✒ 囲碁大会 2
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
朝早くから暇潰しに作品を読みに来てくださり、有り難う御座います。
3月12日に【 空から「 こんにちは! 」】を無事に完結させる事が出来ました。
中途半端な終わり方でしたが、255PVも有り難う御座いました。
少しずつ “ 完結させる力 ” を養って行きたいと思います。
◎ 此方の【 三蔵法師一行 】ですが、昨日からの投稿を再開させて頂きました。
再開前の3月12日にも66PVあり、吃驚しています。
どんな作品なのか興味本意で覗きに来て頂けたのでしょうか?
心が広く寛大な読者の皆さん、朝早くから覗きに来てくださり、本当に有り難う御座います。
嬉しく思っています。
鬼畜ドSな諸行を平然とするセロに聞いてみようと思う。
≪ 仙人界 ≫で暮らしている仙人達が、セロやオレに何をしたって言うんだろう?
オレには全く心当たりは無いんだよな~~。
マオ
「{ なぁ、セロ──。
≪ 仙人界 ≫の仙人達はさ、セロやオレに対して何も悪い事なんてしてないだろ?
何で態々≪ 仙人界 ≫に試作品のキョンシーを転送するんだよ? }」
セロフィート
「{ マオ──、良いです?
仙人1人の過ちは、連帯責任で償ってもらいます }」
マオ
「{ 連帯責任って──。
流石に厳しくないか? }」
セロフィート
「{ ≪ 仙人界 ≫で暮らしていない仙人に対しては、連帯責任を要求しません。
優しいでしょう? }」
マオ
「{ セロ、何処の仙人が何をしたってんだよ }」
セロフィート
「{ マオ達が捕まえた靈幽道士さんと蠍女道士さんが居たでしょう? }」
マオ
「{ う、うん……。
その2人が何かやらかしたのか?
蠍女道士が仙人だったよな?
もしかして、蠍女道士が何か── }」
セロフィート
「{ 幻夢さんは御立腹です }」
マオ
「{ 幻夢さんが?? }」
セロフィート
「{ 幻夢さんは一寸やそっとでは怒らない温厚な人です }」
マオ
「{ う、うん……。
それはオレも思うよ。
何時もセロみたいに穏やかだもんな? }」
セロフィート
「{ 人間は殺しても虫は殺さない幻夢さんを怒らせたのです。
理由はそれだけで十分でしょう? }」
マオ
「{ ………………セロは幻夢さんの好きにさせるつもりなのか? }」
セロフィート
「{ 幻夢さんと賭けをしてます。
囲碁でマオがワタシを唸らせる事が出来たら、中止するようにと── }」
マオ
「{ セロ──、完全に幻夢さんの味方じゃんかよ! }」
セロフィート
「{ そんな事ないです。
≪ 仙人界 ≫が平和な明日を迎える事が出来るかはマオ次第です }
次は何処に打ちます? 」
マオ
「 ──オレに背負わせるなよぉ~~ 」
笑顔で微笑んでいるセロだけど、勝負事では容赦無い。
オレは「 此処だ! 」と思った場所に黒石を打つ。
セロは笑顔を絶やす事なく白石を打つ。
途方も無い繰り返しの末──、オレは投了した。
マオ
「 ……………………ははは……負けちゃったな…… 」
セロフィート
「 落ち込まないでください。
マオは何時もワタシに負けてるでしょうに 」
マオ
「 だって──。
{ オレの所為で≪ 仙人界 ≫が── }」
セロフィート
「{ マオ──、これで共犯者ですね♪ }」
マオ
「 『 ですね♪ 』じゃないだろ!
嬉しそうに言うな! 」
セロフィート
「 キノコン、棋譜を記録しなさい。
済ませたら幻夢さんへ届けなさい 」
キノコン
「 畏まりましたエリ! 」
セロフィート
「 マオは子供相手でしたね。
確り指導碁を打ってください 」
マオ
「 お、おぅ── 」
──*──*──*── 会場
キノコンに囲碁の対局をする会場に案内されたオレは、クルクル回る椅子に座らせられた。
絶対に≪ 日本国 ≫から転送した椅子だ!
