第八十話 最強
だいぶ遅れてしまいましたが、7万PVありがとうございます!!いつも感謝です!設定集に追加してほしいもの募集してます!
わからない、わからないぞ……あいつの心が壊れた原因が。魔王の技だってのは予想がつくんだけど、どんな技があるのかわかんないし、それによって何が起こったのかってのもわからない。くそっ、このままだと何もできないまま終わっちまう!
……合わせる顔がない?合わせる顔がないってのは俺たちに申し訳なく思ってるときに使うって場合が多いが、この場合は違うだろう。まずそんなことをされた覚えがないし、そんなことをしたんだったらその場で謝るし、俺たちもそれを許すだろう。なら、この合わせる顔がないってのはどういう意味だ?……何か言えないことをしていた、又はしたとか?……たしかあいつは中学の途中で転校してきたんだっけか。そしてあいつは昔のことを覚えていないといった。今まで隠していたのか?いや、それも違うと考えていいだろう。隠していたのならまず俺たちと仲良くなっていないはずだからな。
なら……記憶?過去の記憶が戻った、又は記憶を見せられた?後者はそこまでVRヘッドギアが干渉できるのかわからないからなんとも言えないのだが、その可能性は高いとみて間違いないだろう。なら、俺がかけるべき言葉はこれしかない!
《シェード!お前は、お前だ!》
《ッ!!》
シェードはその記憶によって負い目を感じているのだろう。なら、その負い目によって俺たちの関係が壊れることはないと、そう伝えてやるのが最適だ!まあそんなのなくても俺はあいつと友達辞めるつもりなんてさらさらないけどな!!
《俺とお前は、友達だろ!!》
《だからシェード、戻ってこい!》
《……!ああ!》
「うおおおおおおお!!!ハアッ!」
戻って……来た、最強が。ここから場は、一気に変化する。
♢♢♢♢♢♢
シェード視点
俺は、何を悩んでたんだろう。だが、ブレイブの一言で吹っ切れた。ああ、こいつらは友達なんだ、って。友達もろくに信じれてなかったのかと。バカだなぁって笑ったもんだよ。でも、今はここを切り抜ける。
「なんで、なんで魅了が解けてるの!!?」
「俺が立ち直ったからだよ。計算が甘かったな。こっちに念話を含んだユニークスキルの持ち主がいるって知らなかったのが落ち度かもな。」
「なっ……それでも、あなたの心は確かに壊れたはずよ!こんな短時間で立ち直るなんてありえない!なにをしたの!」
「信じることだよ。」
「は?」
「俺は友達を信じたんだ。お前、配下を、仲間を、信じてないだろ。だからお前は信じるってことの大切さをわかってない。……って俺も今まで分かった気でいただけだったんだけどな。」
俺がほんとに短時間ではあるがこいつの配下となって気づいたことがある。こいつは信じる、ということを知らない。常に配下を魅了し、そばに置くものには特に魅了が強いという傾向がある。最初、潜入を始めたときに感じたのは、統率が取れているな、ということだった。だが、それも全てこの魔王が判断しているのだとしたら納得だった。
そして、次に思ったのはベルとバルデだ。あまりにも無口すぎる。自発的な行動をとろうとしない、いや、取らせてもらえない。特にこれは俺自身が強く感じたことだった。まるで人形だな。と、いうことで様々な経験を経て、俺はこの結論に至ったわけだ。
「ええ、そう。ならいいわ。あなたも、あなたたちも、全員倒してやるわ!行きなさい!バルデ!侵入者を倒すのよ!」
コクリと頷いたバルデは、翼を生やし、こちらへと向かってきた。
「俺を相手にしてた時はベルとの二人がかりだったぞ?考えろよ、おばさん魔王!」
俺は、向かってくるバルデを見切ったうえで、刀一本でその攻撃を止めて見せたのだった。
「なっ!あなた、ベルとバルデに押されてたじゃない!二人が翼を出してない状態で!能力値は変わってないはずだし、どうやったのよ!」
「ははっ、それこそ、配下を見てないっていうんだよ。まあ皮肉にもお前のおかげで手に入れた力ではあるがな。これでお前らに負けねぇって再確認出来たわ。ありがとな。そして、さよならだ、バルデ。抜刀・彗星。」
周りは驚きの声を上げる。……あ!俺今【刀剣士】持ってねぇじゃん!これ、完全PSで打ったんすか?いや、やけになんか体の状態が鮮明にわかるし、素の力やらが上がってると思ったんだが、こういうことが出来るようになったかー。人間辞めた?
「次は、お前の番だ、魔王。いや、アスモデウス!抜刀・居合!」
「そんな、バカなぁ!!!きゃあああー!!!!!!」
シュン……と光の粒子となって消えていった。それと同時に、この魔王城に立っていた旗は我が国の物へと変化し、結界が消えた。空いた王座に転移したうちらの魔王様が魔力を使って巨大な結界を張った。
《よくやった、シェードよ。では、私も私の仕事をするとしよう。》
そう言い放つと、口元に魔法陣のようなものが出来、話し出した。
《この国は今より我々、強欲の国のものとなる!今武器を持っている者!その武器を手放せ!我々は其方らをしっかりとした我が国の住人として扱う!心配はするな!もう一度言う!直ちに武装を解け!……》
これにて、突如始まった色欲の国との戦争は幕を閉じたのだった。
♢♢♢♢♢♢
???視点
「ははっ、勝ったのはマモンか。数百年動かなかった歴史が動く、か。面白くなってきたじゃないか!僕たちも参戦を考え始めないといけないね。」
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