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⭕ 雹が降る山 2

◎ 関西人の読者さんが居たら御免なさい。

  寛大な心で読んでください。


 ガサガサと煩い茂みにセロと一緒にちかく。

 “ セロと一緒 ” とは言いつつも、オレがセロの後ろに隠れる訳にはいかない。


 ならば、オレはセロをまもる専属のしゅえいだからだ!!

 なにが飛び出してるか分からないけど、「 怖い 」と言ってガクガク,ブルブルと震える訳にはいかないんだ!!


 オレはさかとうを構える。

 飛び出してても対応が出来るようにだ。


マオキノ:本体

「 マオ様、腰が引けてますエリ~~ 」


マオ

「 う、煩いっ(////)

  怖くなんかないんだぞ!! 」


マオキノ:本体

「 言葉と身体からだがチグハグしてますエリ~~ 」


 可愛いマオ()キノ()にチャチャをれられつつ茂みの前に立っていると、ガサッ──っておとがして、なにかが飛び出してた!!

 かなり大きな生物だ!

 まさか──巨大なひとぐまか!?


「 もう駄目ぇ~~~~!!

  なんでもいからなんわしてぇなぁ~~~~!!!! 」


マオ

「 ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁあああああっっっ!!!!

  ものぉ~~~~!!!! 」 


 茂みから飛び出してたのは巨大な豚だった。

 但し、顔が物凄く腫れていて怖いっ!!

 しかもだ、豚が喋ってるぅ~~~~!!


マオキノ:本体

「 マオ様、めちゃんこ取り乱してますエリ~~。

 ( みんなに動画送信するエリ★ )」


 マオ()キノ()かさの中からまえもって取り出していたスマホ(スマートフォン)で、驚いているマオの一部始終をと動画で撮っていた。

 それをフレンド登録している全員に一斉送信したのだ。

 ちなみに〈 (原質)(みなもと) 〉で構成された特別なスマホ(スマートフォン)である為、圏外とかは一切ない。

 よっての≪ 大陸 ≫≪ しまぐに ≫にても無料で送信,受信が可能となっている。


マオキノ:本体

「 マオ様、めちゃんこ面白いエリ。

 ( また1ページ、マオ様のメモリーが増えたエリ★ )」


 マオ()キノ()スマホ(スマートフォン)LINEライン画面には、フレンド登録しているキノ()コン()達から大量のLINEラインが送信されてている。

 どうやらバズっているようだ。


マオキノ:本体

「( みんな、喜んでくれてるエリ~~。

   さすマオ様エリ。

   キノコンの救世主エリ!

   ついでにしょうれいちゃまのスマホ(スマートフォン)にも送信しとくエリ )」


 マオ()キノ()は素早くスマホ(スマートフォン)かさの中へれるとなにわぬ顔で「 マオ様、どうどうですエリ~~ 」と言いながらマオに駆け寄るのだった。


マオ

「 お──オレは馬じゃない!!

  おっ、お…お前はなんだっ!! 」


 驚いているマオは豚に向かって威嚇するように叫ぶ。


マオキノ:本体

「 マオ様、豚ですエリ。

  2足歩行している豚ですエリ 」


セロフィート

「 マオ、豚さんがなにか──ブヒブヒと言ってす。

  はなしを聞きましょう 」


マオ

「 セロ………………笑ってんな!! 」


セロフィート

「 だって…………(////)

  マオの驚きざまたら──。

  それに随分とユニークな顔をした豚さんです 」


マオキノ:本体

「 めちゃんこ腫れ上がってますエリ。

  ビビりなマオ様が悲鳴を上げて叫ぶのも無理無いですエリ 」


セロフィート

「 マオキノ、キノコンじるを塗っておあげなさい 」


マオキノ:本体

かしこまりましたエリ 」


 マオ()キノ()かさからキノコンじるはいっている瓶を取り出すと、うわぶたを開けて、キノコンじるを顔面が腫れ上がっている痛ましい豚の顔に塗ってやった。


マオキノ:本体

「 これで腫れ,痛み,かゆみはおさまるエリ 」


セロフィート

「 豚さん、どうして顔が腫れていたのですか? 」


豚さん

「 『 豚さん 』ちゃうわい!

