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⭕ 犖榮の街 1


──*──*──*── 3ヵ月後


──*──*──*── 犖榮の街


マオ

ようやくかぁ~~~~。

  やっと≪ らくようの街 ≫に着いたんだなぁ~~ 」


 ≪ らくようの街 ≫に到着する前に立ち寄った≪ ひんちょうの村 ≫へは無事に到着して、すうじつ滞在をした。

 ≪ ひんちょうの村 ≫を出発してからが大変だった。


 4ぎゅう魔王の配下だった妖怪に襲われた。

 名前は金角と銀角って名前のいかつい双子の妖怪だった。


 ひょうたんを持っていて、名前を呼ばれて返事をすると吸い込まれる仕組みの摩訶不思議なひょうたんだった。

 銀角の声真似にウッカリ騙されて名前を呼ばれちて返事をしたばっかりに、ひょうたんなかに吸い込まれしった馬鹿なオレだったけど──、セロがたからたいした脅威にはならなかった。


 なんでかって?

 ひょうたんなかに吸い込まれても、セロが転移魔法を発動させて出してくれたからだ。

 金角と銀角が持っていた摩訶不思議なひょうたんを〈 (原質)(みなもと) 〉で構成する事だって簡単に出来てしまえるし、ひょうたんと中身の液体だけを〈 (原質)(みなもと) 〉に変換させる事だって出来てしまう。


 摩訶不思議なひょうたんを自慢して調子こいてヒャッハーしている金角と銀角もセロの前では産まれたての仔猫も同然な訳だ。

 ちなみに金角と銀角はセロが〈 (原質)(みなもと) 〉で構成した巨大なひょうたんなかに閉じ込められた。

 中身が丸見えの透明なひょうたんで、なかには身体からだを溶かす液体がタプタプとはいっていた。


 ようは、金角と銀角は自力では絶対に出られないデカいひょうたんなかに閉じ込められて、身体からだが溶けて酒の一部になるのを飲まず食わずで待ってないといけない過酷な状態に陥ったんだ。

 罪のない大勢の僧侶をひょうたんなかへ吸い込んでは溶けて酒の一部になるのを待って飲んでいた金角と銀角は、今度は自分達が酒の一部になるのを人間達にジロジロと見られる事になる訳だ。

 完全に見世物パンダ宜しくな公開処刑ってヤツだな。


 巨大で透明なひょうたんの管理はキノコンに任せてある。

 荷車に乗せて≪ 村 ≫≪ 街 ≫≪ 都 ≫へ運んで見世物にして、笑いを届けるんだとか。

 あれを見て笑えるのかは謎だけどな~~。


 金角と銀角に襲われたあとは、美女にけたこつじょろうって名前の妖怪に襲われた。

 こつじょろうぎゅう魔王の配下だった妖怪だ。

 どっちもなんばんぎゅう魔王の配下なのかは知らないけどな。


 残念だけど、さんぞうほう一行のなかにはこつじょろうの卑猥な術に掛かった男はなかった。

 げんじょうさんは現役僧侶だから女性に興味を示さないし、ちょはっかいさんはじんがい仙人だし、じょうも妖怪だから人間の女には興味無いみたいだった。


 マオ()キノ()は──言う迄もなく、滝のように流れ出る涎を吸水性抜群のバスタオルで拭き拭きしていた。

 人間はキノコンにとって餌だからな~~。


 セロとオレは相思相愛だから、美女に変装したこつじょろうに誘惑されたり騙されたりもしなかった。

 ──っていうか、セロいわく全身からようりょく()漏れしていたらしい。

 ようりょくを抑えられない人間の女なんてやしないから、怪しさ全開だった訳だ。


 さんぞうほう一行の誰1人として騙されなかったもんだから、痺れを切らしてキレたこつじょろうようじゅつでスケルトンを呼び出して襲い掛かってたから大変だった。

 ≪ にっぽんこく ≫にもデカいがいこつの “ ガシャドクロ ” って名前の妖怪がるんだけど、≪ 大陸 ≫にも似たような妖怪ってるんだな~~って思った。


 で──どうやって、大量のスケルトンとデカいガシャドクロにへんしたこつじょろうと戦ったのかと言うと──、ちょはっかいさんが大活躍したんだ!

 得意なじゅつを使ったんじゃなくて、しんじゅうに転身してしんを使ってスケルトンとガシャドクロ化したこつじょろうを圧倒したんだ!!


 ちょはっかいさんいわく、じんがい仙人はしんじゅうに転身が出来るらしい。

 広範囲に使える強大で強力なしんを使って敵にだいダメージを与える事も出来るんだ!!


