⭕ 雹が降る山 1
──*──*──*── 3日後
──*──*──*── 生い茂る森
玄奘三蔵法師
「 ──この先に噂の山が在るのですね…… 」
マオ
「 森を抜けないと雹が降る山に行けない──ってのは面倒だな…… 」
セロフィート
「 仕方無いです。
川の増水で橋が流されてしまったのは誤算でした 」
マオ
「 こんな遠回りしなくても新しい丈夫な橋を〈 テフ 〉で構成したら良
セロフィート
「 “ 急がば回れ ” と言いますし 」
マオ
「 急いでないだろ 」
セロフィート
「 急ぎでないなら遠
マオ
「 こうなる事を始めから狙ってたんだろ!
情報収集に3日
川が増水する前に山へは行けてたろ! 」
セロフィート
「 旅にアクシデントは付き物です。
楽しみましょう♪ 」
マオ
「 楽しいのはセロだけだろが! 」
玄奘三蔵法師
「 まぁまぁ……マオ殿
マオ
「 玄
玄奘三蔵法師
「 有
私は大丈夫です 」
セロフィート
「 暗くなる前に森を抜けましょう 」
マオ
「 絶っ対に確信犯だろ! 」
セロフィート
「 マオ、山への1本道を作ります。
先頭を歩いてください 」
マオ
「 分かったよ。
戦闘もオレに丸投げする気、満
セロが古代
まるで森版のモーゼの十戒だ。
セロフィート
「 これで歩き易くなりました。
行きましょう 」
歩き始めた〈 馬
〈 馬
森
オレが猛獣を相手にして戦っている最中、セロは何
何
森
当
マオ
マオ
「 やけに猛獣に出
相手にするの疲れるよ 」
セロフィート
「 妖怪でなくて良
マオ
「 思ってないだろ!
それにしても、そんなに採取してどうするんだよ? 」
セロフィート
「 マオ、ワタシは薬
薬
マオ
「 〈 テ
マオキノ:本体
「 セロ様、大量ですエリ!
これなら≪ 秉
セロフィート
「 これから寒くなります。
冬支度を始める前に持ち込めば、丁寧に下処理をした毛皮,肉は高値で売れます 」
玄奘三蔵法師
「 セロフィート殿
マオ
「 玄
それにしても、どの猛獣も異様な程
何
マオキノ:本体
「 森から出て人間の≪ 村 ≫でも襲いそうな勢いでしたエリ 」
玄奘三蔵法師
「 雹と関係が有るのでしょうか? 」
セロフィート
「 先ずは森を抜けましょう。
マオキノ、分身体
マオキノ:本体
「 畏
セロフィート
「 ワタシ達は先へ進みましょう 」
森の調査はマ
森に棲息する猛獣を狩り尽くしたりしないよな??
一寸
取り敢えず、森は抜けた。
森を抜けた先には山が在る。
これから山を登らないといけないのか……。
セロフィート
「 今日
夜に山を登るのは自殺行為です 」
マオ
「 そんな常識がセロに有ったなんて吃驚だよ!
何
どういう風の吹き回しだよ? 」
セロフィート
「 はい?
玄
マオだけなら夜でも登山します 」
マオ
「 酷
セロフィート
「 玄
夜の山は冷えますし 」
マオ
「 ………………オレにもそ
セロフィート
「 ワタシは何
マオキノ:本体
「 キャンプの準備はボクに任せてくださいませエリ!
マオ様ぁ~~、焚
マオ
「 マオキノの分身体
マオキノ:本体
「 予備の枝が欲しいですエリ 」
マオ
「 分かったよ……。
猛獣を倒しまくってオレも疲れてるんだからな! 」
マオキノ:本体
「 お願いしますエリ 」
セロフィート
「 マオ、この籠
マオ
「 どんだけ枝が必要なんだよ!!
薪を〈 テ
オレはセロが出した大きな籠
セロもマオ
激
──*──*──*── キャンプ地
オレが森で焚
薪を使っているのか暖かそうな火が燃えている。
オレが態
マオキノ:本体
「 マオ様、お帰りなさいませエリ。
温かいスープを用意してますエリ。
座って飲んでくださいませエリ 」
マオ
「 マオキノ……。
オレが枝を拾いに行く必要なんて無かったよな?
枝じゃなくて薪を使って火を焚
マオキノ:本体
「 そんな事ないですエリ。
枝は使わせて頂きますエリ 」
オレが背中に背
オレはマオ
椅子には柔らかいクッションが敷かれている。
オレがクッションの上に腰を下ろして座るとマオ
マオ
「 身体
セロと玄
マオキノ:本体
「 三
セロ様はテントの前で読書されてますエリ 」
マオ
「 また読書かよ……。
疲れてヘロヘロなオレに枝拾いなんかさせといて、自分は読書かよ。
良
マオキノ:本体
「 マオ様、随分とズタボロになってますエリ~~。
枝を拾いに行った先で何
マオ
「 兎が飛び出して来
拾った枝を拾い直
全
マオキノ:本体
「 夕
マオ
「 分かったよ。
そっちは何
マオキノ:本体
「 異常なしですエリ。
キャンプ地の周辺に分身体
何
マオ
「 独断で……。
それは心
マオキノ:本体
「 料理が出来る迄、未
セロ様と一緒に読書をされてはどうですかエリ 」
マオ
「 読書なんかしたら寝ちゃうだろが。
このまま汚
マオキノ:本体
「 マオ様、悪い子ちゃんですエリ~~ 」
マオ
「 これぐらいの仕返しをしたって罰
今からオレがセロにするのは、自分だけ楽
マオキノ:本体
「 マオ様は恐い者知
そんな事したら普通は〈 テ
マオ
「 どっちかって言うと実験台
という訳で──、オレは抜け足,差し足,忍び足で、セロが居
テントの前に座って読書をしているセロの背後に回ろうとしたら、森の方からガサガサガサッ──と大きな音
マオ
「 なっ何
セロフィート
「 ふふふ…。
マオのビビりさん♪
どうしました? 」
マオ
「 セロの仕業かよ! 」
セロフィート
「 失礼ですね、違います。
御客様みたいです 」
マオ
「 日が暮れる時間にかよ? 」
セロフィート
「 来
お出迎えするとしましょう 」
マオ
「 何
マ
セロフィート
「 そんな泥だらけな姿でワタシに抱き付こうとしたのは誰です? 」
マオ
「 何
セロフィート
「 丸聞こえでした。
行きましょう、マオ 」
マオ
「 ちぇ~~ 」
とか言いながら、残念な振りをしつつ~~~~の、オレは背後からセロの腰に抱き付いてやった!!
マオ
「 どうだ、油断しただろ! 」
セロフィート
「 マオのか
≪ 秉
マオ
「 ……………………オレが悪かったよ……。
マジで御免なさいです!
許してくださいっ!! 」
セロフィート
「 駄目です♥️
覚悟しといてください 」
マオ
「 はい………… 」
あぁ~~~~セロの地雷を踏んじゃったな……。
オレ、終わったぁ~~~~!!