⭕ 仕事斡旋所からの依頼 1
◎ 今回も少し長くなっています。
──*──*──*── 犖榮の街
──*──*──*── 極楽亭
セロが独断で《 仕事斡旋所 》から持って来た依頼を解決して、《 極楽亭 》へ戻って来た。
猪八戒さんの弟子になった菻犁の傷が癒える迄の間、玄奘さんと沙悟浄は《 仕事斡旋所 》へ通って依頼を受ける様になった。
少しでも実戦経験を積んで役に立てる様になりたいらしい。
2人だけで行かせる訳には行かないから、弓弦さんとオレが同行する事になった。
セロとの連絡役としてオレの御世話係りのマオキノも同行してくれるから心強い。
因みにセロからはアミュレットを借りる事は出来なかった。
魔法が使えないのは不便でならない。
まぁ、何か起きてもマオキノの胞子を拡散すれば、どうにでもなるからいっか。
マオキノの胞子を吸い込むと激しい下痢に襲われて、トイレが無いフィールドは大惨事の地獄に早変わりだ。
うん、マオキノが居てくれたら大丈夫だな。
オレは、そう思う事にした。
猪八戒さんはセロと一緒に《 極楽亭 》に残っていて、菻犁の療養に付いているんだ。
新しく出来た弟子を置き去りにして、兄弟子の沙悟浄に付きっ切りって訳にはいかないらしい。
猪八戒さんは菻犁への接し方を悩んでいるみたいだ。
──*──*──*── 仕事斡旋所
オレ達は今、《 仕事斡旋所 》の中に居て、依頼を吟味している最中だ。
《 仕事斡旋所 》は意外にも賑わっていて、和気藹々としている。
もっと殺伐としているかと思ったけど、こういう雰囲気は良いと思う。
マオ
「 字が読めないのと書けないだけで、《 冒険者ギルド 》や《 傭兵ギルド 》《 退魔仲介所 》とも似てるね 」
厳蒔弓弦
「 そうだな。
読めないのは不便だな。
三蔵法師に読み書きを教わる必要が有るな 」
マオ
「 そだね。
オレも少ししか読めないんだ…… 」
マオキノ
「 ボクが翻訳しますエリ 」
マオ
「 有り難な、マオキノ 」
マオキノが居てくれたら読み書きが出来なくても余裕で生きて行けるな。
マオキノ様々だよ!
マオキノのアシストのお蔭も有って、無事に依頼を受ける事が出来て、何件か解決に導けている。
報酬もガッポリ貰えて路銀に困る事は無さそうだけど、セロからは「 路銀の心配はしなくて良いです 」と太っ腹な事を言われている。
依頼を解決して貰えた報酬は「 皆さんで分け合い、お小遣いにしてください 」とも言われている。
まぁな、路銀なんてセロが〈 テフ 〉で構成してくれるから心配する必要は微塵も無いんだ。
だから貰えた報酬は玄
因
マオキノにも金銭は必要ないらしいから貰っていない。
マオキノは金銭よりも御飯になる餌
で──、再び《 仕事斡旋所 》で玄
何
マオ
「 どうしたんですか? 」
従業員
「 実
マオ
「 相談って?
困った輩
何
従業員
「 有
マオ君の腕っぷしの強さのお蔭で周辺の治安が良
今回は一寸
依頼帳にも綴
マオ
「 どんな依頼なの? 」
従業員
「 さ迷う靈
マオ
「 さ迷う靈
幽霊道
従業員
「 は、はい。
昔
不幸な不慮の事故で亡くなってしまったんですが……。
その道
マオ
「 死体に特殊な術を施
シュンシュンや幻
死体に施
マオ
「 退治依頼って事は、その不幸な不慮の事故で亡くなった道
従業員
「 そうなんです。
≪ 村 ≫と≪ 街 ≫を繋ぐ街道に現れては荷馬車を襲っているんです。
積み荷が盗まれる事は無いのですが──、何
マオ
「 首元を噛まれるぅ?? 」
従業員
「 そうなんです!
