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第八十八話 訪ね人

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 今日もログインした俺はブラブラと街を散策していた。戦闘ばっかりというのも楽しいが、せっかくVRMMOという限りなく現実に近いゲームの世界にいるのだから色々と楽しまなきゃ損ってやつだ。料理とかもかなり美味しいらしいし行ってみよう。


「すいませ~ん、ちょっとそこのお兄さんいいですか?」


「はい?なんですか?」


 意気揚々と歩いていると不意に声を掛けられた。ん?()()()?こいつ!何者!

 俺はバッ!と後ろへと飛び退いた。


「……いやいや、そんないきなり距離取らんでくださいよ。全然怪しい人ちゃいますから。」


 説明すると俺はあの事件をきっかけに色々な感覚、力を取り戻しつつあった。その中には簡単な【探知】のような能力もあったわけだ。普段は弱めてるとはいえ全く切っているなんてことはない。だから少なくとも範囲20メートルくらいにいる人数とか持ってる武器とかくらいならわかるんだが、こいつにはそれがなかった。本当にいきなり現れたのだ。


「……なら、なんのようですか?」


「いや、ウチは色欲の国から来たんですけどちょっと王都まで案内してほしゅうてですね。まあ簡単に言うとフレンドがこの国でゲームを始めるらしいんですわ。それを助けに行こうと思った次第です。」


 特に嘘をついてる様子はない。まあ、それなら大丈夫か。


「わかった。先ほどの対応は失礼だったな。すまない。」


 魔王様との会話で少しづつ覚えてきた敬語をフル活用し王都への案内をすることになった。

 まさか、この行動が大きな波乱を呼ぶことになるとは思いもよらなかった。


♢♢♢♢♢♢


「あ、この辺でいいですよ。」


「わかりました。」


「では、ありがとうございましたー。」


 俺はサーデストで出会った人を王都まで案内していた。途中で色々話をしたが、名前はシーファというらしい。王都に着くとここまででいいというので俺は挨拶をして別れ、本来の目的へと戻る。かなり楽しみにしているのだ。本当はサーデストで色々見てみるつもりだったがここまで来たのだから王都で見てみればいいだろう。


「お、ここなんていいかもな。」


 俺が入ったのは喫茶店だった。ここまで少しバフは使ったものの基本歩きだったから休憩の意味も込めてここに入る。入店して席に着いた俺はコーヒーを一杯とケーキを頼む。現実だとほとんど頼むこともないし、なんならゲームばっかしてるからこんな店に入ることすらない俺だが、GWOの中(ここ)でなら出来た。


「お待たせしました。ストレートコーヒーにショートケーキです。」


 出てきた料理や飲み物を見ても匂いをかいでも現実となんら変わりはない。これがVRMMOなのか……と感心した。俺は覚悟を決め、コーヒーを一口飲んだ。うっ、苦い。調子乗ってブラックなんて言うんじゃなかった。そのあと俺はケーキを食べた。


「う、美味い。」


 感動した。いや、こんなのがゲームの中で味わえるようになってたなんて……これからはちょっとレストランとかにも目を向けてみよう。

 この店で俺はそう決意した。その後、俺はお金を払って店を出る。すると念話が飛んできた。


『すまない、今から魔王城へ来てもらえるか。』


 魔王様からの通信だった。慌てた俺は全速力で魔王城へと向かう。飛んで目の前まで行き、そこからはダッシュで向かう。連絡を受けてから一分程度で到着した。到着した俺の顔は目の前の光景を見て青ざめていく。


「なん……で?お前がここにいるんだ?シーファ!!!」


「ああ、シェード。案内ありがとう。君のおかげで簡単にここまで来ることが出来たよ。最初警戒されたときは驚いたけどね。」


 今俺が一番言われたくないことを言ってくる。「君のおかげで。」この言葉は俺がこの状況を作り出したんだと俺に自覚させる。


『黙れルシファー。こんなことをしなくたってお前ならいくらでもやり方があっただろう。』


「ありゃりゃ。もうバラしちゃったか。まあいいよ。―ボクの名はシーファ改めルシファー。傲慢の魔王さ。この名前では初めまして、だよね?シェード。」

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