──*──*──*── 極楽亭
──*──*──*── 食堂
キョンシー達を倒して、《 寺院 》へ到着したセロ,孫悟空,オレは、《 寺院 》の敷地内で弓弦さん,猪八戒さん,玄奘さん,沙悟浄,マオキノ,キノコン達と無事に合流する事が出来た。
弓弦さん達の話に依ると途中からキョンシー達の方から別方向へ去って行ったらしい。
キョンシー達が何かに引き寄せられる様な形で居なくなった事もあり、途中からは戦闘する事なく《 寺院 》へ着けたみたいだ。
その原因は《 寺院 》で発覚したけどな!!
沙悟浄が悟空とオレの背中に貼り付けられてる紙に気付いて剥がしてくれたんだ。
案の定、セロの仕業だった訳だけど。
沢山のキョンシー達が現れたのは、背中に貼り付けられていた “ キョンシーこいこい ” っていう紙の所為だったんだ!!
セロめぇ!
“ ゾンビこいこい ” の次は “ キョンシーこいこい ” かよ!
全くもう!!
変なもんばっか作りやがってぇ!!
そんな訳で《 寺院 》では、諸悪の根源と迄は行かないもののセロの実験台にされた事が原因で一悶着が起きた。
結局の所、最後は惚れた弱味でオレが折れて、事態は落ち着いた訳だけど──、セロは本当に狡い!!
オレと同じ被害を被った孫悟空なんて、「 俺様は未だ輪廻の流れへ還りたくねぇ……です。〈 テフ 〉に変換されたくねぇ……です… 」って、似合わないぐらいひ・よ・り・やがって、オレの味方をする処どころかセロに寝ね返がえりやがったしぃ!!
“ テ原質フの源みなもとに変換する ” ってのは、物凄い恐怖心しんを相手に与えてトラウマを植え付けるんだって再確認した。
誰もオレの味方をしてくれなかった。
オレの専属御世話係がかりのマオキノでさえ、セロ派だもんな!
何なんか悔しくて、チクショウだ( ≧口≦ )ノ
そんなこんなで《 寺院 》を皆みんなで出て、《 極楽亭 》へ戻ったんだ。
《 極楽亭 》に戻ったら、皆みんなで温泉に入はいった。
セロはマオキノ,キノコン達と今回の事を話し合うらしくて温泉はパスだ。
オレ達だって本来なら温泉に入はいる必要なんてないんだけど、“ 裸の付き合い ” っていう習慣は大事にしたい。
温泉に入はいって、控えていたキノコン達に全身マッサージをしてもらって疲れを癒したら、食堂へ向かった。
食堂のテーブルの上には様さま々ざまな料理が並べられていた。
何どの料理も出来立てでホカホカで、温かい料理が腹を満たしてくれた。
眷族になった事で孫そん悟ご空くうも猪ちょ八はっ戒かいさんも遠慮しないで食べる食べる。
酒は飲むは、踊れや歌えやです・っ・か・り・出来上がってしまっていた。
楽しんでくれてるみたいで何なによりだ。
弓ゆ弦づるさん,玄げん奘じょうさん,沙さ悟ご浄じょうは3人で静かに料理を食べている。
対称的だなぁ~~。
沙さ悟ご浄じょうなんて真まっ裸ぱだかになって、孫そん悟ご空くうと楽しく踊っている猪ちょ八はっ戒かいさんを見て恥ずかしそうにしている。
師匠が羽目を外はずしまくって楽しんでる姿を見たら、気き不ま味ずくもなるよな……。
酒が入はいると暴力的になって、暴れ回って周囲に迷惑を掛ける質タチの悪さが無いだけマシだと思う。
因ちなみにオレはマオキノの策略で弓ゆ弦づるさん達から離されている。
マオキノに進められてオレが食べている料理は特別製なんだとか。
嫌いやな予感しかしない。
毒でも盛ってるんじゃないよなぁ~~??
マオキノは次つぎ々つぎと料理を運んで来くるからひ・た・す・ら・食べるしかない。
満腹にならないから良いいんだけど、何い時つまで食べさせるつもりなんだよぉ!!
沙悟浄
「 もぅもぅもぅ!!
