表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

61/67

✒ エロ要員ほしいよね 3


──*──*──*── 翌日


 食堂であさを済ませたづるさんは、ちょはっかいさんと一緒に旅館を出て行った。

 昨日きのう話していた囲碁の強いげい()(じょ)が働いている遊廓へ出掛けたんだ。


 まさか朝から出掛けるなんて思ってなかった。

 すっかり油断していたんだ。

 オレは結局、セロに相談をする事が出来なくて、マオキノにとおせんぼをされて妨害されてしまった。

 じょうりんれいげんじょうさんと留守番だ。


 みんなあさを食べ終えた頃にしんねいが食堂にはいってた。

 しんねいは男装をしている。

 これからも男装をして男の子を演じながら過ごす気でいるって事だろう。


マオ

「 御早う、しんねい

  疲れは取れたか? 」


罧寧

「 あ……(////)

  はい…………御早う御座います…… 」


マオ

「 随分と他人行儀だな?

  だ未成年なんだし、どおりでいんだぞ 」


罧寧

「 う、うん……(////)」


玄奘三蔵法師

「 御早う御座います、しんねい殿どの

  今日きょうづる殿どのが出掛けているので1日休めますよ 」


罧寧

「 そうなんですか? 」


マオ

ちょはっかいさんと《 はなまち 》へ行ったんだ 」


罧寧

「 はなまち……?? 」


玄奘三蔵法師

なんでも囲碁の強いげい()(じょ)るそうで打ちに行かれたのです 」


罧寧

「 そうなんですね…… 」


マオキノ

しんねいあさエリ。

  焦らず急がず、ゆっくり味わって食べるエリ 」


罧寧

がと、マオキノさん 」


 しんねいはマオキノが運んでた料理を食べ始める。

 オレはげんじょうさんと囲碁を打つ。

 じょうは興味しん(しん)に囲碁を見ている。

 りんれいは双子の弟──じゃなくて、妹が気になるのかチラチラと見ている。


 う~~ん、たもとわかったとはいえ、2人きりの姉妹だ。

 なんとかして2人を仲直りさせれないかな?


マオ

「 ──そう言えば、りんれいの武器って笛だったよな? 」 


 じょうと並んで囲碁を見ているりんれいに話し掛けてみた。


菻犁

「 そうだけど?

  それがなんだよ? 」


 りんれいも男装して男の子を演じている。

 やっぱり双子なんだな~~。

 お姉ちゃんは好戦的だな。


マオ

「 笛を吹いて野犬を操ってたよな。

  ほかに出来る事は無いのか? 」


菻犁

「 霧を発生させる事が出来るけど 」


マオ

「 あの霧も笛の能力ちからだったのか? 」


菻犁

「 そうだよ。

  あの笛は、お母さんから貰った笛だ!

  僕の笛だ、返せ! 」


マオ

「 オレは持ってないよ。

  返してほしいなら直接、セロに頼んでみろよ 」


菻犁

「 そんな………… 」


 りんれいの顔色がさおになって、唇もサーーーと青く染まる。

 どんだけ苦手なんだよ……。


マオ

「 それより、笛を吹くときにはさ、妖力を込めながら吹くのか? 」


菻犁

「 はぁ?

  当たり前だろ。

  僕の笛は妖力を込めないと音が鳴らない特殊な笛なんだ 」


マオ

「 じゃあ妖力を込めるコツは分かってる訳だな? 」


菻犁

「 それがなんだよ? 」


 オレに対しては攻撃的だ。

 セロにぐちしてやろうかな?


マオ

かった!

  じょうも一緒に頼みたいんだけど、武器に妖力を込める方法をしんねいに教えてほしいんだ 」


菻犁

「 えっ…………?? 」


マオ

しんねいは今、弓矢の命中率を上げる為に矢をる練習をしてるんだ。

  づるさんもげんさんも矢にほうりきを込める事は出来るんだけど、教え方が分からないみたいでさ。

  教わるなら同じ妖力を使えるじょうりんれいの方がいと思うんだよ。

  どうかな? 」


沙悟浄

「 僕は構わないです。

  コツさえ掴めたら簡単に出来るようになりますよ 」


菻犁

「 簡単になんて出来ない!

  妖力を込め続けるのは疲れるんだ! 」


マオ

「 引き受けてくれるんだな?

  がとな! 」


沙悟浄

しんねいもマオさんの眷属候補なんですよね?