  ワテは “ ちょはっかい ” っちゅうじんがい仙人ですわ。

  あんさんがたしく食べおった “ ちょはっこん ” の師匠やさかい! 」


マオ

「 えっ?!

  あの豚、名前があったんだ?

  ていうか、オレ達は妖怪仙人を食べちゃった──って事かよ!? 」


猪八戒

「 ちゃいます!

  ちょはっこんだ仙人じゃありまへん!

  じんがい仙人になる為の修行中の身やったんですわ 」


マオ

なんだぁ~~……。

  吃驚したぁ~~ 」


セロフィート

「 仙人となる修行中の身で無銭飲食の常習犯とは、なか(なか)ユニークな御弟子さんでしたね 」


猪八戒

ちょはっこんは──、仙人の修行から尻尾を巻いて逃げ出したんや。

  ほかの弟子は無事に仙人となれたっちゅうに、彼奴アイツは── 」


マオ

い逃げを繰り返し続けていたけど、ヘマして人間につかまったんだな。

  セロが買わなかったら、どうなってたんだろうな? 」


セロフィート

「 こんがり焼かれて村人達に振る舞われていたのではないです? 」


マオ

「 そだな……。

  どのみちべれちゃう運命だったのかもな~~ 」


猪八戒

「 勝手に “ 運命 ” なんて言わんといてくれへんか!

  あんさんちょはっこんってしもうたんはと思っとりますわ。

  師匠として弟子の後始末をする為にわざ(わざ)≪ 下界 ≫にたんやけどな…… 」


マオ

「 後始末って? 」


マオキノ:本体

「 きっとともいしますエリ~~ 」


猪八戒

「 ちゃいます!

  ったりしまへん!

  ワテにも御師匠さんがりますんや。

  そん御師匠さんに息の根をめたちょはっこんを差し上げるんですわ 」


マオキノ:本体

ともいエリ! 」


猪八戒

「 ちゃいます!

  ワテの御師匠さんは豚じゃありまへん!

  ワテの御師匠さんは──と、そん事よりもなんわしてぇな~~。

  ワテ……空腹でなりそうなんや~~ 」


マオ

「 その割りに喋ってるけどな~~。

  セロ、どうする? 」


セロフィート

ゆうからです。

  御馳走しましょう。

  賑やかな食事は楽しいです。

  げんじょうさんも『 じんがい仙人に会いたい 』と言っていたでしょう?

  きっと喜びます 」


マオ

「 そっか!

  ≪ 仙人界 ≫のはなしを聞けるかも知れないもんな!

  えぇと──≪ れいほうざん ≫って言ったっけ??

  ちょはっかいさんは≪ れいほうざん ≫からた仙人なんだよね? 」


猪八戒

「 ちゃうで。

  ≪ れいほうざん ≫っちゅうんは、ワテの御師匠さんの御師匠さんが住んでるとこや。

  ≪ れいほうざん ≫っちゅうとことくぎょうさん高い仙人しか暮らせんとこなんやでぇ。

  ワテの御師匠さんですら≪ れいほうざん ≫にははいれんのや。

  とくりんさかいな、もんぜんばらいされるんやでぇ 」


マオ

「 へぇ~~。

  とくって高めるんだろうな? 」


猪八戒

「 そんな事よりめしやで、めしぃ~~!!

  はよめしわしてぇな~~!! 」


セロフィート

「 マオキノ、ちょはっかいさんを案内しなさい 」


マオキノ:本体

「 はいですエリ!

  此方こっちるエリ 」


 マオ()キノ()はセロに敬礼をすると、お腹をかせているちょはっかいさんを誘導する。

 空腹な所為なのかちょはっかいさんはゲッソリとしている。


セロフィート

げんじょうさんを呼んでゆうにしましょう 」


マオ

「 うん!

  オレ、呼んでる! 」


 オレはげんじょうさんを呼ぶ為にテントへ走った。

◎ 本来、猪八戒の登場は≪ 街 ≫の予定でした。  

  猪八戒は関西弁にしました。

  関西人ではないので正しい関西弁を知りません。

  なので猪八戒は「 なんちゃってエセ関西弁 」で話します。

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