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⭕ 宋枩の村 1


──*──*──*── 何処かの大陸


マオ

「 ──セロ、コイツって “ 妖怪 ” って奴だよな? 」


セロフィート

「 そのようです。

  楽勝でしたね、マオ♪ 」


マオ

「 まぁな。

  怪物モンスターの方が断然ごわいからな。

  この≪ 大陸 ≫の妖怪はチョロいよ。

  ヒョロッとしてるし、戦闘能力も低いしさ! 」


セロフィート

「 しつこさは10倍のようですけど? 」


マオ

「 人間よりは丈夫いんだろうな。

  やっぱさ、峰打ちは駄目だな。

  ぐに起き上がって向かってるから鬱陶しいよ 」


セロフィート

「 マオが “ 使ってみたい ” と言うから、“ さかとう ” を出したのに、飽きるのが早過ぎます 」


マオ

「 だってさぁ~~!

  アニメでは格好かったんだ!

  剣士なら1度は憧れてもいじゃんか! 」


セロフィート

「 マオ、ちゃんと使ってください。

  さかとうも使い方次第で斬りころせます 」


マオ

「 分かったよ!

  もう、峰打ちはめる!!

  さかとうで胴体から首を斬り飛ばしてる!! 」


セロフィート

にもしてる気ですね♪ 」


マオ

「 セロ、アミュレット! 」


セロフィート

「 はい? 」


マオ

「 『 はい? 』っじゃなくて!

  アミュレットが無いと魔法マジックを使えないだろ! 」


セロフィート

「 マオ、この≪ 大陸 ≫で魔法マジックを使うのはひかえた方がいです。

  なるべくかたなだけで戦ってください 」


マオ

「 えぇ~~!

  魔法マジックを使えないとラク出来ないじゃんかよ! 」


セロフィート

「 マオなら魔法マジックに頼らなくとも倒せるでしょうに 」


マオ

「 そうだ!

  セロ、睡眠スリープ魔法マジックで妖怪達を眠らせてくれよ!

  眠ってるあいだに首を斬るからさ! 」


セロフィート

「 マオ──、ラクをしないでください。

  ゆうれ迄に≪ そんしょうの村 ≫へ到着したいですし 」


マオ

「 だったらラクさせろぉぉぉぉぉぉ!!!! 」


セロフィート

「 マ~~オ。

  見てください。

  妖怪達が遊んでほしそうです 」


マオ

「 絶対違うだろ! 」


 オレはセロが〈 (原質)(みなもと) 〉で構成してくれたさかとうを使って、襲い掛かってる鬱陶しい妖怪達の相手をする事になった。

 で──、鬱陶しい妖怪達をさかとうでブッたったオレは、セロと一緒に≪ そんしょうの村 ≫を目指して歩いた。






 なんでセロとオレが、怪物モンスターの代わりに妖怪が蔓延はびこる≪ 大陸 ≫にたのかと言うと────。

 今回の原因はセロの発作じゃなくて、オレだったりするぅ~~~~。


 裏野ハイツでシュンシュンに誘われて、アニメを見せられていたんだ。

 オレはアニメに興味無かったんだけど、シュンシュンが “ どうしても ” オレに見せたいアニメがある──って事で一緒に見たんだ。

 で──、オレがシュンシュンに見せられたアニメってのが、さかとうを使う剣士が主人公のけんかくろうまんだんアニメだった。


 オレは剣士で武器には、かたなと剣の両方を使う。

 主人公が愛用しているさかとうがオレには魅力的に見えたんだ!!

 「 実戦で使ってみたい!! 」って思ったんだ!!

 それでセロに頼み込んで、さかとうを〈 (原質)(みなもと) 〉で構成してもらった!


 さかとうの斬れあじを試してみたくて──、でも人間を斬る訳にはいかないから、セロに頼んで心置き無く試しりの出来る場所に連れててもらった訳だ。

 その場所が、人間の姿にている “ 妖怪 ” が存在してる≪ 大陸 ≫だった。


 たしかにさかとうの試しりするには持っていの場所ではある。

 どんなに斬っても罪悪感なんてえないくらい、妖怪が悪いヤツばっかりだからだ。


 妖怪の脅威と襲撃におびえながら、ほそ(ぼそ)と暮らす人間達の≪ 村 ≫を襲っては、戦う力が皆無で非力でひ弱な人間達を愉快痛快に追いましては、パニクって逃げまどう人間達を無差別に惨殺して、ヒャッハーするような救いようの欠片すら持ち合わせてないイカれた妖怪ばかりだからだ。

 そりゃ、罪悪感なんてえる訳がない。

 だから、オレは心置き無くさかとうで斬りころせるってな!


 懲りずにセロとオレに襲い掛かってる妖怪達も素手じゃない。

 武装はしてないけど、色んな武器を構えて襲ってる。

 妖怪達を容赦なく斬りころしたあとは、全身の身ぐるみをいでやって、カネな物をかたぱしから拝借している。


 拝借した戦利品は高値で買い取らせる為にセロが古代エンシェント魔法マジックで新品に変えてくれる。

 ちなみにオレが斬り捨てた妖怪達の死体に関しては、セロが〈 (原質)(みなもと) 〉で変換してくれている。






セロフィート

「 ──マオ、目的地(宋枩の村)が見えてました 」


マオ

「 やっとかよ……。

  前の≪ 村 ≫を出てから1ヵ月も掛かったな。

  セロぉ~~、せめて馬車に乗って移動しないか? 」


セロフィート

です?

  旅の醍醐味は “ 徒歩で移動する ” から楽しめます。

  馬車は使いません 」


マオ

「 楽しいのはセロだけだろが!! 」


 セロに文句を言いながら歩いてようやく≪ そんしょうの村 ≫に到着した。


マオ

しばらく滞在するんだろ? 」


セロフィート

「 そうですね。

  戦利品も売りたいですし 」


マオ

「 う~~ん……。

  買ってくれるかな?

  この≪ 村 ≫も前の≪ 村 ≫と同様にまずしそうだけどな~~ 」


セロフィート

「 それは見た目だけです。

  にも “ まずしい村 ” であるように見せているだけです。

  はいりましょう 」


マオ

「 早く宿屋を探そう。

  お腹いたよ 」


 セロとオレは到着した≪ そんしょうの村 ≫へはいった。

◎ 訂正しました。

  剣格るろ漫談 ─→ 剣客流浪漫談

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