噛まれた被害者達は病
激痛に耐えられなくて生死の境
マオ
「 地獄の筋肉痛……。
絶対に噛まれたくないな 」
厳蒔弓弦
「 マオ、どうした? 」
マオ
「 弓
依頼帳にも綴
任せられる相手が居
厳蒔弓弦
「 どんな依頼だ? 」
マオ
「 うん、それがね── 」
オレは従業員
厳蒔弓弦
「 ………………それはまた……シュンシュンや幻
マオ
「 弓
オレは受けたいと思うけど、内容が内容だから…… 」
厳蒔弓弦
「 そうだな。
三
常
マオは切り込み隊長だな。
私が全体攻撃で敵の体力を削った後
マオ
「 トドメを刺すなら玄
受けてみようか? 」
厳蒔弓弦
「 2人にも相談してみよう 」
マオ
「 うん!
この依頼書、借りるね 」
従業員
「 どうぞ 」
──*──*──*── 目的地・街道
マオ
「 此
見晴らしが良
玄
オレ達は依頼書に書かれた目的地の街道に来
玄奘三蔵法師
「 此
沙悟浄
「 こんなに明るいのに荷馬車を襲うのかな? 」
厳蒔弓弦
「 態
襲われなければ困るな 」
マオ
「 そうだね。
マオキノ、怪しい道
マオキノ
「 未
馬車の馭者をしているのはマオキノだ。
オレ達は馬車の中
暫
マオキノ
「 マオ様、現
物凄く怪しい道
顔色の悪い御供も一緒ですエリ! 」
マオ
「 よし、マオキノは玄
マオキノ
「 了解ですエリ! 」
マオ
「 行こう、弓
厳蒔弓弦
「 そうだな 」
馬車から降りた弓
弓
シュンシュンに見せられたD
マオ
「 キョ……キョンシー??
えっ──、どゆことぉ?? 」
厳蒔弓弦
「 マオ、知っているのか? 」
マオ
「 うん……シュンシュンに見せられたD
確
厳蒔弓弦
「 そうなのか?
依頼書には “ 地獄の筋肉痛に襲われる ” と書かれているが── 」
マオ
「 キョンシーになるのは嫌
噛まれない様
厳蒔弓弦
「 遠距離攻撃の私は距離を取れるが、マオは難
マオ
「 あ~~だよね~~ 」
玄
すかさず弓
弱体化したキョンシー達の頭上へ矢の雨が降り注
マオ
「 相変わらず、おっかない技だな…… 」
オレは逆
腕力さえあれば、逆
マオ
「 斬っても斬ってもキョンシーが減らない!?
どうなってるんだ?!
それに両手を前に出してピョンピョン飛び跳ねるのがキョンシーだろ?
何
おかしくないか?? 」
シュンシュンに見せられたD
いや、あれは創作物だから参考にはならないとは思うけど──。
厳蒔弓弦
「 やはりキョンシーとやらを操っている道
マオ
「 キョンシーは弓
オレは道
玄奘三蔵法師
「 マオ殿
マオ
「 玄
玄
道
玄
オレはキョンシーを操っている靈
邪魔なキョンシー達は容赦なく斬り捨てて走る!!
靈
じゃあ、右手に持ってるベルみたいなのは何
取り敢えず、両腕を斬り落としてベルを鳴らせない様
マオ
「 マオキノ!
オレが斬り落とした腕からベルを取り上げてくれ!! 」
マオキノ
「 はいですエリ! 」
マオキノは身体
オレは靈
ベルみたいなのを持っている手を狙うけど予想外にも硬い!!
マオ
「 ──斬れない!? 」
マオキノ:分身体
「 マオ様、逆
此方
マ
マオ
「 有
マオキノ:分身体
「 セロ様から預かってましたエリ。
何
マオ
「 マ
でもこれで靈
オレは逆
カンカンに硬かった靈
地面に落ちた腕からマ
マオ
「 よし!
これでキョンシーを操れないぞ!!
キョンシーを倒しても増えない筈── 」
マオキノ:分身体
「 マオ様、顔に貼られていた御札が一斉に剥がれましたエリ 」
マオ
「 へ?