前後に長机が1脚と椅子が3脚ずつ置かれていて、左右には机と椅子が1脚ずつ置かれている。
キノコン達が碁盤と碁笥を置いて行く。
碁盤は全部で8つ有る。
もしかして──、オレは1人で子供8人を相手にして指導碁を打てって言うのかよ?
キノコンが対局者の子供達の名前を呼ぶ。
キノコンに名前を呼ばれた子供達が集まって来ると、キノコンに促されて椅子に座る。
キノコン
「 マオ様、8名の挑戦者達が揃いましたエリ。
指導碁を御願いしますエリ 」
マオ
「 うわぁ~~。
マジで8人相手かよぉ~~ 」
そんな訳で、オレは8人の子供を相手に指導碁を打つ事になった。
先ずは8人の子供達と礼儀の “ 挨拶 ” を交わす。
先行の黒石を打つのは子供達だ。
その後に白石のオレが打つ。
挑戦者達は初めての子達じゃなくて、碁会所に通っては囲碁を打っている子供達みたいだ。
経験者だからなのか、8人共真剣に黒石を打って来る。
オレも真剣に向き合って打たないと駄目だよな。
だけど、指導碁を打てても手加減が出来ないんだよな~~。
コテンパンに負かせてしまわないか不安で仕方無い。
泣いちゃったら嫌だな~~。
オレとの対局が切っ掛けで囲碁を嫌いになられたら、どうすりゃ良いんだ。
オレには責任は取れないぞ!
対局が終わると、8人の子供達は、キノコンから記念に盤上の棋譜を記録した碁罫紙──額入りとベビーカステラの引換券を貰っていた。
子供達は嬉しそうに額入りの碁罫紙を眺めていて、他の子供達とも自慢し合っている。
空いた椅子には次の8人の子供達が座る。
もしかして、オレは大会が終わる迄子供達に指導碁を打ち続けないといけないエンドレス地獄の刑なのか??
酷過ぎないかな?
沙悟浄も双子の菻犁,罧寧も1人ずつと対局している。
あの3人がギブアップしてしまったら、オレが1人で対局する為に並んでる子供達を相手にしないといけない事になる訳だ。
ゾッとするんだけど!?
シュンシュンでも居てくれたら助かるのにな。
シュンシュンはオレより強いし、8人を相手に打つなんて朝飯前だと思うんだよな。
セロ,弓弦さん,幻夢さん,玄奘さん,孫悟空は、大人を相手に対局をしている。
対局に興味がある挑戦者は大人の方が多くて、セロ,弓弦さん,幻夢さんはオレと同様、8人を相手に打っていて会場は異様な盛り上がりを見せていた。
セロ,弓弦さん,幻夢さんは別次元の強さだからな~~。
外見も良いから、女性の挑戦者も異様に多い。
セロ,弓弦さん,幻夢さんは上級者の挑戦者を相手にしていて、玄奘さん,孫悟空は初心者の挑戦者を相手にしている。
流石に玄奘さん,孫悟空には複数の挑戦者と打つ程の棋力は無いって事はオレでも分かる。
他にも碁会所のスタッフをしている〈 器人形 〉も挑戦者の相手をしているから、初めての囲碁大会は満員御礼の大成功だと言えるだろう。
月刊囲碁雑誌の減りようも絶好調みたいで何よりだ。
屋台の売り上げも鰻登り並みにウハウハらしい。
≪ 巒圜 ≫の都民達は良い具合にカモられている。
オレは一寸だけ罪悪感に苛まれる。
日が暮れる前──17時ぐらいには会場が空き始めて、囲碁大会は御開きになったけど、会場外の屋台は日が暮れても続行する。
人が居なくなった会場にも移動可能な台が入って、17時30分頃には屋台の料理を目当てに親子連れの都民が集まって来る。
会場の出入り口にはギュッシーの着ぐるみとギュウト君の着ぐるみが立っていて、親子連れの都民を招き入れている。
17時30分からは、親子連れだけが入れて楽しめる限定イベントが行われる事になっているんだ。
屋台で買った料理を座って食べながら、特設ステージの上で繰り広げられるイベントを親子で見て楽しんでもらうらしい。
会場の外では出張酒場もあって、お酒が好きな大人が楽しめる様にと色んな酒を試し飲みが出来る屋台も用意されている。
桜が咲いていれば、ライトアップして綺麗な夜桜の下で──ってのが出来たんだけど、生憎と桜なんて植えられてないから風情を感じられなくて残念だ。
いっその事、≪ 日本国 ≫から桜を持って来て植えたらどうかと提案したけど、キノコン曰く土が合わないならしい。
≪ 大陸 ≫の土に合う様に品種改良をしないといけないみたいだ。
紅葉も銀杏も植える前には品種改良する必要があるらしい。
斯くしてオレは17時には子供達に指導碁を打つ役から解放されて「 やれなれ…… 」と一息吐けている。
──っていうか、暢気に休んでる場合じゃない。
オレは幻夢さんと話をしないといけないんだ。
何を話すかって?
