⭕ エロ要員ほしいよね 1
◎ サブタイトルに期待して読まないでください。
──*──*──*── 巒圜の都
──*──*──*── 旅館
フィールドから戻って来て、《 仕事斡旋所 》にも立ち寄ってから戻って来た。
旅館に入ると笠の上にナースキャップを乗せて、白衣を羽織っているキノコン達に出迎えられた。
何で医者のコスプレしてんだ??
キノコンの間ではコスプレが流行ってるのか??
分からん……。
それは兎も角、マオキノはコスプレを楽しんでいる(?)キノコン達に縄で縛っている靈幽道士と蠍女道士を手渡している。
獅聖幻夢
「 それではマオ殿,弓弦殿、私は御先に失礼しますね。
セロ殿と共に彼等の拷も──取り調べをさせて頂きます 」
マオ
「 仙人だからって、やり過ぎない程度にね? 」
獅聖幻夢
「 マオ殿は敵の道士に対しても優しいのですね 」
マオ
「 だってさ激ヤバな自白剤を使うんだよね?
心配にだってなるよ 」
厳蒔弓弦
「 マオ、大丈夫だ。
人質というのは “ 生きているからこそ価値が有り、意味が有る ” と言われている様だ。
この道士達には使い道が有る。
セロも命迄は奪う様な事はしないと思うぞ 」
獅聖幻夢
「 セロ殿は利用価値の有る者に対しては寛大ですよ。
私もマオ殿の眷属として生かして頂いています。
セロ殿の慈悲心と誠実さを信じてください 」
マオ
「 幻夢さん……。
無理してセロの肩を持たなくて良いからね!!
セロには慈悲心も誠実さも持ち合わせてないよ!
如何にも持ち合わせてる振りをしてるだけなんだから! 」
獅聖幻夢
「 マオ殿に合わせているのです。
セロ殿が優しさを持ち合わせてる確かな証です 」
マオ
「 騙されてるだけだってば……。
オレは毎回、セロを信じて酷い目に遭わされてるんだからさ! 」
獅聖幻夢
「 それだけ “ 想われている ” という事です。
両想いなのですから、素直に信じてはどうでしょう 」
マオ
「 ……………………そだね…… 」
厳蒔弓弦
「 心配しなくてもマオはセロを嫌いになったりはしない。
マオも “ 自分にはセロが必要だ ” という事を心で理解しているのだからな 」
獅聖幻夢
「 そうですか。
それは要らぬ御節介でしたね(////)
それでは私は一旦、失礼します 」
幻夢さんは笑顔で上品に手を振りながら、コスプレをしたキノコン達と一緒に去って行った。
厳蒔弓弦
「 マオ、私達も浴場へ行くとしよう。
三蔵と罧寧が待っているだろうからな 」
マオ
「 そうだね! 」
浴場へ行くのは良いけど、罧寧の性別ってどっちなんだ?
マオキノからの極秘情報から言うと、菻犁は女の子らしいけど……。
──っていうか、菻犁が女の子だって事は、菻犁の治療と看病をしたセロと猪八戒さんしか知らない事らしい。
こんな大事でナイーブな秘密をオレが知っちゃっても良いもんなのか??
──*──*──*── 脱衣場
──*──*──*── 大浴場
脱衣場で衣類を脱いで、色んな種類の温泉を楽しめる大浴場に入ると中には玄奘さんしか居なかった。
厳蒔弓弦
「 うん?
三蔵、1人なのか?
罧寧が居ない様だが──、どうした? 」
玄奘三蔵法師
「 マオ殿,弓弦殿──。
罧寧殿なのですが── 」
玄奘さんは少し戸惑っているみたいだ。
あ~~~~もしかして、罧寧も菻犁と同様に女の子だったとか?
今迄ずっと男子だと思って接していたのに女子だって判明したから困惑してるのかな??
厳蒔弓弦
「 ──そうか、罧寧は男装をしていたのか。
賢明な判断だ 」
旅になれてる弓弦さんなら、そう言うと思っていた。
女が性別を誤魔化す為に剣術を身に付けたり、男装をして旅をするのが至極当然な世界で生きて来たんだもんな。
弓弦さんは女の男装や男の女装には理解が有ると思っていたんだ。
女装したオレに対しても弓弦さんは普通に接してくれたからな。
偏見なんて持ってないと思う。
弓弦さんだって女装した事が有るもんな!
