 マオ、マオキノが望んでいます。

  座ってください 」


マオ

「 セロ………… 」


マオキノ

「 マオ様が落ちないように大きくなりますエリ♥️ 」


 マオキノは1体の分身たいを出して、〈 うま()にん(ニン)ぎょう() 〉の背中に乗せると嬉しそうに全身を巨大化させた。

 セロがオレをかる(がる)と持ち上げる。

 オレは気が進まないけど、マオキノのかさの上に座る事にした。


 巨大化したマオキノのかさの上は布団ぶとんよりも座り心地がい。

 歩かないで済むのはラクがたいけど、代わりになにか大事なモノを失った気がしてやままない。

 オレをかさに乗せてるマオキノは御機嫌だ。






──*──*──*── 5時間後


 漸く最初の関所の在る≪ 都 ≫に到着した。

 ≪ 都 ≫の名前は “ はんかい ” って言うらしい。


マオキノ

「 “ はんかい ” はぎゅう魔王の名前らしいですエリ 」 


マオ

「 えっ、そうなんだ?

  ぎゅう魔王ってのが名前じゃないんだ? 」


セロフィート

「 6つなのですから名前くらい有るでしょう。

  全員の名前が “ ぎゅう魔王 ” だとでしょうし 」


マオ

「 それもそっか。

  “ ぎゅう魔王 ” って呼んで6体が振り向いたら、たしかによな。

  ──マオキノ、≪ 都 ≫に着いたしさ、降ろしてくれないか?

  宿屋まで歩くよ 」


マオキノ

「 駄目ですエリ!

  ボクはマオ様の足ですエリ!

  宿屋に着く迄は降ろしませんエリ! 」


マオ

「 いや、だってさ……ひとも有るし、恥ずかしいし……(////)」


マオキノ

「 羞恥心に耐えるのも修行ですエリ♪ 」


マオ

なんのぉ?! 」


セロフィート

はいりましょう。

  迎えのキノコンが待っている筈です 」


 そんな訳でオレ達 “ さんぞうほう御一行 ” は≪ はんかいの都 ≫の正門をとおった。


──*──*──*── 攀盖の都


玄奘三蔵法師

「 随分と賑わっていますね。

  日が暮れる前だと言うのに活気がいますね 」


キノコン

さんぞうほう御一行様の到着を心待ちにしていましたエリ。

  滞在されるあいだの宿屋へ御案内させて頂きますエリ 」


セロフィート

「 頼みます。

  宿屋に着いたら、ワタシはセノコンと会います。

  マオはげんじょうさんと行動してください 」


マオキノ

「 ボクがしっかりマオ様とさんぞうの動向をかん──見守りますエリ! 」


マオ

「 今、“ 監視 ” って言おうとしたよな? 」


マオキノ

「 気の所為ですエリ 」


マオ

「 絶対に気の所為じゃないだろ~~ 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  お喋りは歩きながらしてください 」


マオ

「 あ、うん…… 」


 宿屋へ案内してくれるキノコンは宿屋の宣伝をする為なのかハッピを着ている。

 ハッピの後ろには≪ にっぽんこく ≫では、お馴染みの温泉マークが刺繍されている。

 そう!

 プリントじゃなくて刺繍されているんだ!

 無駄に手が込んでるな~~。


キノコン

さんぞうほう御一行様に御宿泊して頂きます宿屋は、≪ はんかいの都 ≫唯一の温泉宿やどですエリ。

  の≪ 都 ≫にも温泉宿やどが在りますエリ。

  ≪ 都 ≫に滞在するあいだは温泉宿やどに御宿泊してり頂く事になりますエリ 」


マオ

「 ≪ 都 ≫に着くたび、温泉宿やどにタダで泊まれるなんてラッキーだよな! 」






キノコン

「 ──此方こちらが御宿泊して頂く温泉宿やどですエリ 」


玄奘三蔵法師

「 こ……これは随分と立派な宿やどですね 」


マオ

宿やど…………なのかな、これぇ? 」


 随分とで豪華絢爛な宿屋だ。

 宿泊費は高そうだな。

 こんな凄く豪華な宿やどにタダで宿泊が出来るなんて……。


玄奘三蔵法師

「 こんなに立派な宿やどに泊まるのは初めてです…… 」


マオキノ

「 手続きは不要ですエリ。

  ぐに宿泊室へ御案内致しますエリ 」


セロフィート

「 ワタシはセノコンと合流します。

  マオキノ、マオとげんじょうさんを任せます 」


マオキノ

「 はいですエリ!

  お任せくださいませエリ! 」


 マオキノはセロに向かってビシッと敬礼をする。

 セロは単独で宿泊宿やどの中へ入ってった。


キノコン

「 マオ様がた、宿泊室へ御案内させて頂きますエリ 」


 キノコンの案内で豪華絢爛な温泉宿やどの門をくぐった。


──*──*──*── 温泉宿


 敷地内へはいると温泉宿やどのハッピを着ているキノコン達がズラリ──と並んでいてお出迎えをしてくれた。

 げんじょうさんは〈 うま()にん(ニン)ぎょう() 〉から降りる。

 マオキノからづなを受け取ったキノコンが〈 うま()にん(ニン)ぎょう() 〉を馬屋へ連れて行った。


 漸くオレもマオキノのかさの上から降ろしてもらえた。

 宿やどの中もマオキノのかさに座ってないといけなかったら羞恥死してた!!