≪ 仙人界 ≫を襲う試作品のキョンシーが巻き起こす大パニックについてだ。
マオ
「 マオキノ──、幻夢さんを見なかったか?
話したい事があって探してるんだ 」
マオキノ
「 マオ様、今日は御疲れ様でしたエリ 」
マオ
「 労いの言葉、有り難な。
それで幻夢さんは何処に── 」
マオキノ
「 一足違いでしたエリ。
御出掛けになりましたエリ 」
マオ
「 出掛けた?!
何処にだよ! 」
マオキノ
「 マオ様は御存知ないですエリ?
≪ 霊宝山 ≫ですエリ 」
マオ
「 ≪ 霊宝山 ≫って≪ 仙人界 ≫がある場所だよな?
式神や呪靈が使えないのにどうやって行ったんだよ! 」
マオキノ
「 マオ様、幻夢さまは陰陽師ですエリ。
転移陣くらい朝飯前だと思いますエリ 」
マオ
「 転移陣…… 」
マオキノ
「 転送陣を使って試作品のキョンシーを送り込む手筈ですエリ 」
マオ
「 手筈??
マオキノは知ってたのか?
幻夢さんが無関係な≪ 仙人界 ≫を滅茶苦茶にしようとしてるって事を── 」
マオキノ
「 当然ですエリ。
キノコンなら幻夢さまが≪ 仙人界 ≫へカチコミしに行かれる事は知ってますエリ 」
マオ
「 カチコミ──。
何処でそんな物騒な言葉を覚えたんだよ?! 」
マオキノ
「 ボクはマオ様が不良の使う言葉の意味を知っている事に驚いてますエリ 」
マオ
「 ………………オレはシュンシュンと違って暴力団に喧嘩を売ったり買ったりしないからな! 」
マオキノ
「 マオ様に不良言葉を教えた霄囹ちゃまにはキツい “ オシオキ ” が必要ですエリ~~ 」
マオ
「 御手柔らかにな?
それじゃあ、今回の≪ 仙人界 ≫への襲撃にはキノコン達も加担してるって事かよ? 」
マオキノ
「 はいですエリ。
全面的に協力させて頂いてますエリ 」
何てこった──だ。
キノコン達が全面的に協力してるなら、オレには止められないじゃないかよ!
オレは何て無力なんだ……。
マオキノ
「 マオ様、≪ 仙人界 ≫の事は放っときますエリ。
マオ様には関係無い事ですエリ。
強そうな仙人達を数百人ボコって拉致るだけですエリ~~ 」
マオ
「 ボコって拉致るなんて駄目だろ! 」
マオキノ
「 マオ様、完璧なキョンシーを作る為には避けて通れない道ですエリ。
実験には常に尊い犠牲が伴いますエリ。
犠牲なくして実験は成功しませんエリ。
顔も名前も知らず、関わりも一切無い仙人達ですエリ。
割り切ってくださいませエリ 」
マオ
「 簡単に割り切れる訳ないだろ…… 」
マオキノ
「 マオ様、幻夢さまを怒らせてはいけませんエリ。
幻夢さまはセロ様に負けず及ばずヤバい御方ですエリ 」
マオ
「 ………………なぁ、靈幽道士と蠍女道士は幻夢さんに何して怒らせたんだよ? 」
マオキノ
「 ノーコメントですエリ 」
マオキノの円らな瞳が死んだ魚の様な目に変わった様に見えた。
「 言いたくない 」って事なのか、マオキノぉ~~~~!!




