⭕ 仕事斡旋所からの依頼 3
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──*──*──*── 犖榮の街
オレ達が馬車で≪ 犖榮の街 ≫へ戻って来たら、≪ 犖榮の街 ≫は大変な大惨事を迎えていた。
顔色の悪い人間達が顔色の良い人間達を襲っていたからだ。
マオ
「 な゛──、何事だよ!?
マオキノ、これって──どういう状況なんだ!? 」
マオキノ:本体
「 ボクにも分かりませんエリ。
ボクはずっとマオ様と行動をしてましたエリ 」
マオ
「 そうだけど……、セロと連絡は取ってるんだろ?
この状況の原因とかセロから教えられてないのか? 」
マオキノ:本体
「 基本的にはセロ様へ報告するだけの一方通行ですエリ。
余程の事がない限りはボクからセロ様へSOSしませんエリ 」
マオ
「 今は余程の事じゃないのか? 」
マオキノ:本体
「 取り敢えず、《 仕事斡旋所 》へ向かいますエリ 」
マオ
「 マオキノぉ~~ 」
馭者をしてくれているマオキノは馬車を《 仕事斡旋所 》へ走らせる。
馬車の中にはマオキノが居てくれてるから襲われたとしても平気だろう。
──*──*──*── 仕事斡旋所
マオ
「 閉まってるじゃんか 」
マオキノ:本体
「 休業中と書かれてますエリ 」
マオ
「 ………………マオキノ…… 」
マオキノ:本体
「 仕方無いですエリ。
このまま《 極楽亭 》へ向かいますエリ 」
という訳でマオキノは馬車を《 極楽亭 》へ走らせた。
本当なら借り物の馬車だから返さないといけないんだけど、流石にこんな状況じゃな……。
──*──*──*── 極楽亭・裏門
マオキノ:本体
「 裏門に着きましたエリ。
馬車から速やかに降りて敷地内へ入ってくださいませエリ 」
マオ
「 有り難なマオキノ。
馬車はどうするんだ? 」
マオキノ:本体
「 ボクの分身体が返しに行きますエリ 」
馬車から降りると全員で速やかに敷地内へ入る。
マオキノが裏門に施錠をする。
マオキノ:本体
「 ボクはセロ様へ報告に行きますエリ 」
厳蒔弓弦
「 ならば私も行こう 」
マオ
「 オレも行くよ! 」
マオキノ:本体
「 先ずは温泉に入って疲れを洗い流してくださいませエリ。
《 極楽亭 》の敷地内は安全地帯ですエリ。
今後に備えて確り休んでくださいませエリ 」
玄奘三蔵法師
「 ……………外ではあの様な騒ぎになっているのに良いのでしょうか? 」
マオキノ:本体
「 三蔵、疲れを取っておかないと後で堪えるエリ。
無理は厳禁エリ!
自分で自分の首を絞める愚行エリよ! 」
玄奘三蔵法師
「 …………分かりました……。
言う通りにします… 」
沙悟浄
「 ぼ…僕もちゃんと休みます…… 」
マオキノ:本体
「 賢明な判断エリ。
マオ様,弓弦様も夕食の時間まで確り休んでくださいませエリ 」
厳蒔弓弦
「 分かった。
マオキノの言う事は正しいからな。
マオ、皆で温泉へ入りに行くとしよう 」
マオ
「 分かったよ……。
事情を聞くのは夕食が終わってからだな 」
という訳で、オレ達は温泉に入り疲れを癒す為、浴場へ向かった。
──*──*──*── 食堂
沙悟浄
「 はぁ~~~~(////)
もぅ食べれない~~。
チーズ、最高だよぅ~~~~♥️♥️♥️ 」
沙悟浄はチーズの魅惑に酔いしれて顔が緩みきっている。
某キャラみたいに “ はにゃ~~ん ” 状態だ。
可愛いなぁ~~(////)
猪八戒
「 濃厚バター最高や!!
マヨネーズも最高や!! 」
玄奘三蔵法師
「 …………………………未だ食べれるんですか?
凄いですね 」
猪八戒
「 三蔵はんも遠慮しとったらアカンでぇ。
食える時に腹一杯に食っとくんや 」
玄奘三蔵法師
「 私は十分に頂きました 」
マオ
「 マオキノは未だセロと話してるのかな?
キノコン──、ラザニアチーズグラタン大盛り追加な!
チーズタラコパスタオムレツ大盛りも追加な! 」
キノコン:分身体
「 はいですエリ 」
玄奘三蔵法師
「 マオ殿も凄いですね…… 」
厳蒔弓弦
「 私はこの辺で切り上げるとしよう 」
沙悟浄
「 弓弦さんも沢山食べてましたね! 」
厳蒔弓弦
「 そうだな。
眷属になると食事,睡眠,排泄の必要がなくなるんだが──、味覚は有るからついつい食べ過ぎてしまうんだ 」
沙悟浄
「 けんぞく??