師匠ってば、恥ずかし過ぎるよぅ(////)
僕は絶対に大おお酒ざけ飲みにはならないんだからぁ!! 」
玄奘三蔵法師
「 楽しそうで何なによりです。
孫そん悟ご──いえ、悟ご空くう殿どのが旅の仲間に加わってくれた事で更に賑やかになりました 」
厳蒔弓弦
「 そうだな。
御互い人じん外がい仙人同士という事もあるのか、気も合う様ようだ。
湿っぽいより賑やかな方が旅は楽しめる。
旅を盛り上げてくれる存在は大事だ 」
沙悟浄
「 だからって全裸になって踊らなくても……(////)」
玄奘三蔵法師
「 貸し切りの状態だから出来る事ですね。
見ているだけで笑顔になれます(////)」
厳蒔弓弦
「 ははは──。
本ほん当とだな(////)」
僧侶の玄げん奘じょうさんと未成年の沙さ悟ご浄じょうは酒を飲まないんだけど、弓ゆ弦づるさんは飲む人で、酒の一升瓶を1人で4本も空カラにしている。
弓ゆ弦づるさんって意外と豪ごう酒しゅだった?!
キノコンに追加の5本目を頼んでるしぃ~~!
悟ご空くうや猪ちょ八はっ戒かいさんみたいに酔わないのかな?
沙悟浄
「 弓ゆ弦づるさんもお酒が好きなんですか? 」
厳蒔弓弦
「 好きではないが嗜たしなむ程てい度どには飲めるな 」
沙悟浄
「 一升瓶の5本目が嗜たしなむ程てい度どなんだ…… 」
厳蒔弓弦
「 いや、酒さか樽だる1樽たる分ぶんだな。
玄げん武むや幻げん夢むに付き合っていたら知らぬ間まにな…… 」
沙悟浄
「 そ、そなんだ…… 」
玄武三蔵法師
「 弓ゆ弦づる殿どのは酔わないのですか? 」
厳蒔弓弦
「 私はチビチビと少量ずつ飲む方だ。
一気飲みをしないから酔いが回る前にアルコールが体内で〈 テ原質フの源みなもと 〉へ変換されるらしい。
酔った事はないな 」
沙悟浄
「 良いい事、聞いちゃいました!
少量ずつ飲めば酔わないんですね!
成人したら試ためしてみよぅと 」
玄武三蔵法師
「 然しかし、不思議なものです。
何い時つもより多く食べてしまいましたが、満腹にはなりませんね 」
厳蒔弓弦
「 セロから教えてもらったんだが、体内に入はいった後あとは〈 テ原質フの源みなもと 〉に変換される様ようだからな。
眷属になると体内の臓器の類たぐいは〈 テ原質フの源みなもと 〉に変換され、飲食を必要としなくなる。
飲食をしても体内へ入はいれば〈 テ原質フの源みなもと 〉へ変換される為、排泄の必要も無くなる。
睡眠を取る必要も無くなり、年ねん中じゅう寝ずに居いても平気だ 」
沙悟浄
「 そうなんだ!
僕も早くそうなりたいな~~ 」
玄奘三蔵法師
「 そう言えば、夜中だと言うのに眠ねむ気けに襲われませんでした。
これが “ 眷属になった ” と言う事なのですね 」
厳蒔弓弦
「 主人あるじマオは睡眠を取る必要がある様ようだが、眷属は主人あるじマオを守ま護もるのが役目だから、眠くならない様ようだな 」
玄奘三蔵法師
「 そうなのですね。
処ところで──、マオ殿どのは何な故ぜ1人で食べているのでしょうか? 」
沙悟浄
「 そうですよね。
此方こっちで一緒に食べたら良いいのに…… 」
厳蒔弓弦
「 …………マオキノの特製茸キノコ料理でも食べさせられているのだろうな 」
沙悟浄
「 特製茸キノコ料理??
何なんですか、それ?
僕も食べたいです!! 」
厳蒔弓弦
「 …………未まだ眷属ではない沙さ悟ご浄じょうは食べない方が良いいな。
あらゆる毒茸キノコが惜しみ無く使われている料理だ 」
沙悟浄
「 えっ?