  同じ眷属候補として僕も仲良くしたいです 」


菻犁

「 ………………僕は別に── 」


沙悟浄

「 兄弟なんだから、仲良くしなよ。

  僕は一人っ子だから兄弟のりんれいが羨ましいよ 」


菻犁

「 ……………… 」


 りんれいは黙ったままうなずくと了承してくれた。

 じょうりんれいしんねいあいだはいってくれたら、2人が喧嘩をしたり合う事もないだろう。


 お節介かも知れないけど、ずっと顔を合わせるのになかたがいしたままっていうのもな……。

 姉妹仲良くなってほしいもんだ。






玄奘三蔵法師

「 …………………………投了です… 」


マオ

「 粘ったね、げんじょうさん 」


マオキノ

「 マオ様ならぐに諦めちゃいますエリ 」


マオ

「 言うなよ、マオキノ!

  諦めるのはセロに対してだけだからな! 」


マオキノ

「 棋譜を記録しましたエリ。

  からはボクがさんぞうの代わりに打ちますエリ 」


マオ

「 また逆転させる気かよ? 」


マオキノ

「 ボクもマオ様と打ちたいですエリ 」


マオ

「 お手柔らかにしてくれよ 」


マオキノ

「 全力でかんき迄に叩き潰しますエリ♥️ 」


マオ

「 酷いんだけどぉ~~ 」






マオ

「 ~~~~~~投了ぉ~~。

  容赦ないなぁ、マオキノぉ!! 」


マオキノ

さんぞうとボクの圧勝ですエリ。

  棋譜を記録しますエリ 」


マオ

「 これって逆転は出来ないのかな? 」


沙悟浄

「 凄ぉ~~い!

  勝っていた白石が赤石に負けちゃった! 」


菻犁

「 マオって弱いんだ 」


マオ

りんれい、オレにも “ さん ” を付けような?

  言っとくけど、セロの次に年長者なのはオレだから! 」


マオキノ

「 そのとおりエリ。

  マオ様はセロ様と一心同体な関係エリ。

  マオ様への無礼はセロ様に対する無礼に直結するエリ!

  マオ様に生意気な叩くのは厳禁エリ!! 」


マオ

「 生意気な口ぐらいは別にいけど?

  オレもセロには生意気な口調で話すときがあるし 」


マオキノ

「 マオ様は糖蜜パフェ並みに甘ちゃんですエリ。

  もっとビシッと威厳を見せ付けますエリ! 」


マオ

「 威厳って言ってもだな……。

  生きてる年数は長いけど、身体からだは16歳だし、童顔で背丈が低いからな…… 」


マオキノ

「 マオ様、しゅような付け髭を取り揃えてますエリ 」


マオ

「 絶対に付けないからな! 」


 なんて棋譜を記録しているマオキノと話していると、オレの背後から手が伸びていしが盤上に打たれた。

 オレはぐに誰だか分かった。

 キノコンより囲碁が強い相手は地球テッラに1人しかないからだ。


マオ

「 ──セロ!

  ひさりだな! 」


セロフィート

「 マオ──、随分と腕が落ちたようですね。

  づるさんとともにワタシの指導を受けましょう 」


マオ

「 オレは……げんさんと打ちたいな~~ 」


セロフィート

げんさんなら新しいじゅじゅつの開発を始めました。

  当分は新しいじゅじゅつの開発に専念したいそうです 」


マオ

「 えっ、なんで!?

 { キョンシーづくりは中止したのか? }」


セロフィート

「 はい?

  中止はしてません。

 { キョンシーづくりは2体の複製じゅれいさん達が引き継いでくれる事になりました }」


マオ

「{ 結局はつくるんだ? }」


セロフィート

「{ 貴重などうが2名もますし、キョンシーづくりもはかどる筈です }」


マオ

「{ そっか……。

   それでなんでセロは此方こっちたんだ?

   飽きたのか? }」


セロフィート

「{ 飽きてませんけど? }

  マオがワタシに逢いたがっていると思ってました。

  嬉しいです? 」


マオ

「 複雑かな~~ 」


セロフィート

「 マオの照れ屋さん。

  素直に “ 嬉しい ” と言ってください 」


マオ

「 ──っ(////)

  それより!