御札が剥がれた??
どゆこと? 」
マオキノ:分身体
「 分かりませんエリ。
マオ様、道
マオ
「 何
靈幽道士
「 ──くはっ!
馬鹿な奴だよ、君
ベルはキョンシーを操る為の道具ではなく、暴走を抑える為の道具だったのになぁ──。
ベルを失った所為で暴走を封じていた御札の効果が消えたんだ。
お前等
マオ
「 何
地獄の筋肉痛で苦
靈幽道士
「 キョンシーに噛まれた場所から毒が全身に回るからねぇ~~。
肉体が毒の強さに耐えられなくて地獄の筋肉痛に苦
キョンシーになって人間を襲うのも時間の問題だよ。
くはははははっ!! 」
マオ
「 そんな── 」
靈幽道士
「 人間がキョンシーになるのを止
マオ
「 な゛──!?
玄
マオキノ:分身体
「 両腕を無くした途端にペラペラと喋り出しましたエリ~~ 」
マオ
「 お前は鉄
牛
靈幽道士
「 牛
阻止されたからって、簡単に諦めると思うのかよ?
40年も取り組んでたんだぜ。
条件を呑めないってなら、玄
マオ
「 そんな事させる訳ないだろ!!
お前を倒してキョンシーも倒してやるよ!! 」
靈幽道士
「 くはははははっ!
我
片腹痛い!
君
暴走したキョンシー達だ! 」
そう言うと両腕を失った靈
マオ
「 逃げられた! 」
マオキノ:分身体
「 マオ様、キョンシーを倒しましょうエリ!
細かく切り刻
マオ
「 そうだな 」
御札が剥がれたキョンシーを相手にしている弓
馬車の周囲はマ
マオ
マ
拳法までマスターしてるなんてキノコンって凄いよな~~。
関心してる場合じゃないよな。
オレもキョンシー達を微塵斬
厳蒔弓弦
「 ──これで最後だ! 」
弓
街道からキョンシー達の姿が消えた。
マオ
「 終わったのか? 」
沙悟浄
「 はぁ~~。
怖かったぁ~~~~。
動く死体なんて不気味だよ……。
妖怪よりもお
厳蒔弓弦
「 最後まで諦めずに頑張れた自分を誇って良
上出来だ。
成長しているぞ 」
沙悟浄
「 弓
えへへ…… 。
あっ、そうだ──、三
玄奘三蔵法師
「 お蔭様で私は無事でした。
皆
衛
マオ
「 玄
無事で良
玄
マオキノ達も有
マオキノ:本体
「 何
マオ
「 依頼を解決させれたかは分からないけど、一旦≪ 犖
沙悟浄
「 賛成~~~~ 」
玄奘三蔵法師
「 キョンシーは倒せましたが、キョンシーに噛まれた人達は大丈夫でしょうか? 」
マオ
「 そうだった!
彼奴
キョンシーに噛まれると毒が全身に回るって。
それで地獄の筋肉痛に襲われるんだって。
人間がキョンシーに変わって、人間を襲うとか── 」
厳蒔弓弦
「 それが事実なら急いで戻った方が良
マオキノ、馬車の運転を頼むぞ 」
マオキノ:本体
「 お任せくださいませエリ 」
という訳で、オレ達は馬車に乗り込んで≪ 犖
◎ 「 キョンシー 」で検索したら、かなり作品が投稿されていました。
キョンシーを登場させてもセーフそうって事で、思い切って登場させてみました。
◎ “ 地獄の筋肉痛 ” は「 ハーメルンのバイオリン弾き 」に登場するヒロインが「 マリオネット 」という技の後に必ず襲われ、地面をゴロゴロと転がり、痛そうにのたうち回るギャグシーンを思い出したので使ってみました。
当時はヒロインへの雑な扱いが斬新で新鮮で衝撃を受けた記憶があります。
思いっきり爆笑が出来て楽しめる漫画だったので今でも大好きな作品です。
非力な人間達が酷い目に遭って沢山●ぬ内容が平気な読者さんなら楽しめるファンタジー作品かも知れませんね?