 ちょはっかいさんが転身した姿は、巨大な猪で名前は “ てんぽうきょちょ ” っ言うらしい。

 じゅつだけじゃなくて、ふうじゅつらいじゅつまで使えるようになるみたいで、3属性を組み合わせたようじゅつの威力は脅威になるぐらいに絶大だった。


 ちょはっかいさんは、「 もとは食用豚やったんやでぇ 」みたいな事を言っていたけど、豚じゃなかったんだ。

 たしかに名前には “ 猪 ” ってはいってるけど──、姿は豚じゃん。

 転身した姿も巨大な豚だと思っていたから予想外だった。


 巨大な豚だったら名前は “ てんぽうきょとん ” だったかも??

 そもそも戦えてたのかな??

 どんなしんを使っていたんだろう??


 こつじょろうを倒したあとぎゅう魔王の配下だった妖怪達と戦いながら進んだから≪ らくようの街 ≫に到着するのが大幅に遅れてしまった訳だ。






マオ

「 3ヵ月かぁ~~。

  長かったよな……。

  セロ、妖怪に襲われずにあしめをらわなかったらなんにちで到着してたんだ? 」

 

セロフィート

「 そうですね、順調に進めたても1ヵ月は掛かったでしょう 」


マオ

「 1ヵ月かぁ~~。

  2ヵ月の遅れを取り戻すのはむすかしそうだな。

 { 転移魔法を使えば取り戻せるんだけどな! }」


セロフィート

「{ マオ、古代エンシェント魔法マジックに頼らないで旅をしましょう。

   急ぎの旅ではないのですから }」


マオ

「{ それはそうなんだけど…… }」


玄奘三蔵法師

「 セロフィート殿どのなんにちぐらい滞在されますか? 」


セロフィート

「 そうですね。

  旅の疲れを癒す為にも1週間は滞在しましょう。

  宿屋はマオとワタシで探します。

  夕方まで自由行動にするとしましょう。

  マオ()キノ()げんじょうさんの護衛をしなさい 」


マオキノ:本体

「 お任せくださいませエリ!

  怪しいやからは駆逐しちゃいますエリ 」


マオ

マオ()キノ()ほど(ほど)だからな?

  べるときは人目の無い裏路地でな 」


マオキノ:本体

「 マオ様、心配性ですエリ~~ 」


 という訳で──、セロとオレ,げんじょうさんとマオ()キノ()ちょはっかいさんとじょうの組み合わせで別行動をする事になった。

 連絡用にちょはっかいさんとじょうには()オキ()()も同行する事になった。






マオ

「 ≪ 街 ≫だけあって宿屋も沢山あるよな。

  の宿屋に決めるか迷っちゃうよな~~ 」


セロフィート

「 妖怪のじょうさんもますし、むずかしいでしょうね。

  も断られた場合は、らくようで1番高級な宿屋に宿泊しましょう。

  宿やどぬしの記憶を改竄すれば、無料で宿泊が出来ます♪ 」


マオ

「 そだな~~ 」


 オレにはセロをめる気すら起こらない……。

 疲れてるんだ。

 宿屋が決まるならなんだっていよ!

 いくらでも記憶の改竄でもしてくれ──って気分だ。


セロフィート

「 マオ、見てください。

  寺院です 」


マオ

「 あっ、ほんだな。

  やっぱり≪ 街 ≫の寺院は立派だな~~。

  ≪ 都 ≫の寺院の方が立派だけど。

  ≪ 村 ≫に在る寺院は全然立派じゃないけよな 」


セロフィート

「 立派だから素晴らしい寺院とは限りません。

  寺院でいている教えの正しさが重要です 」


マオ

「 また寺院を乗っ取って〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に丸投げするんだろ? 」 


セロフィート

「 伝えている教えが正しければ乗っ取りはしません 」


マオ

く言うよ。

  それよりさ、らくようは牛乳が有名なんだろ?

  乳製品はで作るんだ? 」


セロフィート

「 寺院の地下です。

  寺院で作り、販売すれば、も乳製品の真似は出来ません 」


マオ

「 セロらしいな~~。

  で──、セロが乗っ取ったあちこちの寺院でも販売するのか? 」


セロフィート

「 当然です。

  乳製品でガッポリしましょう 」


マオ

ちなみにさ、どんなパッケージにするんだ? 」


セロフィート

「 セロカ君のイラストを使います 」


マオ

「 セロカ君!?