  こんなに負けてるのにマオキノに勝てるのか? 」


セロフィート

「 当然です。

  マオに勝利を捧げましょう。

  しっかり見て、学習してください 」


マオ

「 あ~~うん…… 」


 いしのセロVS()赤石のマオキノのガチンコ対局が始まった。

 げんじょうさんもじょうりんれいも対局にくぎけだ。


 負けてる白石がいしに変わったからって、赤石に勝てるとは思っていないんだろう。

 普通なら誰だって思う事だ。

 だけど、相手は絶対強運覇者のセロだ。

 どんなゲームや勝負でもセロが負ける事は無い。


 いや、違うな。

 セロフィートは負けられないんだ。

 負けたい勝負だったとしても、負けなきゃいけない勝負だったとしても、まるで一種のけないのろいに掛かっているように負ける事がかなわないんだ。


 マオキノは粘った。

 物凄く粘った。

 「 粘着質かよ! 」って思うぐらいに粘った。

 だけど、あんじょうマオキノはセロに負けた。

 

 セロが “ 神の一手 ” を打った事で、マオキノは投了したんだ。

 マオキノはつぶらな瞳から涙を流して悔しがっている。

 断腸を切る思いで投了をしたマオキノに対してセロは「 情けないですよ、マオキノ。で諦めてしまうとは、お前も修行そくです 」なんて敗者に大量の塩を御見舞いした。


マオ

「 セロ──、いくらなんでも言い過ぎだぞ。

  マオキノだって必死に頑張ったじゃないか。

  褒めてやったらどうだよ 」


セロフィート

「 ワタシの打った一手をくつがえす奇跡の一手が盤上に有るのです。

  その一手にけないマオキノを褒めれますか 」


マオ

なんだよ、神の一手をくつがえす奇跡の一手って?

  に打つって言うんだよ? 」


セロフィート

「 では教えましょう。

  マオキノ、く見ていなさい。

  お前が諦めた “ 奇跡の一手 ” です 」


 セロは〈 (原質)(みなもと) 〉で青石を構成すると盤上にパチンと青石を打った。

 オレにはなんで青石が置かれた場所が、神の一手をくつがえほどの “ 奇跡の一手 ” になるのかまったく分からない。


セロフィート

「 この一手をかす事が出来れば、ワタシを負かす事も出来ました 」


マオキノ

「 エリぃ~~~~。

  そんな一手を見落としていたなんて不覚ですエリぃ~~ 」


マオ

「 で…でもさ、打ったとしても盤上でかせないと駄目なんだろ?

  ハードルが高過ぎるよ!! 」


セロフィート

「 神の一手の先は盤上に隠れています。

  隠れている一手にけなければ、神の一手の先へは進めません 」


マオ

「 そんなのセロ同士の対局じゃないとむずかしいと思うけどな~~。

  レベルが高過ぎるよ!

  高見過ぎぃ~~ 」


マオキノ

「 セロ様、御教示くださりがとう御座いましたエリ!

  学ばせて頂きましたエリ!

  しっかり棋譜を記録させて頂きますエリ! 」


 マオキノはつぶらな瞳をらん(らん)と輝かせながら盤上の棋譜を記録している。

 これ以上キノコンに強くなられたら困るんだけどぉ!!


セロフィート

「 ──そう言えばさきほどからづるさんとちょはっかいさんの姿が見えませんね。

  どうしました? 」


マオ

「 2人で《 はなまち 》へ出掛けて行ったよ 」


セロフィート

づるさんが《 はなまち 》です?? 」


マオ

「 うん。

  なんでも囲碁の強いげい()(じょ)るんだってさ 」


セロフィート

「 囲碁の強いげい()(じょ)ですか。

  それにはワタシも興味有ります 」


マオ

「 えっ、マジか?!

  じゃあ、《 はなまち 》に行って── 」


セロフィート

「 はい?

  わざ(わざ)此方こちらからく必要は無いです。

  此方こちらの旅館に呼びます 」


マオ

「 呼ぶぅ??

  そんな事が出来るのか? 」


セロフィート

「 当然です。

  ≪ みやこ ≫に在る《 はなまち 》を管理しているのは〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉です。

  可能に決まってます 」


マオ

「 そ、そうなんだ…… 」


セロフィート

「 折角、旅館にげい()(じょ)を呼ぶのです。

  簡単な囲碁大会を開きましょう 」


マオ

「 囲碁大会?! 」


セロフィート

「 はい♪

  多くのみんに囲碁を知ってもらう為に楽しいイベントにしましょう 」


マオ

「 お、おぅ……。

  盛大なイベントになりそうだな 」


 どうせセロの事だから、発案者はセロでもすべての準備は〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉達やノコン達やに任せるんだろうな。

 オレ達は特になにもしなくても囲碁大会を迎える事が出来るって事だ。


 この≪ 大陸 ≫にて始めての囲碁大会か。

 楽しみかも知れない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