 ちなみにマオキノは普通のサイズに戻っている。


玄奘三蔵法師

「 これは見事な庭ですね 」


キノコン

がとう御座いますエリ。

  丹精込めて作りましたエリ。

  四季を楽しめる庭園になってますエリ 」


マオ

「 温泉宿やどで四季を楽しめるなんて、さすキノコンだな!

  げんじょうさん、温泉のあとは庭園を見て回ってみようよ 」


玄奘三蔵法師

「 それはいですね。

  四季というモノがなんなのか分かりませんが…… 」


マオ

「 えっ、そうなの? 」


キノコン

「 マオ様、この≪ 大陸 ≫には四季が無いようですエリ 」


マオ

「 へぇ、そうなんだな。

  そう言えば、≪ エルゼシア大陸 ≫にも四季が無かったっけ 」


マオキノ

「 四季の有る≪ 大陸 ≫や≪ しまぐに ≫は珍しいですエリ。

  この温泉宿やどは繁盛しますエリ 」


キノコン

「 ガッポリ出来ますエリ 」


マオ

「 あはは~~……やっぱり “ ガッポリ ” なんだな…… 」


 見事な庭園の横をとおり過ぎたら宿やどなかはいる。

 どうやら土足厳禁のようだ。

 広い玄関で履き物を脱ぐと、スリッパが出される。

 宿やどなかは完全に≪ にっぽんこく ≫の旅館みたいだ。

 マイナスイオンが出ているのか、気持ちが落ち着く。





──*──*──*── 宿泊室


 キノコンに案内された宿泊室のなかは、古きき時代を感じさせられる和式の部屋だ。

 襖ぁ!!

 たたみぃ!!

 しょうぃ!!

 布団ぶとん!!

 浴衣ぁ!!

 ≪ にっぽんこく ≫をビシバシと感じる。


玄奘三蔵法師

「 見た事のない部屋です……。

  初めての筈なのになつかしい気持ちになるのはでしょうか…… 」


キノコン

「 和茶と和菓子を御用意していますエリ。

  庭園を眺めながらいっぷくされてくださいませエリ。

  此方こちらは御用意させて頂きました浴衣一式ですエリ。

  温泉へ行かれるときは声を掛けてくださいませエリ。

  御案内させて頂きますエリ 」


マオ

がとな、キノコン 」


キノコン

「 ボクは部屋のそとで待機していますエリ。

  ごゆるりとおくつろぎくださいませエリ 」


 ハッピを着たキノコンが和室から退室した。

 オレはげんじょうさんをうながして浴衣に着替える事にした。

 げんじょうさんは浴衣を着るのは初めてみたいだから、マオキノが手伝った。


 げんじょうさんと並んで縁側に座ると一緒に美しい庭園を見ながら和茶を飲みながら和菓子を食べる。

 庭園からは水車と川が見える。

 わざ(わざ)作ったんだろうな。

 手が込んでるなぁ。


玄奘三蔵法師

「 鳥が鳴いていますね。

  綺麗な鳴き声です。

  心が洗われるようですね 」 


 どうやらげんじょうさんは温泉宿やどを気にってくれたみたいだ。

 一休みして庭園を堪能したら、温泉へ行く事にした。

 和室を出て待機してくれていたキノコンに案内してもらって温泉へ移動する。


 温泉は庭園を見ながらはいれる天然温泉らしい。

 温泉の湯もなん種類かあって、好きな湯にはいり放題らしい。

 今からテンション上がるぅ~~♪♪♪






──*──*──*── 脱衣室・浴場


 脱衣室で浴衣を脱いだら浴場にはいる。

 庭園を間近に感じられる凄い浴場だ。

 惜しみ無く源泉が出ている天然温泉。


マオ

「 すげぇ………… 」


マオキノ

「 マオ様,さんぞう、お背中を流しますエリ 」


マオ

がとな。

  げんじょうさん、温泉にはいる前には髪と身体からだを洗うんだよ 」


玄奘三蔵法師

「 そうなのですか?

  宜しく御願いします(////)」


キノコン

「 お任せくださいませエリ 」


 オレはマオキノ,げんじょうさんはキノコンに髪と身体からだを洗ってもらってスッキリしたら、好きな湯の温泉にはいる。

 げんじょうさんは温泉も気にってくれたみたいだ。


 余談だけど、げんじょうさんの下腹部には、たいそう御立派な息子さんが付いていた。

 僧侶なのにぃ!!

 オレより数倍も逞しい凶器を持っていたぁぁぁぁぁぁ!!

 僧侶なのにぃ!!

 使わないのにぃ!!

 理不尽だぁぁぁぁぁぁ!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。