弓弦さん、けんぞくって何?? 」
厳蒔弓弦
「 主のマオを衛る護衛みたいなものだな。
今のマオにはセロが傍に居るから毎日、自由気儘に好きな事をして生きているんだ。
私は弓道をしたり、弓技を磨いたり、囲碁をしたりと自由に生活しているな 」
沙悟浄
「 マオさんのけんぞくなの? 」
厳蒔弓弦
「 あぁ。
マオには寿命が無いんだ。
主を衛る為に眷属も寿命が無くなり不老不死となるんだ 」
沙悟浄
「 ふろうふし?? 」
厳蒔弓弦
「 老いない身体となり死にたくても死ねなくなる──と言えば分かるか?
マオの寿命が尽きるのは、この星が寿命を終える時だ。
この星が寿命を迎えて消滅する時、マオの寿命も尽きるそうだ。
主が死ねば眷属も共に死を迎える──という事らしい 」
沙悟浄
「 老いない身体になるの?
凄いね!
良いなぁ~~。
僕もマオさんのけんぞくになりた~~い! 」
猪八戒
「 不老不死かいな。
長命な仙人ですら寿命があるさかい。
100歳以上生きたい仙人なら喉から手を出してでもなりたがるやろうなぁ~~。
こりゃあ、自慢出来まっせぇ。
ワテもマオはんの眷族とやらにしてくれへんか? 」
マオ
「 えぇっ?!
聞いてなかったの?
死ねなくなって、ずっと見送る側になるんだよ! 」
猪八戒
「 ワテは仙人になれたさかい、德を積む事ぐらいしかする事が無いんや。
そやけどマオはんの眷属っちゅうのになったら、100歳を過ぎる仙人になれるんやろ。
ワテなりたいわ。
不老不死になったら時間も仰山出来るんや。
≪ 霊宝山 ≫に入れるチャンスを掴めるかも知れへんのやでぇ 」
マオ
「 猪八戒さん…… 」
猪八戒
「 ワテはワテの目的を達成する為にマオはんの眷属になりたいんや!
沙悟浄は仙人になってからマオはんの眷属になるんやでぇ 」
沙悟浄
「 えぇ~~~~ 」
猪八戒
「 不老不死やで。
老いへんっちゅう事は歳を取れへんくなるっちゅう事や。
成長が止まるんやで。
ずっと幼い容姿のままなんやで。
それでもえぇっちゅうんかいな 」
沙悟浄
「 ……………………それは…… 」
厳蒔弓弦
「 成人してからでも遅くはない。
仙人になれてから眷属になった方が良いと私も思う 」
マオ
「 そうだね。
オレも成人してるしな。
オレは16歳なんだ。
成長期が止まったから、ずっとこの背丈なんだぞ 」
沙悟浄
「 ……………………僕……成人する迄に仙人になります。
仙人になって、成人したらマオさんのけんぞくにしてくださいね!
絶対ですからね!! 」
マオ
「 そだな。
セロに頼んどくよ…… 」
猪八戒
「 三蔵はんもワテと一緒にマオはんの眷属になるんやで! 」
玄奘三蔵法師
「 はい?
えぇぇぇぇっ?!
私もですか?? 」
猪八戒
「 当たり前や!
人間は病気になって死んでまうやろ。
不慮の事故とか予期せぬ事件に巻き込まれたりとかして簡単に死んでまう。
不老不死になったら病気も事故も事件も怖くないやろ。
死ねへんくなってもワテ等が居るんやし、寂しくないで!
色んな所へ旅して人生を謳歌しようや 」
沙悟浄
「 それ良いですね!