………………毒茸キノコ?? 」
玄奘三蔵法師
「 それは……大丈夫なのですか? 」
厳蒔弓弦
「 マオの毒耐性は高いから大丈夫だろう。
キノコンは茸キノコのエキスパートだからな。
流さす石がにヤバい毒茸キノコは使わないだろう。
多分な…… 」
沙悟浄
「 えぇ~~………… 」
玄奘三蔵法師
「 マオキノ殿どのがマオ殿どのに向ける愛情は歪んでいるのですね…… 」
厳蒔弓弦
「 そ、そうだな……。
悪わる気ぎが一切無い善意だからな…。
マオは優しいから毒茸キノコ料理を出されても断れないんだろう 」
沙悟浄
「 幾いくら善意だからって毒茸キノコ料理を出されるのは嫌いやだよぅ…… 」
玄奘三蔵法師
「 マオ殿どのの笑顔が引き吊っている様ように見えるのは私の気の所為でしょうか…… 」
厳蒔弓弦
「 いや──、気の所為ではないな…… 」
沙悟浄
「 でもでも、マオキノさんは嬉しそうだよね? 」
厳蒔弓弦
「 そうだな。
手間暇を掛け、真心と丹精を込めて育てた自慢の茸キノコ料理を食べてもらえているんだ。
嬉しくない筈がない 」
沙悟浄
「 普通の茸キノコだったら良いいのにね…… 」
厳蒔弓弦
「 毒茸キノコは毒の無い茸キノコより美う味まいらしいからな。
美う味まい茸キノコ料理を食べてもらいたいんだろう 」
玄奘三蔵法師
「 マオ殿どの……。
セロフィート殿どのは止とめられないのですか? 」
厳蒔弓弦
「 セロは毒入いり料理をマオに食べさせる側がわだからな 」
玄奘三蔵法師
「 そ…そうなのですね…… 」
沙悟浄
「 毒入いり料理を食べさせる異母兄おにいさんは嫌やだなぁ…… 」
厳蒔弓弦
「 セロもマオキノも毒入いり料理はマオにしか食べさせないから安心して良いいぞ 」
沙悟浄
「 ……………………う、うん…… 」
マオキノ
「 マオ様、此方こちらも食べてくださいませエリ♥️ 」
マオ
「 有あり難がとな…… 」
マオキノは♥️ハートを飛ばしながら自慢の茸キノコ料理を出してくれる。
皿に美しく盛り付けられている茸キノコ料理は、まるで高級料理を思わせる。
これ全部が毒茸キノコを使われている料理だなんて誰が思うだろう。
食べても毒の症状が出ないなりには耐性はある。
死にはしないから食べるけど、少しは遠慮してほしいもんだ。
孫悟空
「 ──おぅおぅおぅ、マオ!
1人で何なにくってんだよ? 」
猪八戒
「 ──うっひょおぅ~~!!
えらい御馳走でんなぁ!
ワテも食べたいわぁ~~ 」
孫悟空
「 マオ、一皿くれよ! 」
マオ
「 えっ──、いや、この料理は── 」
孫悟空
「 良いいじゃねぇかよぉ~~。
ケチケチすんなってばよぉ~~~~ 」
マオ
「 悟ご空くうも猪ちょ八はっ戒かいさんも酒臭いよ…… 」
裸踊りをしていた孫そん悟ご空くうと猪ちょ八はっ戒かいさんが絡んで来きた。
へべれけに酔っている2人はテーブルに並んでいる毒茸キノコ料理を口に入いれ始めた。
知らないって幸せだよな~~。
2人共とも、眷族だから別に毒入いり料理を食べても死にはしないけど、毒の耐性が無いから暫くは毒の症状に苦しむ事になるだろう。
酔ってるのに難儀だな……。
何なんて事をオレが思ってると案の定じょう、孫そん悟ご空くうと猪ちょ八はっ戒かいさんは毒茸キノコの症状に襲われて苦しみ出した。
体内に入はいった毒は〈 テ原質フの源みなもと 〉に変換されるから、完全に変換される迄の辛抱だ。
酒のアルコールも完全に〈 テ原質フの源みなもと 〉に変換されたら酔いも覚める様ようになってるから、放っといても大丈夫だ。
マオキノ
「 エリ?!
マオ様、孫そん悟ご空くうと猪ちょ八はっ戒かいは床に転がって何なにしてますエリ? 」
マオ
「 マオキノの作った茸キノコ料理が美う味まそうだから──って食べたんだ。
毒入いりって言う暇も無かったよ 」
マオキノ
「 エリ~~。
明後日あさって迄は寝た切りですエリ 」
マオ
「 そんなに強い毒茸キノコなのかよ… 」
マオキノ
「 マオ様専用に作りましたエリ。
孫そん悟ご空くうと猪ちょ八はっ戒かいが食べた料理には強い幻覚症状に襲われる毒茸キノコをふ・ん・だ・ん・に使ったアヒージョとピザでしたエリ 」
マオ
「 とんでもない料理だな、マオキノぉ~~ 」
マオキノ
「 渾身の力りく作さくでしたエリ!
毒の効かないマオ様には御馳走ですエリ 」
マオキノは少し御機嫌斜めの様ようだ。
身体からだを上下に動かして分裂すると、分身体たい達が床に倒れてジタバタしても・が・い・て・いる孫そん悟ご空くうと猪ちょ八はっ戒かいさんを軽かる々がると担かついで食堂から出て行った。
マオキノ:本体
「 マオ様、未まだ々まだありますエリ。
どんどん食べてくださいませエリ♥️ 」
マオ
「 ………………有あり難がとな…… 」
どうやらマオキノからは未まだ々まだ解放してもらえないみたいだ。
はぁ…………、セロは何ど処こで何なにしてるんだろうな?