マオ
「 罧寧は女の子だったんだね。
じゃあ、男湯に居ない筈だよ 」
玄奘三蔵法師
「 これからは罧寧殿には女人として接しなければいけませんね 」
マオ
「 女人って── 」
厳蒔弓弦
「 男装し、自称も “ 僕 ” を使っているのは事情が有るからだろう。
今迄通りで良いと思うが 」
マオ
「 そうだよね。
罧寧が今迄通り男装して過ごすなら、オレ達に出来る事は、罧寧に対して “ 男の子として接する ” 事が大人としての優しさかも知れないね 」
玄奘三蔵法師
「 では女装──いえ、男装をしていない時だけ、女人として接する様に心掛ければ良いのですね 」
厳蒔弓弦
「 そういう事だな。
罧寧が男装している事は黙っているとしよう 」
マオ
「 罧寧の方からカミングアウトする迄、黙って合わせるって事だよね。
良いと思うよ 」
とまぁ、そんな訳で──、女の子だって事が判明した罧寧に関しては今迄通りって事になった。
態々男装して男の子を演じてる罧寧に水を差す訳にはいかないよな。
事情や理由は分からないし、察する事も難しいと思うけど、罧寧の思いを配慮して演技に付き合ってあげるのも大人の優しさだと思うんだ。
因みに弓弦さんの息子と玄奘さんの息子は相変わらず安定の逞しさを誇っていた。
当然の事、成長期が止まってしまったオレの息子は──。
切ない…………。
──*──*──*── 食堂
弓弦さん,玄奘さんと一緒に食堂に入ると沙悟浄と菻犁が既に居た。
マオ
「 ──あれ?
猪八戒さんと孫悟空が居ないね。
何でだろう? 」
器人形
「 孫悟空は朝早くに出掛けて行かれたきりです 」
マオ
「 出掛けた?
朝っぱらから何処に行ったのかな? 」
器人形
「 《 華街 》に出掛けられました 」
マオ
「 《 華街 》だって?
未だ如何わしい場所に通ってるんだ?
じゃあ、猪八戒さんは? 」
器人形
「 御部屋で寝ておられます 」
マオ
「 そうなんだ?
猪八戒は《 華街 》には行かなかったんだな 」
厳蒔弓弦
「 罧寧の姿が無いな。
どうした? 」
玄奘三蔵法師
「 確かに居ませんね。
未だ入浴中なのでしょうか? 」
器人形
「 料理を御運び致します。
今夜は焼き肉です。
最上質で最高級の新鮮なお肉を御堪能くださいませ 」
マオ
「 やったぁ!
焼き肉ぅ~~!! 」
厳蒔弓弦
「 使われる肉の種類は聞かないでおくとしよう 」
玄奘三蔵法師
「 色んなタレを付けて食べれる肉料理でしたね。
私も好きです(////)」
マオキノ
「 マオ様ぁ~~(////)
ボクが丹精と真心を込めて作った特製茸ダレを使ってくださいませエリぃ~~。
色んな種類の茸ダレを御用意しましたエリぃ~~ 」
マオ
「 マオキノ……。
また毒入りかよ? 」
マオキノ
「 当然ですエリぃ★
毒茸は毒無し茸よりも美味ですエリ。
マオ様には美味な茸をたっぷりと堪能して頂きたいですエリ 」
マオ
「 ………………他の皆には食べさせるなよ~~。
毒の耐性が無いんだからな 」
マオキノ
「 はいですエリ♥️
マオ様にだけ御賞味頂きますエリ 」
マオキノが育てた毒茸の被害者はオレだけで十分だ。
そう……オレだけで良いんだ。
マオキノが嘘しそうに♥️を飛ばしている。
可愛いなぁ~~~~、癒されるぅ~~~~。
〈 器人形 〉が焼き肉に特化している焼き肉プレートを出して準備してくれる。
因みに≪ 日本国 ≫の一般家庭で使われている代物だけど、ガスボンベは使わない。
古代魔法で動く様になっている。
煙が出難くて時短で加熱が出来て、本格的な焼き肉を楽しめるプレートらしい。
運ばれて来る肉は既に味付けがされていて、タレを付けなくても食べれる様になっている。
オレの前に並べられれ肉には当然の事、タレは付けられていない。
マオキノが作ったタレを付けて食べないといけないからだ。
焼き肉奉行はキノコン達で、美味しい焼き肉を提供する為に絶妙に焼けた肉を見極めて皿に入れてくれる。
肉も野菜も態々自分で焼かなくても最高のタイミングで食べれる──って事だ。
細やかながら楽しい焼き肉パーティーが始まった。
猪八戒さん,罧寧──、早く来ないと焼き肉パーティーが終わっちゃうよ!!