一緒に色んな場所に行って楽しみましょうよ、三蔵さん 」
玄奘三蔵法師
「 えぇと………… 」
厳蒔弓弦
「 三蔵法師の人生だ。
好きにしたら良い。
セロも強制はしないと思うぞ 」
ははは…………。
齊天大聖孫悟空には、バリバリに強制的だったけどな~~。
そう言えば齊天大聖孫悟空、ちっとも来ないな。
まぁ、来ないなら来ないでも構わないんだけど。
セロと一緒に居られる間は基本的に自由行動してもらう事になるならな。
どっかで好き勝手に生きててくれてもオレは構わないんだ。
マオ
「 玄奘さん、オレの眷属になるって事は、“ 人間を止める ” って事だからね。
1度、人間を止めたら人間には戻れないんだからね。
子孫は増やせるけど、子孫は不老不死じゃないから見送る事になるからね。
大切な人達と同じ時間を生きられなくなるし、自分だけ若いままで、大切な人達は年老いて亡くなって逝くんだ。
ちゃんと考えないと駄目だよ 」
玄奘三蔵法師
「 ……………………別れを繰り返すのは辛いですね…… 」
猪八戒
「 ≪ 天竺 ≫で出逢った “ 仙人に弟子入りした ” って言えばえぇんや。
故郷の僧侶はん達も驚くでぇ! 」
玄奘三蔵法師
「 は、はぁ……。
仙人に弟子入りですか……。
師匠にも兄弟弟子にも嘘を吐いて騙す事になるのですね…… 」
猪八戒
「 “ 眷属になった ” と言ってもピンと来へんやろうしな。
それに “ 不老不死になった ” ちゅう事は黙っとった方がえぇで。
仙人の弟子になった事で、“ 身体の老化が緩やかになった ” 程度にしといた方がえぇな 」
玄奘三蔵法師
「 ………………………… 」
玄奘さんが困ってる。
グイグイ来る猪八戒さんが押し売りのセールスマンに見える。
マオ
「 誰でも眷属になれる訳じゃないし、そんなに悩まなくて良いと思うよ?
オレの眷属に出来るのはセロだけで、セロ次第だから── 」
なんて眷属の話で盛り上がっているとオレが追加した料理が運ばれて来た。
ラザニアチーズグラタンの大盛りとチーズタラコパスタオムレツの大盛りだ。
猪八戒
「 美味そうやなぁ~~♥️
キノコンはん、ワテにもバターソテーした肉料理を追加や 」
キノコン:分身体
「 はいエリ 」
注文を聞いたキノコンは厨房へ消えて行く。
この料理と味を街民が知る事になるのか──。
とんでもない飯テロだよ。
猪八戒
「 ふぅ~~~~。
食った食ったでぇ~~。
腹がパンパンやわ~~。
眷属になったら、これ以上でも食えるんかいな? 」
厳蒔弓弦
「 そうだな。
食べなくても困らないが、朝から翌朝まで食べても満腹にはならないな。
どんなに食べても体型も変わらないしな 」
猪八戒
「 それホンマかいな~~。
ワテ、益々マオはんの眷属になりたくなったでぇ 」
マオ
「 ははは………… 」
なんて他愛無い話をしながらデザートを食べているとセロとマオキノが食堂に入って来た。
セロフィート
「 皆さん、お帰りなさい。
無事に戻って来られた様ですね 」
マオ
「 セロ、外の事だけど── 」
猪八戒
「 マオはん、ちょい待ちぃや。
その前に大事な話をセロフィートはんにしたいんや 」
セロフィート
「 はい?
ワタシに大事な話です?
何でしょう? 」
猪八戒
「 セロフィートはん、ワテと三蔵はんをマオはんの眷属にしてほしいんや 」
玄奘三蔵法師
「 えぇぇぇっ!? 」
猪八戒
「 駄目やろか?
マオはんはセロフィートはん次第やって言うんやけど? 」
セロフィート
「 マオの眷属ですし、マオは良いです? 」
マオ
「 オレは構わないけど……。
玄奘さんに関しては、玄奘さんの意思を尊重したいかな? 」
沙悟浄
「 あの!
仙人になって成人したら、僕もマオさんの眷属になりたいです!! 」
セロフィート
「 沙悟浄さんもです?
眷属にするのは簡単ですけど、眷属を止める事は出来ません。
それでも良いです? 」
猪八戒
「 ワテは構わへんで 」
沙悟浄
「 僕もです! 」
玄奘三蔵法師
「 …………………………お願い致します 」
マオ
「 玄奘さん、良いの?
後悔しても遅いんだよ! 」
玄奘三蔵法師
「 ………………セロフィート殿とマオ殿と出逢えた縁を大事にしたいのです。
本来ならば私の人生は既に終わっていました。
命を助けて頂いた恩が返せるなら一生を懸けてでも返したいのです 」
マオ
「 玄奘さん…… 」
厳蒔弓弦
「 眷属仲間が増えるな 」
セロフィート
「 良いでしょう。
マオを衛れる能力を持ってますし、マオも心強いでしょうし 」
という訳で、玄奘三蔵法師こと玄奘さん,人外仙人の猪八戒さんがオレの新たな眷属に加わった。
沙悟浄に関しては、仙人,成人のキーワードが揃った時点でオレの眷属に加わる様になった。
猪八戒
「 何にも起きてへんけど、ホンマにマオはんの眷属になれたんかいな? 」
セロフィート
「 試しに首でも切り落としてみます?
人並みに痛みは感じますけど、死にはしませんよ 」
猪八戒
「 遠慮しとくわ…… 」
玄奘三蔵法師
「 ………………これで不老不死になったのですか?