  可愛いけど……寺院のマスコットにでもする気かよ? 」


セロフィート

「 それもいですね。

  しんげんすいを使い作りますし、仮にほかが真似をして作ってもセロカ君じるしの乳製品のあじは出せません 」


マオ

「 だろうな。

  しんげんすいはセロにしか出せないんだ。

  誰にも真似なんて出来やしないって。

  乳製品に使う牛乳だって、らくようで作られて販売されてる牛乳よりも格段に上質な特別製の牛乳を使うんだろ~~。

  かなう訳ないだろ。

  薬物よりヤバい依存性を食べた相手に植え付けるしな~~ 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  寺院でしか買えない乳製品の売り上げきんを寺院の維持費や修繕費に回します。

  御布施制度,納付金制度を廃止し、()()制度は残しましょう。

  本来は1.000インで販売する乳製品を初回では記念価格として500インで販売します。

  御布施制度,納付金制度を廃止する事を公表し、乳製品をだい(だい)てきに宣伝します。

  乳製品を購入した一家には儀式用経典を1冊、手渡します 」


マオ

「 儀式用経典って、セロが供養するときに使ってる薄っぺらい指針だよな? 」


セロフィート

「 そうです。

  説法(きょう)記録(もん)は漢文で書かれています。

  解読をして翻訳しなければ先ず読めません。

  読み書きを習っていないりんみんには翻訳された経典を読む事は出来ませんし、なにが書かれているか意味もわかりません。

  儀式用経典を持参して寺院に訪れた信者には、希望者に限り無料で読み書きを教えます。

  信仰心があり、しんじんぶかい信者は儀式用経典に書かれている内容を読めるようになりたい望むでしょうから、寺院が御手伝いをします。

  ()()をした信者のなかで算術を学びたい希望者がれば、算術を教えます 」


マオ

「 算術に関しては()()って形で授業料を貰うわけだな。

  じゃあさ、寺子屋は作らないのか? 」


セロフィート

「 寺院の裏手に作ります。

  寺子屋では未成年を対象にした学舎です。

  寺院は成人対象になります。

  寺子屋にかよう子供達には儀式用経典にかれている内容を子供向けに分かり易い内容で読める “ ゆずり葉 ” を渡します。

  子供の脳は柔軟ですから洗脳し易いです 」


マオ

「 ははは……。

  言葉だけ聞いてると悪い奴の台詞だよな~~ 」


セロフィート

「 間違った洗脳をするより、正しく洗脳する方がいでしょうに。

  乳製品でガッポリするには、乳製品のファンとなる信者が必要です。

  寺子屋では10時,12時,15時と3度に渡り乳製品を食べさせ、身体からだに乳製品を慣れさせます 」


マオ

「 まるでやくけみたいだな……。

  子供の頃から乳製品のあじを覚えさせたら、乳製品のファンは間違いなく増えるだろうな 」


セロフィート

「 そうだといですね。

  ──マオ、あの宿屋で最後です。

  交渉してみましょう 」


マオ

「 とうとう最後の宿屋か。

  を断られたら、宿やどぬしの記憶を改竄して高級な宿屋に宿泊が出来るんだよな!

  らくようで1番高級な宿屋かぁ~~。

  楽しみだな、セロ! 」


セロフィート

「 マオ、気が早過ぎます。

  先ずは交渉してからです 」






 セロと話ながら色んな宿屋を回って交渉したけど、も断られていた。

 最後の宿屋の前に到着したら、セロと一緒になかはいる。

 外観は立派じゃないし、一寸ちょっとボロい感じがするぅ~~。


──*──*──*── 宿屋


 なかはいってると、御世辞にも綺麗とは言えない。

 この宿屋に泊まるのはいやかも知れない。

 だけど、この宿屋に決まりそうな気もしてモヤモヤするなぁ~~~~。


 セロが宿やどぬしに話し掛けて交渉している。

 宿やどぬしは渋い顔をしている。

 やっぱり妖怪が一緒に泊まるってのは、宿屋からしてもいやなのかも知れないな。


 うん?

 セロがぬのぶくろを出している。

 宿やどぬしが重そうなぬのぶくろを抱えて宿屋から出て行ってしまった。


マオ

「 御客を置いてに行ったんだ? 」


セロフィート

「 マオ、この宿屋を買いました。

  宿屋を改装,模様えをし、乳製品料理をあじわえる唯一の宿屋にします 」


マオ

「 えっ!?

  かっ買ったぁ??

  宿やどぬしは── 」


セロフィート

「 ワタシです♪

  ぐキノコン達に改装させます。

  夕方には間に合うでしょう 」


マオ

「 宿屋の運営は〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に任せます。

  乳製品料理はキノコンに担当させます。

  しんげんすいだけでなく、料理には隠しあじに “ キノコンじる ” を加えます。

  に宿泊しなければあじわう事の出来ない料理を提供します。

  大繁盛間違いなしです 」


マオ

「 依存性と中毒性を高めただけじゃん。

  じんたいがいが無いのがさいわいだな 」


セロフィート

「 宿屋の改装,模様えが終る迄、観光を楽しみましょう 」


マオ

「 放っといていのか? 」


セロフィート

「 キノコンに任せるのです。

  問題ないです。

  行きましょう 」


マオ

「 うん── 」


 という訳で──、セロと一緒に≪ らくようの街 ≫を観光する事になった。

 セロはオレの右手を握って歩き出す。

 セロから指を絡めてくれるのは素直に嬉い(////)

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