実感が湧きませんね…… 」
セロフィート
「 外で暴れているキョンシーに噛まれてもキョンシー化はしませんから安心してください。
沙悟浄さんは噛まれない様に気を付けてください 」
沙悟浄
「 えぇ~~。
僕だけですかぁ…… 」
セロフィート
「 キノコンに衛らせます。
安心してください 」
マオ
「 セロ、キョンシーとかキョンシー化って何だよ? 」
厳蒔弓弦
「 そうだな。
詳しく事情を聞かせてくれないか 」
セロフィート
「 キョンシーに噛まれた人間がキョンシー化して人間を襲っています。
街道で得体の知れない “ 何か ” に襲われ、“ 何か ” に首元を噛まれた痕が付いている患者が《 医療所 》に運ばれて入院していました。
診察医に調べてもらい筋肉痛に苦しむ患者が入院している《 医療所 》を訪問し治療をしました 」
マオ
「 そんな事をしてたのかよ 」
猪八戒
「 出掛た理由は患者の治療する為やったんやな 」
セロフィート
「 どうやら誰かが1名の患者を何処かに隔離をしていたらしいく、その1名がキョンシー化し人々を見境なく襲い始めたのが原因です。
ワタシが治療をした患者達は噛まれてもキョンシー化はしませんけど、診察医達がキョンシー化してしまいました。
元患者達は寺院に避難しています 」
マオ
「 寺院にはキノコンが居るんだよな。
此処から寺院は距離が有り過ぎるよ 」
セロフィート
「 因みに隔離していた犯人も既にキョンシー化してます 」
マオ
「 キョンシー化した人達は助けられないのか? 」
セロフィート
「 諦めてください 」
厳蒔弓弦
「 被害者を増やさない為にも倒すしかないのか… 」
玄奘三蔵法師
「 ……………………殺す……という事ですか? 」
セロフィート
「 そうです。
キョンシー化した人々は人間には非ず。
倒すしか無いです。
未だ被害に遭っていない街民の為にも心を鬼にして挑んでください 」
酷い話だ。
凶暴な獣や悪い妖怪を相手にするのとは訳が違う。
キョンシー化してしまった人間を倒すって事は、殺さないといけないって事で──。
僧侶の玄奘さんには辛い選択になる。
僧侶には凶暴な獣や悪い妖怪を倒す事ですらアウトなんだよな。
既にアウトな殺生をしまくってる訳だし、今更なんだけどなぁ……。
セロなら治せそうな気もするんだけど、そんな気はなさそうだ。
厳蒔弓弦
「 セロ、何時結構するんだ? 」
セロフィート
「 今からです 」
マオ
「 はぁぁぁぁぁ!?
今からぁ!?
今、夜だけどぉ! 」
セロフィート
「 キョンシーは夜行性です。
夜の間に可能な限り数を減らします。
出ましょう 」
猪八戒
「 食後の運動には丁度えぇな。
ほな、行きまひょか 」
厳蒔弓弦
「 弓技の良い訓練になるな 」
玄奘三蔵法師
「 ……………… 」
セロフィート
「 玄奘さんは此処に残ってください。
今回の件は玄奘さんには酷でしょうし 」
玄奘三蔵法師
「 ………………いえ、私も行きます!
私だけ大人しく待っている訳にはいきません! 」
マオ
「 玄奘さん…… 」
セロフィート
「 玄奘さんは沙悟浄さんと行動してください。
弓弦さん,猪八戒さんにはサポート役としてキノコンを同行させます。
マオはワタシと行動しましょう。
マオキノは玄奘さん,沙悟浄さんに同行しなさい 」
マオキノ
「 畏まりましたエリ 」
セロフィート
「 では地図を渡します。
出発点は《 極楽亭 》です。
赤線で囲っている範囲内でキョンシーを倒してください。
倒したキョンシーはキノコンが喰べてくれます 」
マオ
「 セロ──、オレの担当する範囲だけ広くないか? 」
セロフィート
「 気の所為です。
皆さん、出ましょう 」
マオ
「 絶対に広いと思うんだよなぁ~~ 」
セロフィート
「 マオ、くどいです 」
そんな訳で、オレ達は《 極楽亭 》を出発する。
地図を見て割り当てられた範囲内で行動開始だ!
◎ 訂正しました。
眷族 ─→ 眷属
◎ 今回はキョンシーパニックを引き起こしてみました。
さて、キョンシーパニックを引き起こした真犯人は誰だと思いますか?
◎ 作品には関係無いですけど、録画ミスで「 るろうに剣心 」を15分しか録画する事が出来ませんでした。
最近は風邪を移されたり、ミスしてばかりで嫌になります。




